スウェーヴ族
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特に無し。
「スウェーヴ族」については、関連技能を持たないPCが予め知らないでいても不自然ではないと思われます。
やや詳しい情報
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「スウェーヴ族」は、古代末期にライン川?中流〜下流部の東方を勢力圏にしていたゲルマン系の部族集団。フランク族?やゴート族?同様に、幾つかの部族が連合を結んでいた集団(部族連合)だったと考えられている。同時期のゲルマン系諸族の内では、フランク族やゴート族ほどの大勢力ではなかったが、有力だった集団の1つ。
ユリウス・カエサル?自筆の遠征録『ガリア戦記?』にある記録が、最も古い文字記録として伝えられている。カエサル率いる遠征軍が、スウェーヴ族の集団を打ち破った記録で、B.C.58年のことになる。
この頃、スウェーヴ族は、ライン川中流域〜下流域の辺りを勢力圏にした。
その後、スウェーヴ族は、ライン川上流域を勢力圏にしていたアレマン族と共に、西方のローマ領に侵出。スウェーブ族の一派は、5世紀初頭、イスパニア?のガラエキア?で、素朴な国家を営んだ。
他方、ライン川流域に残ったスウェーブ族は、アレマン族と行動を共にするようになっていった。アレマン族はフランク王国に服属した後、部族公領アレマニアの支配層になったが、10世紀始め、917年に土着化したアレマニア貴族ブルヒァルトが「スワヴィア公」を称した。
このスワヴィア公位、スワヴィア公領は、919年にドイツ国王ハインリヒ1世から承認された。「スワビア」の地名は、スウェーブ族の名にちなんだものだった。当初、スワヴィア公領の領域は、中世のアレマニアに等しかったが、その後、範囲が推移し、後にシュヴァーベン地方?と呼ばれることになる地域に変化していった。
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しばしば「シュヴァーベン地方がスウェーヴ族の故地だ」と言われるが、これには疑問が多い。おそらく、これは中世のアレマニアが、「スワヴィア」とも呼ばれるようになった後に、後付で物語化されたイメージだろう。
古代末にスウェーヴ族が勢力圏にしていた地域は、古代アレマニアの北で、必ずしも中世以降のスワヴィアとは範囲が一致しない。
また、スウェーヴ族は、アレマニアの北方には、現在のポーランド領の東部あたりから移住してきたと思われる。例えば、古代ローマの記録では、バルト海の南東海域は「スウェビクム海(Mare Suebicum)」、つまり、「スウェーヴの海」と呼ばれていた。このバルト海南東海域の沿海陸地が、より古いスウェーブ族の“故地”だったと思われる。
それ以前のスウェーブ族は、スカンディアナヴィア地方から移住してきた、とも、さらに東方から移住してきた、とも言われるが、諸説あって定かでない。
「スウェーヴ族」の名は、古代ゲルマン族の諸語に共通する語根で「自分自身」「自律した者」を意味した“sw?baz”に基づく、と考えられている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
「増補待ち」。
別称類
- 別表記=ウウェビ族、スエビ族
主要国の言語
- 英語名=Suevi,or Suebi
- スペイン語名=Suevos
- フランス語表記=Su?ves
- ロシア語表記=Свевы
- アラビア語名の音=(調査中)
- 中国語表記=(調査中)
その他
- ドイツ語?名=Sueben
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参照:[+αのワールド用語] [属州ガラエキア,古代ローマの〜] [アレマン族]