ナガランド州
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「ナガランド州」は、インド共和国北東部諸州の一つ。インド領の最東部に位置する2、3の州の一つでもある。
州域面積は、インド最小の類の1つ。1960年の住民投票で、インドに帰属することが選択され、1963年に公式にインドの自治州の1つとされた。2006年現在も、他州に比べると広範な自治権が認められている。
2006年現在、ナガランド州への外国人立ち入りには、「国防、治安上の理由」で厳しい制限が課せられている。
(ミャンマー連邦と国境を接しているほか、中華人民共和国が領有を主張しているアルナーチャル・プラデーシュ州?とも隣接しているためと思われる)
ナガランド州は東でミャンマー連邦に隣接し、北東でインド連邦のアルナーチャル・プラデーシュ州?に、北から西にかけてアッサム州、南でマニブル州?と接している。
州域は、ほとんどがナガ山地?に占められていて山がち。渓谷や河川が多い。
【参照地図】
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
ナガランド州の州域面積は、16,579平方km。居住人口は、2001年の統計で 1,988,636人。インドの0.5%ほどの面積の州域に、0.2%ほどの人口が居住している計算になる。
州域の、ほとんどを占めるナガ山地は、平均標高2000mほど。州内の最高点は、ミャンマーとの国境付近に頂を持つサラマティ山(Saramati)で、海抜4,120mほど。州域の1/6ほどが樹林に覆われていて、植物種や動物種の多様性も豊か。樹林も、熱帯樹林、亜熱帯樹林に、竹林などが入り混じっている。
人口の9割が、ナガ族?と総称される諸部族だが、インド共和国に居住するナガ族は、現在、その9割ほどがクリスチャンになっている。ナガランド州は、インド共和国でクリスチャンが多数派である州の一つだ。
平均人口密度は、1平方kmあたりで119人ほどにあたる。
州都は、南部で小さな盆地状の土地に位置するコヒマ?だが、最大の都市はディマプール?、モコクチャン?(Mokokchung)の人口も多め。
州都コヒマの人口が、7万8千人ほど(2001年)、最大都市ディマプールの人口が11万人ほど(2001年)、モコクチャンの人口が4万人ほど(2003年)。これら3都市の人口を併せると、州人口の12%ほどがクリスチャン、という見当になっている。
【参照地図】
GM向け参考情報
- GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど
基礎情報
- 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可。
- 面積
- 16,579平方km平方km
- 面積対比
- インド共和国の、0.5%
- 人口
- 1,988,636人(2001年)
- 人口対比
- インド共和国の、0.2%見当
- 平均人口密度
- 1平方kmあたり119人ほど
- 平均人口密度の対比
- インド全域の4割弱
- (U.K.(連合王国)の5割弱、日本国の4割弱)
- 政治体制
- ナガランド州の州政府は、インド共和国の他州と比較して、かなり大きな自治権が認められている。特に、ナガ族の部族集団には伝統的な自治権が認められていて、部族内の事項に限っては、独自の部族会議の決定権が優先される。
- ナガランド州知事は、「インド共和国大統領の代理人」と位置づけられている。他州同様、州知事は、行政実権はもたないが、州の行政府の監督、あるいは助言をする。
- 60議席からなる州議会があり、議員から組織される州首相と州内閣を有す。
- 民族事情
- ナガ族?と総称される諸部族の内では、アオ族、アンガミ族、コニャック族、セマ族などの人口が大きい、他にレングマ族も有力。
- ナガ族以外の民族の人口比率は、1割弱とされる。
- 言語事情
- 公用語は、英語。
- ナガ族の言語には共通語にあたるものが整備されておらず、60と言われる方言に別れている、とされる(専門家の間には、これらの内には、実際はかなり系統の異なる言語も含まれている、とする意見もある)
- ナガ族の言語で有力なものは、アオ語、アンガミ語、コニャック後、セマ語、サンタム語、チャン語、ロタァ語(Lotha)など。多くの場合、ナガ族の異部族間では、有力部族語をごちゃまぜにしたようなナガメセ(ナガメセ語)が用いられる。ナガメセ語には、標準化された書記法(書き言葉)はない。市場などではナガセメ語が盛んに用いられている。
- (ゲーム的には、都市部では英語が通用、との処理を推奨)
- 宗教事情
- 現在インドに居住するナガ族は、ほとんど全員がクリスチャン。ナガランドでもこの事情は同じで、人口の9割程度であるナガ族がクリスチャンとされる。ナガランドのクリスチャンの間ではバプティスト派?が多く、信徒のおよそ8割。ナガランドはインドでキリスト教信徒が多数派である州の一つで、「世界で最もバプティストの多い土地」とも言われる。
- バプティスト以外では、カソリックと、リヴァイヴァリスト、ペンタコステ派が目立つ。カソリック教会の中心は、州域東部のワッカ地区、コヒマ市、ディマプール市にも大きな教会がある。
- ナガ族の伝統宗教を伝えている部族は、州人口の1%未満で、州域東部の1角に集住している。
- ヒンドゥー教徒は全人口の8%弱、イスラム教徒は2%弱。
- GRP
- 14億米ドル相当(2004年)
インド共和国の、0.04%程度
(U.K.(連合王国)のGDPの0.08%ほど、日本国のGDPの0.04%ほど) - 州民1人あたりGRP
- 700米ドル程度(2004年)
- 州民1人あたりGRPの対比
- インド共和国のGDP平均の2割ほど
- (U.K.のGDP平均の2%ほど、日本国GDP平均の2%ほど)
- 通貨単位
- ルピー(略号=Re,Rs)
- 州都
- コヒマ?
- 基礎データは、主に、Wikipedia英語版:Nagalandから参照しました。
主要都市
- コヒマ
- 州都
- ディマプール
- 最大規模の都市
正規の出入国ゲート
- スカイ・ゲート
- ディマブールに空港がある。
(航空路線については調査中) - 海港
- ナガランド州は、内陸州(海港は無い)。
- 国際鉄路
- ディマブールに鉄道駅がある。
(鉄道路線については調査中) - 主要国際自動車道
- ミャンマー連邦との間に、まり整備されていない道路が1本ある。他にも未整備の山間道があるようだ。
- 国際河川
- 調査中。
主要国内交通網
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) - 2006-12-19 (火) 08:21:09 鍼原神無 : 「検討」の項で指摘を受けた各所を改訂。
(横田さんからのご指摘は、便宜上「検討」の項に移させていただきました)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
- 2006-12-19 (火) 05:15:52 横田 : 州知事は国家任命で州政府の監視役ですから実権はなくとも影響力は大いにあり。正規の出入国ゲートについて、ディマプールに空港と鉄道駅があります。また、クリスチャンの割合はミゾラム州のほうが高い。
- 2006-12-19 (火) 07:49:28 鍼原神無 : ご指摘ありがとうございます。
早速、本文に反映させていただきました。
お気を悪くしないでいただきたいのですが。反映は、今のところ曖昧表現を多くしています。順次、できるだけ早く確認して、ご指摘の線で改訂していきたく思っています。
鉄路、空路の確認をしつつ、ミゾラム州の件につきましては、まず Wikipedia(en) から、あたっていこうと思っています。つきましては、州知事の政治的影響力について、お勧めの参照ソースなどございましたら、ご教示いただけるとありがたく思います。
キーワード:
参照:[ミゾラム州] [アソム州] [小辞典ワールド編]