アルゴン・アルゴン年代測定法
PCが予め知ってていい情報
特になし。
「アルゴン・アルゴン年代測定法」については、関連技能を持たないPCは、予備知識なしの処理で不自然ではないと思われます。
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「分析+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値10〜12」
- 簡単な情報 (シナリオによっては、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに伝えるGM裁量をしてもいいかもしれない)
- 「アルゴン・アルゴン年代測定法(Ar-Ar年代測定法)」は、放射性同位体分析による年代測定法の1種。
- カリウム・アルゴン年代測定法(K-Ar年代測定法)の変種で、カリウム40の自然崩壊を利用して対象試料の年代を測定する。同位体分析の内、不安定同位体分析(放射性同位体分析)の1種になる。
- 普通は、数億年前から数百万年前に形成された、と推定される岩石などの年代測定に用いられる。
- 分析対象は、溶岩、火山灰、天然ガラス、隕石など。
- 小辞典版推奨判定
- 「分析+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報
- カリウムは、多くの岩石や鉱物に含まれているが、カリウム39、カリウム40、カリウム41の同位体がある。この内、カリウム40は、半減期およそ12億5千万年という長い期間で、自然崩壊。カルシウム40とアルゴン40とに変化する。
- アルゴン・アルゴン年代測定法では、分析前の対象物にあらかじめ、中性子を照射し、カリウム39からアルゴン39を生成させてから、アルゴン40/アルゴン39の含有比率を分析する。
- 生成されるアルゴン39の濃度は、対象に含まれるカリウムの濃度に比例するので、アルゴン40/アルゴン39の含有率を分析することで、カリウムの含有率も間接的に測定したことになる。
- 最終的には、カリウムの同位体カリウム40とアルゴン40との含有比率を分析するに等しいデータが得られる。
- この測定法では、アルゴンガスが対象から散逸しない状態になってからの年代が測定される。つまり岩石などに固形化してからの年代測定に用いられる。
- 小辞典版推奨判定
- 「分析+知性 目標値12〜14」
- 詳しい情報
- アルゴン・アルゴン年代測定法では、対象のアルゴン含有比率だけを測定すればいいので、試料の重量を厳密に測定する必要がない。
- 対象試料中のカリウム分布の不均一から生じる誤差を最低限に留めることができるのも利点。
- 一方で、カリウム・アルゴン年代測定法と比べると、時間、手間、費用がかかり、中性子照射の器材も必要になる。
- 100万年より近い年代に固形化した試料では測定誤差が大きくなるのも欠点。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
「年代測定法」の項を参照されたし。⇒ 年代測定法
キーワード:
参照:[+αのワールド用語] [カリウム・アルゴン年代測定法]