アルデンヌ
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「アルデンヌ」は、フランス領北東部、ベルギー領南部、ルクセンブルク領北部に渡る高地地帯を指す地域名。「アルデンヌの森」とも。
フランス領では、アルデンヌ県?(シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏北部)に東域が及んでいる。
- 【参照地図】
- アルデンヌ地域の概略(Wikimedia Commons)
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アルデンヌは、比較的緩やかな丘陵や低山地が連続する高地地帯で、大部分が森林で覆われている。
全般に、南東域が高く比較的険しい低山地が多い、北西に向かうにつれ低く緩やかになっていく。概ねの標高は350m級〜500m級程度、最高点は、ベルギー領のリエージュ州?内にある、700m弱の地域。
地質時代の古い時代に形成された山々が、侵食作用で準高原化した。降水量が多く、冬季の冷え込みは厳しい。しばしば濃霧も発生する。大小の河川が多く、湿地帯も散在し、樹林が豊富。古くから林業と農牧業が盛ん。ハンティング・エリアとしても有名だが、近年は観光業も活発。
山麓地域からは、鉄鉱石や石炭が採掘される。ベルギーのナミュール?やリエージュ?は、工業都市として知られる。
地名はケルト系部族に信奉されたアルドゥエンナ女神?にちなむ。ローマ時代には「アルドゥエンナ・シルウァ」(Arduenna Silva,アルドゥエンナの森)と呼ばれたのに由来する。
ただし、当時の範囲は、現在のアルデンヌとは少しズレていて、サンブル川?流域とライン川?の間の地域が漠然とさされた(現在のドイツ領も含まれていた)。
古代から中世にかけては、通行の難所として知られていた。近代に入り、鉄鋼業などが興ると、戦略的重要度が増し、フランス、ドイツなどの間で争われた。が、フランス・プロシア戦争(普仏戦争)の頃のテクノロジーでは散発的な局地戦が周辺でおこなわれる程度だった。第1次世界大戦でもほぼ同様で、大規模な戦闘はおこなわれなかった。
第2次世界大戦初期には、機甲師団を主力にしたナチ・ドイツがアルデンヌを踏破して短期間でフランス領内に侵攻。1ヵ月ほどでフランスを降伏させた。大戦末期には、アルデンヌを拠点にしたドイツ軍が、連合軍を攻撃し、バルジの戦いに至った。
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アルデンヌの山地、丘陵は、古生代の石炭紀に褶曲運動で形成されたもので、ヘルシニア山系?に分類されている。
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参照:[ヨーロッパ州のランド・マーク] [小辞典ワールド編] [アルドゥインナ女神] [エスリング地方] [ランド・マーク] [エイフェル山地]