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レベル2異能:“流れ”に触れること、遮ること

<重要>レベル2異能についての変更

 ルールの整理をしていての結論だが、このレベル2異能:“流れ”に触れること、遮ることは単体の異能としてルール化することにあまりメリットがない。仮設版を出しておいて何だけど、これは爾来レベル3異能:世界を侵すこととされていたものの“ジャンル”として使用した方が良さそうである。とすると、異能ボックスの“主要タイプ”みたいな形になるだろう。レベル3異能:世界を侵すことに属するような内容はあちらに収斂することとして。

(以下、開発中のメモ)

レベル2異能、とは

 メタエレメント -異能-にあるとおり、月夜埜綺譚の異能は、ある種のコミュニケーション可能性として現れている。世界には我々が無意識閾下に置いているような様々な情報交流手段がある、という前提から、その種々の情報交流手段を“感覚・解釈できること”から一歩進み、それぞれの情報交流の流れに、何らかの形で“触れる”ことが許された能力。これをレベル2とする。より身体的に流れに接することにより、それぞれの流れが持つ相互影響系に、影を落とすことを許されるようになる。

なにがレベル2なのか

 この一般世界には隠されている情報交流を能動的に操作するためには、その情報交流自体を知覚・解釈し、それを操作し、対象に作用させる、というプロセスを必要とする。これらは月夜埜綺譚においては、ほぼ言語のそれをモデルとしている。

 すなわちレベル2異能で得られる“流れに触れられること”は“ある特定の言語を書くことができる”に極めて近い概念である。もっともそれらは無意識が絡むだけに、世俗的な意味における時間や、一般常識、見かけの物理法則を無視した実に様々な概念を直接に扱うことを許している。

 ただし、異能の特性上、無理矢理読み書きに例えると、一文字を書く、でもそれなりの効果が得られることが推測される。ルーンみたいなもんだ。その言葉が真にどういう文脈でいかなる意味を持つかなんてわからなくても、ひとまず文字は力を持ち、それなりの効果を及ぼすことが出来る。けれどもちろん、文字を筆写することしかできなければ、より複雑な効果を望むべくもない。

レベル2異能

結界(切断)

  • [系列:観象(安積)]
  • [対象:場]
  • [修正:+3]
  • [代償:4L]
  • [発動時間:瞬時]
  • ある場所を、その他の場所から“区切る”能力。人払いをしたり、中にいる人間に働きかけたりと言ったことが可能になる。あるいはその区切る境界面に対しての認識も示す。

接続

  • [系列:心視]
  • [対象:場]
  • [修正:+3]
  • [代償:4L]
  • [発動時間:瞬時]
  • ある「場所」とある「場所」を「つなぐ」能力。といっても繋がれるのはコミュニケーション可能性であり、超空間的にものが跳躍すると言うことはあり得ない。実のところ、イメージとしては“弓を放つ”→“的に当たる”事象をモデルとしている。

刻印

  • [系列:心視]
  • [対象:場]
  • [修正:+3]
  • [代償:4L]
  • [発動時間:ターン]
  • ある場所に記憶を刻みつける能力。その場所に訪れた人間の、その場への印象に干渉することが出来る。たとえば人払いとか。

調律

  • [系列:心視]
  • [対象:個]
  • [所属:交渉系]
  • [修正:+3]
  • [代償:4L]
  • [発動時間:ターン]
  • 時間を調律しあわせる能力。ある「時間」と「時間」をつなぎ合わせる能力、でもある。時間はコミュニケーションを成立させる者であると同時に、コミュニケーションを疎外する者である。我々の住む物理的事象に置いても、時間がずれればコミュニケーションは存在し得ない。月夜埜綺譚に置いてよく見られる時間がずれた存在は「魔」だが、そのためこの能力は主に魔とのコミュニケート可能性として現れる。

心話

  • [系列:心視]
  • [対象:個]
  • [所属:交渉系]
  • [修正:+3]
  • [代償:1L]
  • [発動時間:瞬時]
  • これは上記の複数の能力の結果であろうが、人間と人間を、明瞭な言語によらないコミュニケート手段で接続する。いわゆるテレパシーの類である。言語によるそれよりも帯域が広いが、実際のプレイ上では、言語でやりとりする。相手が異能によって恐慌しなければ、ふつーの交渉系エレメントとしても使える。