ベーシックP.O.D.
ベーシックP.O.D. ベーシック・ポッド
「ベーシックP.O.D.」は、PCやアイテムの位置関係をある程度抽象化しつつ管理するためのアクセサリー。主に、運試し判定とを絡めた場面進行に使う。
ルールブック、巻末のAPPENDIXに、ブランク・シートが掲載されている。他に、より小さなサイズのブランク・シートが、公開情報のp.87に掲載されている。
おそらく、各種用意されているP.O.D.シートの内で1番汎用的な使い手があるもの。特に、乗り物の類(輸送機器)で移動中の場面で使うと、便利だしおもしろい。
使い方
運用方法は、ルールブック、公開情報のp.86に記されている。
考え方としては、何らかの被害が及ぶと困る度合が高いパーツから、番号の大きなマスを充てていくといい。
運試し判定に使う天体カードは、8番が大凶星で、7番と6番が凶星になってるからだ。
輸送機器ならエンジンを8番に充て、6、7番にタイヤや翼を充てていくのが1つの定番パターンになる。
後は、物語内の状況や、使用している輸送機器の種類に応じて、「オーパーツ収納用のカーゴ・スペース」や、「電子機器」、「VIP用客室」などを、GMの裁量で充てていく。
元々抽象化した処理だから、あまりリアルに、輸送機器のパーツとの対応関係を考える必要はないだろう。
物語上、ダメージを被ると危機感が強まるパーツから埋めていって、8つのマスを使いきればいい。
もちろん、ルールブックにあるように。どれか1つのマスを「客室スペース」「操縦室」などに充て、そうした特定のマスだけを、別のP.O.D.で、さらに細分していってもいい。
例えば、飛行機類の「操縦室」なら、「後部との通路」「ナヴィゲーター席」「航法制装置」「副操縦士席」「燃料制御系装置」「通信装置」「主操縦士席」「飛行管制系装置」、などと振ってみる。
セッションで実際に使用する場合は、ユニット・マーカーの類を使って、シートの上で位置関係を確認しながら使っていくといい。
もちろん、鉛筆の類で記入をしていっても構わないのだが、ユニット・マーカーを使った方が、快適に遊べる。
コツは、すでに書いた「ダメージを被ると被害が大きいパーツから大きな番号を充てる」ことと、「物語内のイメージ上位置関係が近いものを近い番号に振っていくこと」こと。両者の兼ね合いをうまくとっていくと、いいだろう。
車輌内でPCが位置を変えたり、飛行機内でPCが移動することはあるので、GMはその場合の処理(特にアクション進行時の処理)は考えておきたい。
輸送機器ばかりではなく、沙漠の真ん中の小さな町に建つうらぶれたホテル、とか、古い町のマーケット、などに使っていく手もある。
用紙
APPENDIXにあるブランク・シートは、実際に使うには大きすぎ、p.87にあるシートは、ユニット・マーカー類を使うにはやや小さい。
ただし、大きい、小さい、と言っても、セッションで、MAP類や、ヘックス・シートがどのくらいの頻度で使われるか、使われるとしたら、どんなサイズの物が使われるか、と関係した判断になる。
ベーシックP.O.D.は、紙面構成も簡単なので、ワープロソフトか、表計算ソフトで、ブランク・シートのデータを作っておき、必要に応じてプリント・アウトして使うと便利だ。
もちろん、ルールブックにある用紙を縮小コピーや、拡大コピーで使っても構わない。
専用ゲーム・カードのダミーを作る場合のように、プリント・アウトする用紙の紙質を選ぶ必要もない。
自作するときのコツは、各マスの罫線を太目に設定すること。太い方が、実際のセッションで使うとき、目にくっきりと分かり易い。
後、使用するサイズを2種類くらい用意しておくと、複数のP.O.D.を複合させて細分していくときに、メインとサブとが一目でわかって便利だ。
例えば、A5サイズとB6(ハガキ・サイズ)を用意すれば、充分だろう。
活用例
- うらぶれたホテル
- PCが一時、宿営拠点にする、出先国の「うらぶれたホテル」。ビジネス・ホテルのようなイメージで、4階しかない。
- 7=エンタランス&カウンター
- 8=ロビー
- 1、3、4=4F〜2Fの廊下
- 2、5、6=4F〜2Fの客室
- この運用例では、卓の上で表示した際の抽象的位置関係の方を重視。「ダメージを被ると被害が大きい物から大きな番号を振る」原則は忘れることにする。
- 2、5、6のマスに、PCが部屋をとったら、原則としてそのマスはPCの居室から優先的に使う。
- ただし、重要NPCも宿泊していたり、PCが情報収集をしていったりするなら、各階を別のベーシックP.O.D.で細分化するといいだろう。
- 「2、5、6のマスからは、一旦、1、3、4のマスに出ないと、別のフロアに移動できない」として処理。なんだったら、2、5、6のマスの間にグリグリと太線を引きながら説明するといい。
活用や検討
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参照:[マテリアル・ゲーミング] [APPENDIX] [アクアポッド2000] [生命の樹P.O.D.] [P.O.D.類] [小辞典道具編]