フィンタン・マク・ボーフラ
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「フィンタン・マク・ボーフラ」は、11世紀頃のアイルランドで、神話的な歴史譚を収集再編したと思える『アイルランド来寇の書?』に登場するキャラクター。
フィンタンは、ケスィルの父ビスと共に、アイルランドに渡来した集団に加わった予言者だった。「賢者フィンタン」とも呼ばれる。ビスは、「来寇の書」の物語では、ノアの息子の1人とされた人物。
「来寇の書」では、フィンタンは、さまざまな生き物への変身を繰り返し、アイルランドの歴史を見続けてきた狂言回し的なキャラクターとして語られている。
「来寇の書」の編者が何者だったかは、現在に至るまで不明。賢者フィンタンについては、極端には「『来寇の書』に採録された物語同様、以前からアイルランドに伝わっていた神話、伝説のキャラクター」とする説と、「『来寇の書』の編者が、様々な神話伝説を年代記のように構成するために創作したキャラクター」との説があり、議論が絶えない。
ただ、多くの場合、どちらの極論も唱えずに「古くからアイルランドに伝わった物語上の予言者複数をベースにして、新たに語られたキャラクター」とみなされることが多いようだ。
フィンタンは、ビスの作った船で、50人の女たちと共にアイルランドに渡った3人の男の1人だった。はじめ、ケスィルを含んだ17人の女を妻にした。アイルランドに至る旅行は7年以上かかったが、その間にまず、航海士で3人めの男だったラドラが死に、彼の妻とされた女たちは、半分ずつビスとフィンタンの妻とされた。
さらに、ビスも死ぬと、50人の女たちは、全員フィンタンの妻とされた。
ケスィルとフィンタンらがアイルランドに到着したのは、『聖書』に記された大洪水が起きる40日前のことだった。渡来者の一行は、大洪水に呑み込まれて死んでしまうが、フィンタンは、なぜか鮭に生まれ変わって大洪水を生き延びる。その後、フィンタインは、鷲、鷹、などの生き物に次々生まれ変わり、再度人に姿に戻ると、アイルランドの支配者たちに助言や予言を与えながら、伝説の勇者フィン・マク・クウィルの時代頃まで生き続けた。
例えば、フィル・ボルグ族が、トゥアター・デ・ダナンと会戦したマグ・トゥレドの戦い?の前に、フィンタンは、フィル・ボルグの王たちの最後の1人エオヒド・マク・エルク?に予言をしたことになっている。
アイルランドにキリスト教が広まりつつあった5世紀頃、フィンタン・マク・ボーフラは、現世を立ち去ることにした、と言うのが『アイルランド来寇の書?』に記された賢者フィンタンの物語の大筋だ。
17世紀頃のアイルランドの学者たちは、当時の『聖書』年代学を踏まえて、「フィン・マク・ボーフラは、予言者として5,500年ほど生き続けた」と、唱えた。
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参照:[ビス] [+αのワールド用語] [ケスィル]