生態圏
- 生態圏 せいたいけん (Ecoregion) 簡易版
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「生態圏(Ecoregion,エコレジオン)」は、しばしば「生体圏(Bioregion,バイオレジオン)」と呼ばれることもある。
広く通用している概念は、世界自然基金(WWF,World Wildlife Fund)による定義の、一部抜粋にあたる、次のようなものになるだろう。
「生物(植物、動物、他)の自然な生態関係を成り立たせている一連の広い土地で、地理的にも共通した性質を明瞭に共有している範囲」を意味する。「土地」と言っても水圏が存在している場合は、それらも含む。
生態圏の整理、把握に重要なポイントとして「生物多様性(バイオダイヴァーシティー,Biodiversity)」がある。特定地域の植物相や動物群の多様性は、それらが構成する生態系システムを特徴づけるものだからだ。
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世界野生生物基金による生態圏の定義は広く受け入れられている。しかし、「一連の広い土地」の広さについては、当然のように、地域ごとの、地理的、生態的な特徴に併せて、様々な解釈による運用もなされている。
概ね共有されている判断は、次のようになる。
- 生態圏は「{{br}}[[エコゾーン">エコゾーン]」よりは狭い。エコゾーンは、多数の生態圏を包括する型になっている。
[[エコゾーン?は、比較的よく定義されていて、現在は、世界自然基金も採用している8つの区分が用いられることが多い。 - 生態圏の一部で、特徴的な地形、景観を有す、「生態区(Ecotope,エコトープ)」は、生態圏よりはかなり狭い。生態区では、しばしば、生態系システムの一部を成すサブ・システムが、局所的に優位性を示すこともある。生態圏には、普通、複数の生態区が含まれている。
世界自然基金による生態圏の定義の完全なヴァージョンは、オフィシャル・サイトにて公開されている。
- 世界自然基金による生態圏の定義(意訳)
- 「(生態圏は)地理的な特徴を共有する、一連の土地、水圏の複合態で、生物の自然な生態関係を成り立たせている地域を指す。
- 生物の自然な生態関係とは、――
- 生物種の大きな集団、複数の間で維持される生態的な関係で、
- 類似した自然環境を分かち合い、
- 生態系の長期的持続のために、重要な相互作用が持続している関係」
生態圏についての、別の切り口による定義で、よく用いられるものには、次のようなものもある。
「地域に顕著な生態系のパターンと、特定の地域を特徴付けている地形や土壌の独特な組み合わせとの、密接な関係」
あるいは、――
「気候や地勢など、生態に関与する項の複合を基盤にした、持続的な生態系を有す地域」も、よく用いられる。
生態圏(エコレジオン)に似た地域区分に、「生物地理区分」と総称される「植生区(floral regions)」や「生物区(faunal provinces)」がある。生物地理区分は、厳密には生態圏(エコレジオン)とも生態区(エコトープ)とも別種の地域区分になっていて、必ずしも一致しないことが多い。
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2006年現在、世界自然基金は、ワールド・ワイドな地表を867の生態圏に分類している。
さらに、867の生態圏を、8つの主要なエコゾーンに区分することもしている。
多くの研究者、関係者は、世界自然基金のこの区分を妥当なものとみなしている。生態学者や環境学者だけでなく、農業の研究者、農業開発の政策立案者、自然保護団体などにも広く活用されている。一部では、政治的な自然保護団体の主張に利用されていることもある。
中には、「生体圏」の言葉だけを流用し、裏づけの乏しい主張がなされることもあるので、注意は必要だ。(「エコゾーン」の方は、かなり整備された定義とみなされている)
一部の生態圏の詳細な区分については、研究者の間で疑問提起や議論も見られる。今後の変更も、あり得るだろう。
「生体圏」の概念は、生態系とその機能の研究成果の増加、蓄積を踏まえて編み出された。
研究者たちは、ことに、複数の生態システムが複合的に連動して、上位の生態系システムを維持している空間の広さについて重視している。
個別の生体圏の実態解明には、植物学者、生物学者だけでなく、景観を研究する地理学者など、複数の分野の専門家たちによる学際的研究が必要とされる。
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参照:[エコレジオン] [地理関連の用語] [カナリアス諸島] [ツンドラ] [エコゾーン] [世界自然基金]