イスラム諸国会議機構
- イスラム諸国会議機構 イスラムしょこく かいぎきこう (Organization of the Islamic Conference) 簡易版
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「イスラム諸国会議機構」(Organization of the Islamic Conference)、略称OICは、1969年に創設された多国間協議機構で、次のような趣旨の目的を掲げている。
「経済、社会、文化、科学、及び他の分野で、加盟諸国間の連帯、協力を強化。人種隔離の根絶に努め、あらゆる形態の植民地主義に対抗し、パレスティナ人の郷土帰還と彼らの主権国家再建を支援する。すべてのイスラム教徒の尊厳と自律、及び、国家の主権を求める活動を支援する」
英語の正式名称が“Organization of the Islamic Conference”。OICは、公式にも用いられる英語略称。アラビア語での正式名称は、「ムンザーマ アル・ム タマール アル・イスラーミ」。
(アラブ連盟と異なりアラブ諸国以外の国家も多数参加しているOICでは、トルコ語、ペルシア語、フランス語、マレイ語、インドネシア語でも正式名称が定まっている)
1969年の創設時には、25カ国が参画していたが、2006年現在は、57カ国の加盟国からなり、他に数カ国のオブザーバー参加もある。
【参照資料】
- (2006年現在のOIC加盟国(ブルー)と、オブザーバー国家(ピンク),Wikimedia Commons)
やや詳しい情報
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OICは2006年現在、サウディ=アラビア王国のジェッダに常設事務局を設けている。
常設事務局は、年に1度が定例の加盟国外相会議、3年に1度が定例の加盟国首脳サミットをコーディネイト。他に、多数設けられた専門機関の間の調整などもおこなっている。
機構への加盟は、現在までのところ、加盟国外相会議の審査で承認されれば受け入れらている。南アメリカからの幾つかの加盟国は、どちらかと言うとイスラム教徒国民は少数派だが、加盟を認められている。必ずしも、「イスラム教徒が国民の多数派を占めている」とか「イスラム教を国教に定めている」といった条件が定められているわけではない。
他方、1億3500万人と言われるイスラム教徒を抱えるインドは、サウディ=アラビア王国?などに支援されて過去に諸国会議機構の加盟を審査された結果、加盟は保留とされた。過去の審議では、カシミール問題が難点となり加盟受諾が見送られた、と伝えられている。
パキスタン=イスラム共和国は、「カシミール問題が解決すれば、パキスタンはインドの諸国会議加盟を歓迎する」旨公式表明したが、インドはオブザーバー参加も認められなかった。ちなみに、OICのカシミール問題への共通外交姿勢は「カシミール地域をすべてパキスタン領とみなす」ものとされている。
また、OICへのオブザーバー参加を試みたものの、自国のイスラム教徒やイスラム反政府勢力に反対され挫折したフィリッピン共和国?のようなケースもあった。
さらに詳しい情報
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加盟国首脳サミット、加盟国外相会議、常設事務局の他に、OICは、以下のような関連組織、機構、多数を設けている。
アル・カズ委員会(Al-Quds Committee,エルサレム問題専門の対策委員会)、経済及び貿易共同委員会、社会、文化、経済活動に関するイスラム教委員会、などの常設委員会。
イスラム諸国開発銀行(サウディ=アラビア王国に設置)、科学、文化教育のイスラム機構(モロッコ王国に設置)、他の専門機構。
イスラム諸国商工会議所(パキスタン=イスラム共和国に設置)、イスラム銀行国際協会(サウディ=アラビア王国に設置)、イスラム諸国のための社会経済統計調査、及び訓練センター(トルコ共和国に設置)、イスラム教技術大学(バングラディッシュ共和国に設置)、イスラム教貿易振興センター(モロッコ王国に設置)、などの諸機関。
GM向け参考情報
イスラム諸国会議機構加盟国
- 50音順
