旅行人ノート

どんなシリーズか

　海外バックパッカーと呼ばれるリアルな冒険野郎（女性もいるけど）たち向けの旅行ガイドシリーズ。旅行人編集室、編著。各冊ともA5判、350頁強〜400頁内外で、2000円前後の価格帯。

　さすがに、よくある旅行ガイドのように毎年度改訂とはいかないみたいだけど。旅行人のサイトを覗いてみると、追跡フォローした、最近の情報についてのコンテンツも読めます。

シリーズ

「旅行人ノート」シリーズ

• 旅行人ノート１『チベット』
• 旅行人ノート２『アフリカ』
• 旅行人ノート３『メコンの国』
• 旅行人ノート４『海洋アジア』
• 旅行人ノート５『アジア横断』
• 旅行人ノート６『シルクロード』

「旅行人ノート・スペシャル」

• 旅行人ノート・スペシャル『インド黄金街道』

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• 一覧:旅行人ノート

感想コメント

「ブルーローズ」にどう役立つか

• 例えば、アウトドア系の運命持ってるPCのプレイヤーさんは、楽しみながら参考にできるでしょう。
• それ以外のプレイヤーさんでも、「ブルーローズ」でワールド・ワイドな冒険を楽しむ人なら楽しんで読めると思う。
  バック・パッカー向けのトラベル・ガイドなので、主にパック旅行の利用者を想定したような、一般的トラベル・ガイドとは一味違った読み物として楽しめる。
• トリビア的な情報も楽しいですし、現地の人と接する機会の多い余所者としての旅行上の注意点などはプレイの役にたてることができると思います。
• オリジナル・シナリオを作るGMさんには是非お勧め。「よくある旅行ガイドではあまりみられない冒険に直結するネタ満載」、これが「ブルーローズ」参考書としての第１ポイント。
• カラーページは少ない（というよりほとんどモノクロ）。でも、その分、地図や記事は充実。
  例えば、陸路の国境ゲートの位置とか、陸路ゲートでどんな手続をするかまで書いてある旅行ガイドってあまりない（皆無でもないけど）。
• 安宿情報とか、イスラム国での旅行者に対する態度だの、旅行者の側の心得だの、イスラム国なのに酒を買えるとこがあるかどうかだの――この辺の情報は、普通の旅行ガイドにもなくはないけど、リアリティって奴が違います。やっぱり、安宿に泊まるとこがミソかな。
• 「アジア横断」とか、「シルクロードの旅」だとか、あるコンセプトで複数の国が扱われてるとこもポイント。お買い得って話もあるけど、例えば中国（新疆維吾爾自治区）から長距離バスで、ヒンドークシュ山脈を越えて、パキスタンに至るルートだの、途中にどんな町があるかだの、冒険ネタにほしいのはこういう情報だよね。
• 余談になりますが、旅行人のサイトの掲示板は覗くとおもしろいです。
  リアル冒険野郎（女性もいるけど）たちが、やれ「カフカスの鉄道が国境閉鎖になったらしい」だの、なんだの、非日常的で濃いやりとりを繰り広げてます。そこまで細かなシナリオを作るかは別問題ですけど。何かのついでに覗いてみると、現代冒険もののソースになるかも。

「ブルーローズ」を離れてみると、どんなシリーズか

• 一般的な旅行ガイドよりも、市井の生活環境にグッと近い視線の情報は、読み物として楽しんで構わないと思います。海外バック・パッカーでない読者でも、読み物として楽しめるでしょう。
• 各国政府サイトでみられる情報とも切り口が違う情報も少なくない。
• もちろん、民族誌や社会調査に見られるような綿密さは期待できません。その代わり、生活臭のある話題は多い。そんな感じで割り切って読むといいと思います。
• 旅行人ノートには、歴史関係の話題が結構紹介されている。これについて「トンデモ話の混入度がやや高い」って意見を聞くこともあります。多分、杞憂ではないだろうか。
  印象論だが、一般の旅行ガイドにコラムなどの型で混入してるトンデモ話やあやふやな歴史伝説の類と比べて、特に比率が高いとも思えない。

• 書籍紹介

関連項目

• 旅行人
• 旅行人ウルトラガイド

資料リンク

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