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ベニンの青銅遺物

ベニンの青銅遺物 
ベニンの せいどう いぶつ
(Benin Bronzes) 
簡易版

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「ベニンの青銅遺物(Benin Bronzes)」は、15世紀後半から19世紀末まで、西アフリカの一画で栄えたベニン王国?の宝物を指す。「ベニン王国宮廷で伝承されていた、一群の青銅製工芸品」の通称で、ベニン王国由来の青銅遺物の総称ではない。

 19世紀末に、U.K.(連合王国)海軍が、連合王国外交官殺害に対する報復として、ベニン王都に武力攻撃をした。この攻撃で王国は壊滅。戦利品とされた様々な物品に含まれていた王宮コレクションが「ベニンの青銅遺物」と呼ばれるようになった。

 その後、かつてのベニン王国の領域も領土に含むナイジェリアの当局が、ブリティッシュ・ミュージアム(大英博物館)に青銅遺物の「返還」を要求。ミュージアム側は、「正当な理由があっての戦争の(当時のスタンダードでは当然の)戦利品である」としている。しかし、1950年代と1970年代とに返還ではなく、一部を「売却」した。そして2002年3月にも30点を「売却」した。

(もちろん、かつてのU.K.軍のベニン王国攻撃の「正当性」の評価については、現在も様々な議論がある)

 ナイジェリア側でブリティッシュ・ミュージアム収蔵分すべての「返還」を求める市民運動が組織されている。「返還」の交渉は、過去にも度々、ミュージアムに申し入れられていた。これまでの「売却」は、実際問題は、こうした申し入れに応じたもの、と目されている。

【参照資料】

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

 ベニン王国壊滅時、U.K.(連合王国)が戦利品として獲得した青銅遺物は1000以上あった(他に、象牙彫刻なども収奪された)。その後、ベニンの青銅遺物は分散され、ブリティッシュ・ミュージアムに200点ほどが収蔵された。

 分散したベニンの青銅遺物の一部は、リヴァプールの博物館に収蔵されている。記録によれば大部分は、U.S.A.(合衆国)ドイツとに流出して行った。

 現在、ベニンの青銅遺物が少数点数、ベルリン博物館に収蔵されていることが知られている。ベルリン博物館収蔵分のほとんどは、東ドイツ倒壊後に旧東ドイツ領から再発見された物。ドイツに流出した青銅遺物の過半は、第2次世界大戦?中に行方知れずになっていて、多くは破壊された、と考えられている。

 U.K.から流出した青銅遺物など、ベニン王国由来の工芸品は、現在でも時として古美術マーケットに姿を現わすことがある。ナイジェリア当局は、1980年代にロンドンのオークションに出展された、青銅遺物やヨルバ族の仮面を購入するため、多額の資金を使っている。


 青銅遺物は、動物、魚類、人間などを浮き彫り状、ないしは透かし彫り状に鋳造した装飾品。宮廷生活の情景を現わしている、と判断可能なものはかなりの数ある。あるいは、動物や魚類が現わせれた類の遺物も、宮廷の風習となんらかの関連があったのかもしれない。

 遺物のデザインには、かなり細かく複雑なものが多い。これらの遺物がヨーロッパにもたらされた結果、「サハラ以南のアフリカには、素朴な部族社会の芸術しかない」といった偏見が打ち砕かれた(もちろん、新しい見解が社会常識として広まるには長い時間がかかったけれど)。

 遺物は、単品ごとに鋳造された物のようだが、2つ1組で扱われていたことも明らかだ。

 本来は、宮廷の装飾品として、壁面や柱の上部に、釘などで止められた物、と伝えれている。

 あるいは、ことに重要視されていた幾つかの遺物は、他国や他部族と協定を結んだ記念に鋳造され、協定が続く限り宮廷に据えられた、とも言われている。

 「ベニンの青銅遺物」は、13世紀頃に鋳造された物が最も古いとされている。ベニン王国の最盛期とされる15世紀〜17世紀頃に鋳造された物も少なくない。

さらに詳しい情報

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 「増補待ち」

GM向け参考情報

  • GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど

 「増補待ち」

【参照資料】

活用や検討

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更新日時:2007/01/22 07:40:39
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参照:[ブリティッシュ・ミュージアム] [エジプト誌] [小辞典ワールド編] [アーティファクツやオーパーツ・ソース]
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