- ア行 アゼルバイジャン共和国、アフガニスタン=イスラム共和国、アラブ首長国連邦、アルジェリア民主人民共和国、アルバニア共和国、イエメン共和国、イラク共和国、イラン=イスラム共和国、インドネシア共和国、ウガンダ共和国、ウズベキスタン共和国、エジプト=アラブ共和国、オマーン首長国
- カ行 ガイアナ協同共和国、カザフスタン共和国、カタール国、ガボン共和国、カメルーン共和国、ガンビア共和国、ギニア共和国、ギニアビサウ共和国、キルギスタン共和国、クウェイト国、コートジボワール共和国、コモロ連合
- サ行 サウディ=アラビア王国、シエラレオネ共和国、ジブチ共和国、社会主義人民リビア=アラブ国、シリア=アラブ共和国、スーダン共和国、スリナム共和国、セネガル共和国、ソマリア民主共和国
- タ行 タジキスタン共和国、チャド共和国、チュニジア共和国、トーゴ共和国、トルクメニスタン、トルコ共和国
- ナ行 ナイジェリア連邦共和国、ニジェール共和国
- ハ行 パキスタン=イスラム共和国、パレスティナ(PLO)、バーレイン王国、バングラデシュ人民共和国、ブルキナファソ、ブルネイ・ダルサラーム国、ベナン共和国
- マ行 マリ共和国、マレイシア、モザンビーク共和国、モーリタニア=イスラム共和国、モルディブ共和国、モロッコ王国
- ヤ行 ヨルダン=ハシミテ王国
- ラ行 レバノン共和国
- 地域別
- アジア諸国 アゼルバイジャン共和国、アフガニスタン=イスラム共和国、アラブ首長国連邦、イエメン共和国、イラク共和国、イラン=イスラム共和国、インドネシア共和国、ウズベキスタン共和国、オマーン首長国、カザフスタン共和国、カタール国、キルギスタン共和国、クウェイト国、サウディ=アラビア王国、シリア=アラブ共和国、タジキスタン共和国、トルクメニスタン、トルコ共和国、パキスタン=イスラム共和国、パレスティナ(PLO)、バーレイン王国、バングラデシュ人民共和国、ブルネイ・ダルサラーム国、マレイシア、モルディブ共和国、ヨルダン=ハシミテ王国、レバノン共和国
- アフリカ諸国 アルジェリア民主人民共和国、ウガンダ共和国、エジプト=アラブ共和国、ガボン共和国、カメルーン共和国、ガンビア共和国、ギニア共和国、ギニアビサウ共和国、コートジボワール共和国、コモロ連合、シエラレオネ共和国、ジブチ共和国、社会主義人民リビア=アラブ国、スーダン共和国、セネガル共和国、ソマリア民主共和国、チャド共和国、チュニジア共和国、トーゴ共和国、ナイジェリア連邦共和国、ニジェール共和国、ブルキナファソ、ベナン共和国、マリ共和国、モザンビーク共和国、モーリタニア=イスラム共和国、モロッコ王国
- アメリカ(南米)諸国 ガイアナ協同共和国、スリナム共和国
- ヨーロッパ諸国 アルバニア共和国
- 加盟年順
- 1969年 アフガニスタン=イスラム共和国、アルジェリア民主人民共和国、イエメン共和国、イラン=イスラム共和国、インドネシア共和国、エジプト=アラブ共和国、ギニア共和国、クウェイト国、サウディ=アラビア王国、社会主義人民リビア=アラブ国、スーダン共和国、セネガル共和国、ソマリア民主共和国、チャド共和国、チュニジア共和国、トルコ共和国、ニジェール共和国、パキスタン=イスラム共和国、パレスティナ(PLO)、マリ共和国、マレイシア、モーリタニア=イスラム共和国、モロッコ王国、ヨルダン=ハシミテ王国、レバノン共和国
- 1970年 アラブ首長国連邦、オマーン首長国、カタール国、シリア=アラブ共和国、バーレイン王国
- 1972年 シエラレオネ共和国
- 1974年 ウガンダ共和国、ガボン共和国、ガンビア共和国、ギニアビサウ共和国、バングラデシュ人民共和国
- 1975年 カメルーン共和国、ブルキナファソ
- 1976年 イラク共和国、コモロ連合、モルディブ共和国
- 1978年 ジブチ共和国
- 1982年 ベナン共和国
- 1984年 ブルネイ・ダルサラーム国
- 1986年 ナイジェリア連邦共和国
- 1991年 アゼルバイジャン共和国
- 1992年 アルバニア共和国、キルギスタン共和国、タジキスタン共和国、トルクメニスタン
- 1994年 モザンビーク共和国
- 1995年 ウズベキスタン共和国、カザフスタン共和国
- 1996年 スリナム共和国
- 1997年 トーゴ共和国
- 1998年 ガイアナ協同共和国
- 2001年 コートジボワール共和国
活用や検討
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