属州ガラエキア，古代ローマの〜
- 古代ローマの属州ガラエキア こだいローマの そくしゅうガラエキア （簡易版）
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ローマの属州ガラエキアの領域は、現在のガリシア自治州よりも、北東と南西がやや広かった。特に、南西部では、現在のポルトガル領にも及んでいた。
ディオクレティアヌス帝?（在位、284年〜305年）の代の３世紀の間に属州が設立された。
属州ガラエキアの行政中心は、現在のポルトガルの港湾都市ポルト市?の位置で営まれた、ポルトゥス・カレ（Portus Cale）だった。
古代ローマの歴史記録では、ローマ帝国の影響が及ぶ前、地域ではイベリア・ケルト族の「王国」が営まれていた、とされる。古代ローマ人はケルト系の王国を「ガラエキア王国?」と呼んでいた。
ポエニ戦役?の頃のローマでは、ガラエキアの地域を、ヒスパニアとは独立した地域と認識していたのだ。
地域のケルト系勢力は、B.C.137年にドウロ川?でローマ軍と会戦し、敗退したと伝えられる。この敗戦の後、ローマ軍はミーニョ川?とドウロ川の間の地域でも支配的になった。地域は、後の属州ガラエキアの南西部にあたる。
制圧された地域のケルト勢はローマに従属的になり、ローマ軍部隊に兵士を供出。兵士たちは、ダキア地方?やブリタニア?への遠征に従軍するようになった。
B.C.31年〜A.D.14年のアウグストゥス帝?の時代には、ローマは、以前のヒスパニアとガラエキアの領域を併せた地域を、属州タラコネンシス?として扱い、従属地域として扱うようになっていた。しかし、ガラエキアの領域に、ローマの支配が実質的に確立されるには、まだ間があったようだ。
B.C.26年頃〜B.C.19年頃、ガラエキア北部地域でケルト系部族の武装蜂起と反ローマ戦が続いた。おそらく、ローマの地域支配が強まることに反発したのだと思われる。
この対ローマ戦は、地域のイベリア・ケルト人にとっては、絶望的な反抗戦だったようだ。女性でも捕虜になるよりは自殺を選び、自分が自殺する前に子供を殺した、というような例が、記録で伝えられている。
地域での対ローマ反抗が終息した後、属州ガラエキア創建まで、ローマは、地域を属州タラコネンシスの地方として扱い続けた。
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