吉村作治の文明探検4『トルコ』
吉村作治の文明探検４『トルコ 東西文明交流の地』
どんな本か
吉村作治の文明探検４『トルコ 東西文明交流の地』は、平凡社?から刊行されている、アナトリアにある遺跡のビジュアルガイド。
古代エジプト研究で著名な吉村作治氏が、アナトリアの遺跡を訪れて、読者に向けてガイドするという主旨。
フルカラーのページと白黒のページが概ね半々（片面カラー、片面モノクロで印刷した紙面を製本しているようだ）。遺跡などを中心にしたフルカラーの写真や地域地図、白黒ページに多くなるが遺跡図などが豊富なのが特徴。
- 内容構成
- 序章 東西文明の十字路への旅
- 第1章 人類史の源流アナトリア史をたどる
- 第2章 秘められた六つの謎
- 第3章 ヒッタイトの栄光と滅亡
- 第4章 オスマン帝国の絢爛
- 終章 多様な宗教の歴史とともに
書誌情報
吉村 作治 著，吉村作治の文明探検４『トルコ 東西文明交流の地』，平凡社，Tokyo，1999．
ISBN 4-582-63164-9
A5判変形（ワイド）、109頁、1700円＋税。
トルコ 東西文明交流の地 (吉村作治の文明探検)(吉村 作治)感想コメント
「ブルーローズ」にどう役立つか
- 古代エジプト研究者が、アナトリアの遺跡を訪れてガイドしているわけだが、著者ならではの語り口で、好感が持てるだろう。
「古代エジプト研究のために建築学を専門的に学んだ」と伝えられる吉村氏らしい、遺跡の解説が、専門の違いをわきまえた遺跡解説になっている。 - 刊行は1999年なので、細かな内容にはやや古びつつある点もあるはずだ。アナトリアでは、近年、重要な発見が幾つか報じられている。しかし、著者の遺跡に対する考え方は、その大筋は古びてはいないように思える。
- 「ブルーローズ」のプレイにどこまで役立つかは、GMのシナリオ傾向次第。
- ただし、プレイヤー専門で「ブルーローズ」を遊ぶ人でも、豊富なカラー写真や遺跡図など楽しんで読める資料本だろう。
- オリジナル・シナリオを作るGMさんにとっては、シナリオの題材、マスタリング傾向に応じて、アイデア・ソースとして有用だろう。
- カラー写真や遺跡図が豊富。
「ブルーローズ」を離れてみるとどんなシリーズか
「増補待ち」
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参照:[吉村作治の文明探検] [書籍紹介]