ケイロン
PCが予め知ってていい情報
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ケイロンは、古代ギリシアの神話、伝説に登場するケンタウロス?の1人。
半人半馬だが、他のケンタウロスと違い、たいへん聡明で知られる。何人もの英雄の幼年時代に、養育者として関わった。
やや詳しい情報
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ケイロンは、クロノス神?と、オケアニデス?の1人ピリュラー?との息子。一般のケンタウロス?とは出自が異なる。(他に、ポロスも出自が異なるケンタウロス)
出自が異なるためか、ケイロンは、音楽、医術、占星術、狩猟、運動の技芸に秀でていた。
はじめは、テッサリア地方のぺリオン山?で暮らしていた。ケイロンは、ペイロン山でニンフのカリッチオ(Chariclo)と婚姻し、3人の娘と1人の息子を得た。
伝説では、その後、ラピテス族?がぺリオン山一帯に進出。ケンタウロスたちとラピテス族との戦闘の後、他のケンタウロスたちと共にケイロンもペロポンネソス半島のマレアに移り住んだ。
ケイロンは、ヘラクレスが射た毒矢で手傷を負うが、不死性を持っているため死に切れず毒に苦しむ。ケイロン自身が死を望んだため、その不死性はプロメテウス?に移された。死後、ケイロンは、神々の手で星界に引き上げられ、射手座に変じられた。
ケイロンは、養育者として何人もの英雄の幼年時代関わった。
よく知られた物語だけでも、次のようなものがある。
- アキレス?
アキレスの父ペレウス?が盲目になったという物語では、ケイロンの医術で視力を回復した後、父親がアキレスの養育をケイロンに頼んだ。 - アスクレピオス?
アポロン神?が幼少時のアスクレピオスをケイロンに預け、養育を依頼した。 - イアーソン?
イアーソンは、幼少時暗殺の危険を避けるため、父によってぺリオン山中のケイロンの下に預けられた。 - カストル?とポルクス?
カストルとポルクスらは、成長するまでケイロンの下に預けられたとの伝承を持つ。
他に、婚姻前のペレウスが、敵対者の陰謀でペイロン山中に放置された時、彼を救ってテティス?との婚姻を進めたのもケイロンだった。ケイロンは、婚姻の時、ペレウスにトネリコの槍を贈った。
ダンテの『神曲』では、ケイロンは、地獄の第7層で守備隊長を勤めていることになっている。
ゲーテの『ファウスト博士』では、ファウスト博士は、トロヤのヘレンを探す探索の手助けをケイロンから得る。
GM向け参考情報
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別称類
「ケイロン」の古典ギリシア語風の音は、「ケイローン」
その他のケイロン
- 2060ケイロン
2060ケイロンは、1977年に発見された小惑星 - 衛星ケイロン
衛星ケイロンは、19世紀半ばに土星に想定されていた衛星。その後、実在は否定された。
活用や検討
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参照:[小辞典ワールド編] [神話、伝説のキャラクター]