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インディアンの夢のあと

特井 いつこ,『インディアンの夢のあと』(平凡社新書)

どんな本か

 米国各地のマウンド?遺跡など、先住民遺跡の探訪記。

 と言っても、紀行文集にありがちな随想に流れ過ぎる感じはありません。関連情報も、手際よく整理されています。

 新書本としては、地図や写真(モノクロ)は多い方。新書本の価格帯で購入できる本としては、ソースブック的有効度、高いです。

 読み物としても楽しめるでしょう。

書誌情報

徳井 いつこ,『インディアンの夢のあと』(平凡社新書)平凡社,Tokyo,2000.
ISBN 4-582-85034-0

 新書判、235ページ、680円+税。

感想コメント

「ブルーローズ」にどう役立つか

  • プレイヤーにとっては、イメージ・ソースとしてお勧めします。
  • GMにとってはイメージ・ソース+シナリオ・ソースとして、手頃な本です。
    価格の割には、いろいろなネタを拾えるでしょう。
  • 北米先住民の都市遺跡についてって、日本語の本でまとまった本、あまり見かけないと思います。高い本ならあるのかもしれませんけど。新書本の価格では内容充実の1冊。
  • 著者は、元編集者で『スピリットの器』『ミステリーストーン』などの著作をもつ著述家だそうです。
    この本は、著者が米国各地の先住民遺跡を、子連れで訪れた紀行文集ですが。遺跡研究者たちへの取材、先住民たちへの取材、そして遺跡を訪れる観光客や遺跡管理者たちの描写などが、ほどよいバランスで納められています。
    紀行文と言うと、随想に流れる本も少なくないですが、研究書や研究施設に取材したデータを手際よくまとめた部分、遺跡に至るまでと遺跡を歩いた旅行記、ルポルタージュ風の交流記、などが効果的に構成されています。
  • データ部分はマップ作製などの参考に、旅行記部分はマスタリングでの描写ソースに、交流記はNPCのイメージ・ソースに、といろいろ参考にできると思います。
  • この本で紹介されてる遺跡の内、どこまでを都市とみなすか、学者さんはたいへんな議論をしてるんだろうな、とも推測されます。その辺は、やはり専門家が書いた概説書でないと掴みづらいとは思えます。

「ブルーローズ」を離れてみたらどんな本か?

  • 本の副題は、「北米大陸に神話と遺跡を訪ねて」。
  • この本では、神話や伝説の類に対して、かなりの敬意を払いつつ、神話は神話、伝説は伝説として扱われていて、好感が持てる。
    先住民やヒーリーングといった方面にも、関心をもってられるふしは見受けられる著者だが。それでも、大筋としては、いわゆるトンデモに溺れない抑制が感じられ、そこも好感が持てる。
  • 先住民に伝えられる歴史、伝説のイメージと、合衆国市民の一般的な歴史イメージのズレについて、さり気なく触れている体験談などにも、著者の視点の面白さが感じられる。

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更新日時:2008/05/04 00:59:15
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