トゥアター・デ・ダナン
PCが予め知ってていい情報
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「表現+知性 目標値=8〜10」「魔術+知性 目標値=10〜12」「歴史+知性 目標値10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- 「トゥアター・デ・ダナン」とは、アイルランドの神話的な歴史譚で語られる集団の名。
- 「ダナン女神の部族」、あるいは「ダナンの民」といった意味だった。
- 11世紀頃、編纂された『アイルランド来寇の書?』に収められた物語では、『旧約聖書?』に記された大洪水の後、アイルランドに渡来した4番めのグループ、と語られている。トゥアター・デ・ダナンは、呪術や魔術に長けた集団で、先に島に居住していたフィル・ボルグ系の諸部族を征服し、魔神フォモリ族に打ち勝った。が、後に渡来したミールの一族に敗れた。
- 「来寇の書」の物語は、トゥアター・デ・ダナンは疫病を避けてアイルランドを脱出したネウェドの仲間の子孫たちだった、とされてる。同じ子孫たちの別グループだったフィル・ボルグに遅れて、アイルランドを再訪したことになる。
- 「来寇の書」以外の物語では、トゥアター・デ・ダナンは、アイルランドのケルト神の後裔のようにみなされていたようだ。さらに古いタイプの物語では、ダナン女神を母神とした神々の1族、とされていたふしがある。
- 小事典版推奨判定
- 「言語+知性 目標値=8〜10」「表現+知性 目標値=10〜12」「魔術+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- 「トゥアト」とは、古いアイルランド・ゲール語で、「人々(people)」、「部族(tribe)」、「国(nation)」などを意味した言葉。今風に言うなら「部族連合」にあたる実態だった。
- 現在も伝わっている『レンスターの書』に納められた叙事詩の類には、トゥアター・デ・ダナンの部族王などの名がいくつも記されているが、彼らはしばしば神として語られることもあれば、半神?のように扱われている例もある。「あるいは、部族連合の王は地母神と婚姻する」といった儀礼があったのかもしれない、と言われている。
- ミールの一族に敗れたトゥアター・デ・ダナンは、敗戦協定で地下の異界シーデに退くことになり、以降、異界の住人アェス・シー?の1派になった。シーデに退いた後のトゥアター・デ・ダナンは、アイルランド民話の多くで、エルフの類に似たようなイメージで語られている。彼らは、尊敬されると同時に、畏れられる存在だったようで、普通、丁重に接すべきだ、とされ、直接名前を口にすることは控える習慣などもあった。
- 例えば「塚の人々」「良き隣人」あるいは、単に「彼ら」といった表現が、間接的にシーデのトゥアター・デ・ダナンを指す表現になっていた。
- 神話、伝説では、トゥアター・デ・ダナンが退いた地下異界(シード)とは、ティル・ナ・ノーグ?だった、と語られている場合もある。
- 小事典版推奨判定
- 「表現+知性 目標値=10〜12」「魔術+知性 目標値=12〜14」
- やや詳しい情報 伝説によれば、アイルランドを脱出したネウェドの仲間の内、「北方の諸島」に渡った1派がトゥアター・デ・ダナンになったと言う。彼らは、4つの島それぞれで営まれていた4つの都市で、魔術を学んだ、とも言われる。
- 時として「彼らが魔術を学んだ北方の諸島とは、現在のノルウェーあたりのことだった」とも言われる。
- ともあれ、魔術を学んだ彼らは、幾つもの魔術的アイテムを保持することになった。
- 例えば、投げられると決して狙いを外さない「ルグの槍?」、無限に食物を供給する「ダグダの壷?」、獲物を殺傷するだけでなく生き返らせる力も持つ「ダグダの棍棒?」、トゥアター・デ・ダナンの部族王がフォモリ族との戦いに用いた「光の剣?」などがあった。
- また、タラの王宮?にあったことになっている「ファールの岩」も、『アイルランド来寇の書?』によれば、トゥアター・デ・ダナンがアイルランド島に持ってきた物とされている。
- しばしば、「ダグダの壷」「光の剣」「ファールの岩」「ルグの槍」は、「トゥアター・デ・ダナンの4大秘宝」と呼ばれる。1説に北方諸島の4都市で、各都市から1つずつ得られたのが4大秘宝だった、とも言われる。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
「増補待ち」。
活用や検討
活用
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