インナー・ロンドン
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「インナー・ロンドン」は、イングランド?とU.K.(連合王国)の首都を兼ねるグレーター・ロンドンの中心部を占める幾つかの都市区を一括した地域を指す。
インナー・ロンドンは、対照されるアウター・ロンドンに囲まれた配置になる。グレーター・ロンドンで営まれる生産活動の主要な部分は、インナー・ロンドンの経済活動に担われている。
【参照地図】
(インナー・ロンドンの伝統的エリア略地図,Wikimedia Commons)- ロンドン市 地図(STN.com)
- Inner London(Portrait of the Regions)
追加情報
- 小辞典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 2006年現在、インナー・ロンドンは、オフィシャルには次の地区とされることが多い。
- イスリングトン?
- ウォンヅワース?
- カムデン
- グリニッチ?
- ケンジントン・アンド・チェルシー?
- サザーク?
- シティ・オブ・ウェストミンスター?
- タワー・ハムレッツ?
- ハマースミス・アンド・フルハム?
- ホックニイ?
- ランベス?
- ルイシャム?
(以上12区はグレーター・ロンドン構成区)
- シティ・オブ・ロンドン?(独立行政区でグレーターロンドンには含まれない)
――以上13地区が、インナー・ロンドンとされることが多い。
- 上記の地区の多くは、1965年にグレーター・ロンドンが創建された際に、旧来ロンドンを構成していた地区同士が、再編されたも。伝統的なエリアにあたる。
- シティ・オブ・ロンドンと、シティ・オブ・ウェストミンスター以外の各地区は、地域行政府(local government districts)であり、大都市地区(metropolitan boroughs)に近い自治権を有す。
- それぞれにロンドン地区議会の議員を選出し参加。公教育、社会保障、廃棄物収拾、道路管理などほとんどの行政は各地区の責任で運営されている(一部の広域行政を除く)。
- シティ・オブ・ロンドンは、独自の警察機構を有すほか、さらに広い自治権を有している。(⇒ シティ・オブ・ロンドン?)
- (上記の伝統的なインナー・ロンドンのエリアとは別に、U.K.(連合王国)の国勢調査や、グレーター・ロンドンの郵便システムでは、それぞれ異なったエリアが、インナー・ロンドンとされている)
- 小辞典版推奨判定
- 「交流+社交 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 「『インナー・ロンドン』てさ、お役所で言うのとは別に、街中の会話じゃ、『グレーター・ロンドンの内で、コチャコチャしたあたり』ってニュアンスで使うよね。
- んーっと、おしゃれでスペイシーなセントラル・ロンドンと、緑の多いアウター・ロンドンの間、って感じ。
- こないだ、ライブ・ハウスのスタッフと飲んでたときに聞いた話じゃ、1970年頃、景気がドツボだったんで、犯罪が多くてスラム化してる地区、みたいなニュアンスで言われだしたんだってさ。パンク・ロックが大はやりだった頃の話って、あたしにゃウソかホントか、わっかんないねー。
- 今じゃ、ムチャクチャ交通渋滞するあたりがインナー・ロンドンって感じだよね。ショッピング街や劇場、映画館が固まってるセントラル・ロンドンよりおしゃれじゃない、ってのは昔と変わらないらしいけど(笑)」―― 街のうわさに強い女
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値12〜14」
- 詳しい情報 実は、内政、教育、郵政など幾つかの行政分野ごとに「インナー・ロンドン」に含まれる地域には細かな差異がある。しかし、インナー・ロンドンが指す地域は、より口語的な言葉である「セントラル・ロンドン」よりはバラつきが少ない。
- 例えば、U.K.の国勢調査局は、「インナー・ロンドン」に、グリニッチを含めず、ニューハム?とハーリンゲイ?とを加えた14地区を数えている。
(1990年まで運営されていたインナー・ロンドン教育局では、グリニッチを含めるが、ニューハムとハリンゲイ、シティ・オブ・ロンドンは数えていなかった。こちらは、伝統的なインナー・ロンドンのエリアに等しかった) - 他にも2、3の地域区分もあるが、いずれも、インナー・ロンドンに含まれない地域がアウター・ロンドンとされる。
- インナー・ロンドンはいずれの用法でも、セントラル・ロンドンを含んでより広い地域を指す。「インナー・ロンドンをセントラル・ロンドンとアウター・ロンドンとの間の地域」とするのは、非公式な用法で、不正確だが、イメージ面での共有度は高い。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
補足情報
インナー・ロンドン、アウター・ロンドンの地域区分は、直接シナリオやセッション現場で使うことは、極、マレだと思います。
ただ、セントラル・ロンドンの地域区分にはとらえどころのない面がありますので、インナー・ロンドンの地域区分もおさえておくと、シナリオ・ネタを探していくときも、マスタリングをするときも、便利ではあると思います。
参照情報
(何かのときのイメージ・ソースに)
- 領域
- 大まかには、領域の北辺にハリンゲイ?が、南辺にランベス?が位置。東辺にニューハム?が、西辺にハマースミス・アンド・フルハム?が位置。
- 面積
- 319平方km。
- 人口
- 居住人口、およそ290万人(2002年)
- 平均人口密度
- 1平方kmあたり8988人(2001年)。
- 上記の人口密度は同年のU.K.“本土領”の平均人口密度の37倍で、U.K.内で最も平均人口密度の高い地域になっていた。U.K.“本土領”の0.1%の面積に、4.8%の人口が集中。
- 補足
- 2002年の統計では、1981年の居住人口から12.4%の人口増を記録した。同時期のU.K.本土領の人口増は5.1%。
- この人口増の理由は、2001年に記録された高い出生率と低い死亡率の結果と目される。新生児死亡率もU.K.“本土領”で最も低い。2002年時点の統計では、25歳以下の人口比率は31.5%(U.K.“本土領”全体では31.0%)。一方、65歳以上の人口比率は9.8%(全土の平均は、6%弱)。
- なお、インナー・ロンドンでは居住人口およそ3人に1人の割合で非白人のエスニック・グループに属す居住者がいる。
- 参照情報の基本的な数値は、Portrait of the Regionsの、United Kingdom Inner Londonから、Population(2005年版)に依りつつ、他のソースも相互参照しました。
参照地図
- 国勢調査のインナー・ロンドン
(Wikimedia Commons) - 郵便制度のインナー・ロンドン
(Wikimedia Commons)
キーワード:
参照:[グレーター・ロンドンのサザーク区] [グレーター・ロンドンのカムデン区] [グレーター・ロンドンの有用地図集] [グレーター・ロンドンのイスリングトン区] [セントラル・ロンドン] [アウター・ロンドン] [ロンドン] [グレーター・ロンドン]