ムンム神
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- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「魔術+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」
- さらに詳しい情報 「ムンム(Mummu)」は、主に平地メソポタミアの南部で、工芸職人に加護神として崇拝された神格。工芸技術や測量技術などを司る、とされた。
- “Mummu”シュメール語?では、「呼び覚まされしもの」といった意味だった。
- 現代の神話研究者たちは、しばしば「工芸技術を神格化した神話キャラクター」といった説明をする。
- 時として、現在の研究者が「ムンム神は、アプスー神の家宰(あるいは執事)だった」かのように語ることがある。この解釈は、例えば『エヌマ・エリシュ』の物語内で、アプスー神が若神たち(イギギ)を倒そうと企む時「ムンム神に相談をした」といった記述に基づいている。
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- 小辞典版推奨判定
- 「表現+知性 目標値12〜14」
- さらに詳しい情報 『エヌマ・エリシュ』の神話物語に含まれる神統譜の解釈で、ムンム神の位置づけには、いくつかの説がある。
- と、言うのは「アプスー神が若神たちを倒そうと企む時『ムンム神に相談をした』」とされているからだ。
- 普通、ムンム神は、若神(イギギ)ではない、と解釈される。例えば次のような解釈がある。
- ムンム神は、アンシャルとキシャルの交わりから生まれ、実はエア神より先に生まれた(イギギではない)
- ムンム神は、アンシャルとキシャルの交わりから生まれ、エア神より後に生まれた(イギギだが何らかの事情で、アプスー神の家宰とされた)
- ムンム神は、アプスーとティアマット、ラフム神とラハム女神、アンシャルとキシャル、と続いた神々の3世代のどこかで生まれた
- ムンム神は、アプスーとティアマット、の子神でラフム神とラハム女神の兄弟にあたる
- ムンム神は、実は、始原の時からアプスー、ティアマットと共にいた
- 『エヌマ・エリシュ』で語られていた神統譜でのムンム神の位置づけについては、現在の研究者が複数の粘土板文書を校訂し、「標準版」物語を復元する過程で議論になった。
- もちろん、シンプルに判断保留としてもいい話題だ。
- ただ、現在は「ムンム神は、始原の時からアプスー神、ティアマット女神と共にいた」説は、どちらかと言えば少数意見になってきているようだ。現在は、始原の時にはただ、アプスー神、ティアマット女神のみがいた、とするのが、古代バビロニアなどで標準的に信じられていた物語、とする説が主流の説だろう。
- 他方、ムンム神が司ったとされる「測量術」に、今で言う「数学」のような知識の体系までを認める(古代人もそのようにイメージしていた、とみなす)研究者が、「ムンム神は始原の時からいた(と、古代人は考えていた)説」を唱える事もある。
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参照:[エヌマ・エリシュ] [+αのワールド用語]