グランドバンク,ニューファンドランド島沖の〜
- グランドバンク,ニューファンドランド島沖の〜 ニューファンドランドとう おきの グランドバンク (Grand Banks of Newfoundland) 簡易版
- 簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。
- PCが予め知ってていい情報
- やや詳しい情報
- さらに詳しい情報
- GM向け参考情報
- リンク
- 活用や検討
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「ニューファンドランド島沖のグランドバンク」は、ニューファンドランド島の東方から南東にかけて、沖合いにある海底地形。大陸棚の縁辺にかかて海底の起伏が多数密集、断続している地域を指し、そのあたりの海域も意味する。
グランドバンクのあたりは、北からの寒流(ラブラドール海流)と、南からの暖流(メキシコ湾流?)が交叉する海域になっていて、しばしば濃霧を発生させている。嵐も多い。海域で発生する濃霧は、海流に乗り、あるいは風に流され、周辺地域に及ぶ。
タラを中心にした魚類の好漁場として知られ、北大西洋で「グランドバンク」と言えば、ニューファンドランド島沖合いを意味するほどだった。しかし、近年は、乱獲や温暖化の影響などで漁獲量が激減。周辺漁民や遠隔地からの漁船は大きな打撃を被っている。
グランドバンクの周辺では、海底油床や天然ガス田も見つかっている。
- 【参照地図】
- ラブラドール海周辺の海流の概略図(Wikimedia Commons)
(これらの概念図では、青色の寒流と赤色の暖流がすれ違いながら流れていくようなイメージで描かれている。しかし実際は、寒流のかなりの割合が、暖流の下に潜り込み、深層海流になって流れていく、と推定されている)
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
グランドバンクは、西欧の一部漁民の間では、かなり古くから知られていたようだ。例えば、イベリア半島のバスク地方?の漁民は、15世紀には、この海域で漁をしていたと思われる。あるいは、15世紀頃、西欧社会で「タラの島」と呼ばれた幻の島の伝説は、この漁場についての伝聞から生まれたのかもしれない、可能性はある。
西欧社会で、グランドバンクスの海域が、一般にも広く知られるようになったのは、ジェノヴァ?生まれの航海士、探検家のジョン・カボット?が紹介した1497年頃以降になる。
16世紀初頭(1500年代)には、アイルランド、イングランド、スペイン、フランス、ポルトガル、など各地の漁船が、この海域で操業するようになった。さらに、後、多くの漁民がニューファンドランド島などに入植していった。
現在、グランドバンクの周辺で発見されている海底油床や天然ガス田には、ヒベルニア油床?、テラ・ノヴァ油床?、ホワイト・ローズ油床?などがある。
商業的な採掘計画が進められているが、海域の嵐の多い気候のため、困難が伴っている。1982年には、半潜水式石油掘削装置オーシャン・レンジャー?が沈没。乗員84人全員が行方不明になる事件が起きた。
- 【参照地図】
- セント・ローレンス湾、及び周辺の地形図(Wikimedia Commons)
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
「増補待ち」。
別称類
主要国の言語
- 英語表記=Grand Banks
- フランス語表記=Grands Bancs
- スペイン語名=Grand Banks
- ロシア語表記=Ньюфаундлендская банка
- アラビア語名=(調査中)
- 中文表記=〓芬〓大浅〓
(〓は、それぞれ表示できない漢字)
リンク
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
キーワード:
参照:[大西洋のランド・マーク] [ランド・マーク] [小辞典ワールド編] [サン・ピエール島,セント・ローレンス湾の〜] [アヴァロン半島]