新書館のHANDBOOK『世界の旅行記101』
HISTORY HANDBOOK『世界の旅行記101』
どんな本か
HISTORY HANDBOOK『世界の旅行記101』は、新書館から刊行されているキーワード解説形式の分野別概説書の1冊。
『世界の旅行記101』では、古代から近代以降までを9章に分け、代表的な旅行記101が、その成立経緯などを主にして、概説されている。
扱われている「旅行記」は、ヘロドトスの『歴史』や法顕?の『仏国記』から、『東海道名所記』や『チベット旅行記』まで、幅広い。
- 章立て構成
- ギリシア・ローマ旅行記(13頁)
- 東洋旅行記(33頁)
- 大航海時代(19頁)
- 宗教と旅(21頁)
- 探検の時代(31頁)
- 紀行文学(35頁)
- 外国人と日本(27頁)
- 日本人の旅行記1−−江戸時代まで(39頁)
- 日本人の旅行記2−−近代以降(22頁)
- 関連年表(8頁)
- 索引(13頁)
書誌情報
樺山 紘一 編,HISTORY HANDBOOK『世界の旅行記101』,新書館,Tokyo,1999.
ISBN 4-403-25039-4
A5判変形、286頁、1800円+税。
感想コメント
「ブルーローズ」にどう役立つか
- 「ブルーローズ」のプレイにどこまで役立つかは、GMさんのシナリオ傾向次第。
- プレイヤー専門で「ブルーローズ」を遊ぶ人も、探検記、旅行記の類に興味があれば、サイド・リーダー的な資料本として面白く読める本と思います。
- オリジナル・シナリオを作るGMさんにとっては、シナリオ傾向に応じてアイデア・ソースとして有用な本でしょう。
- この本の内容は、代表的な「旅行記」の概説紹介です。旅行記の原著者が辿ったルートがわかるように解説されていて、踏破地域の当時の情勢(歴史的情勢)もできるだけ、わかるように工夫されているようです。
冒険家や探検家の旅行記も紹介されていますが、必ずしもそれだけが紹介対象ではないことは、お断りしておきます。 - 「旅行記」の概説書であって、旅行家の評伝は、必要最低限しか触れられていない事もお断りしておきます。
- 「ブルーローズ」のシナリオ・メイクに即して考えてみると、歴史ミステリーを絡めたアイデア・フック探しに向いているでしょう。
「ブルーローズ」を離れてみたらどんな本か?
- 「代表的な旅行記の概説紹介書」
- 編者、樺山紘一さんの拘りと工夫が、章立て構成からも窺えるようだ。
キーワード:
参照:[新書館のHANDBOOK] [書籍紹介]