寮
寮
寮(施設) | |
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要点 | ・寮・そこに住むメードなど |
周辺環境 | ・宮廷・庭園 |
評価 | − |
特殊 | なし |
*毎ターン犬妖精/猫妖精+2機される。この時食料は必ず−6万tされる。 | |
次のアイドレス | ・暖かな家庭(施設)・保育園(施設)・後藤亜細亜(ACE)・吹雪先生(ACE) |
解説文
○わかば寮新設の物語 空は高く、青い。 ところどころ、槌の音や鋸の音がまだ聞こえてくる。トウヒの木肌が香り、子供たち が木屑を焚き火に運んでいる。 「これで、どーお?」 「だめー、紋章の左が下がっちゃってるー」 「これはっ?」 「わおん!」 「おっけーだってー!」 破風に掲げた紋章は、向かい合う猟犬に百合。わんわん帝國の紋章である。 「寮の名はどうされますか? 」 吏服の襟をゆるめ、宰相のユーラがたずねる。 「もう、“旧”も“新”も使い尽くしましたよ。ちゃんと考えてください。新しい、仲 間たちの住まう場所です」 「……」 今まで使ってきた逃げ道をつぶされて藩王は、しばらくまごまごと口の中で言葉をつ ぶす。 「……ここにはいるのは、新しい藩民だったよな」 「ええ、そうです。新たな家族や、よその藩国からの家族連れがメインです」 「物好きが多い」 「仕事が多いからですよ、それに」 「それに?」 「移動した先でまた、襲われるとは思わないからじゃないですか」 藩王はすんと鼻を鳴らし、足元の雪を払う。 「わかば」 「は?」 「……わかば荘。雪の下からまた芽吹くわかば。幾百、幾千の人の世代にも構うことな く繰り返し訪れる春。それを伝える、何者にも打ち消されぬ証。千の陽光、万の日光を 受けて鮮やかに芽吹く緑。名前としちゃ、月並みかもしれないが。これほどふさわしい 名も無いだろう」 藩王と摂政はともにかがんで、1つの緑に目をやった。ふきのとうだった。 「良い名です、伝えましょう」 ○寮 後ほねっこ男爵領の官公庁ならびに宮廷に使える者達には、もともと福利厚生の一部 として寮が与えられていた。 滋賀時代の寮は、北国人の伝統的な建築様式に基づき、3回建の木造建築であり、特 に新人のメードはその屋根裏部屋を割り当てられるのが伝統となっていた。バトルメー ドたちを育てる女子単身寮はさらに、寮長の指揮のもと規則正しい自治生活がなされて いた。 現在の寮は大分改易後に新築された物であり、まだトウヒの香がかぐわしい。建築様 式は元の北国人のものを踏襲しているが、現在は住居を失った藩民が一時的に住まって いることもあり、家族用に大き目の部屋が用意されている。 ○女子単身寮での生活 バトルメードの見習いにとって、普段の生活は修練の場である。 普段のピクニック(中速早足での行軍訓練)などは畢竟歩兵としての訓練であり、バ トルメードの訓練ではない。 時折誤解されるが、彼女らは「埃を払うように敵を掃討し、客人を送り出すように兵 を冥府に送り込む」、「戦場の清掃婦」なのではない。戦場にあって平時のごとく振舞 うことは主ではない。平時にあって戦場にあるがごとく、その上に完璧な奉仕と自己抑 制を課することこそがバトルメードの本道なのである。 それゆえに、その訓練は新兵の送られるブートキャンプの比ではないとすら言われて いる。 後ほねっこ男爵領では、「こまくさ」、「かたくり」、「よもぎ」、「なでしこ」の 四つの寮があり、よきバトルメード足るべくそれぞれに切磋琢磨しつつ生活している。 なお、バトルメードとなるためには性別は関係なく、帝國各藩に女装のバトルメード がいることは隠しがたい事実であるが、この後ほねっこ男爵領にも、「バトルメード独 身男性宿舎」が存在する。正式名称は「どくだみ」であるが、現状を知るものは「隔離 病棟」とよび、そして多くを語ろうとしない。ほねっこ7不思議の1つでもある。 ○家族寮 庁舎の近くにある家族寮は、吏族や犬士の多くが属し、昼には庁舎に勤める家族持ち はこちらに昼食をとりに来るものも多い。逆に、残業などでもここでご飯を食べて庁舎 にこもることがある。 仕事先が遠い(弟メッケ)星見司たちは仕方ないと思いつつも、犬士たちをうらやま しく思っているらしい。 ○男子単身寮 しばらく前までは仮設の大テントであったが、現在は家族寮の完成に伴い空くことに なったプレハブに多くの独身男性が住んでいる。 「幸せの黄色いトランクス」、「恐怖! サルマタケvsマタンゴ。男おいどん押入れ の大決戦」、「ラーメンのスープ、血の七日間抗争(藩王により仲裁)」、「第三次エ ロ本塚発掘隊遭難事件」、「ぶどうパンを切らすな! 1.28暴動」などさまざまに見苦 しい事件がおきている。
要点・周辺環境(寮・宮廷・庭園)
○補足説明 右上の紫の屋根が宮廷(離宮)。青い屋根が家族寮、赤い屋根は女子寮。 男子寮は空きスペースの関係で庭園の外側に……。 中央の道路沿いには木が植えられ、さらに噴水広場と円形花壇があります。 右側に見えるのは植え込みで作られた王犬用のミニ迷路。子どもたちにも人気です。 左側の曲がった道は遊歩道。丸い屋根の小さな建物は休憩スペースになります。
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