エコゾーン
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「エコゾーン」は、生態学や、環境学で、地表の生態系システムの上位区分として設定されている、8つの地域区分の総称になっている。
しばしば、環境保護運動などで、生態保護地域などを「エコゾーン」と呼ぶこともあるが、この種の用法については、ここでは置いておく。
生態学などで言われるエコゾーンは、生物地理区や、気候学で言われる環境区分と、しばしば混同される。実際、これらの地域区分の間には深い関係があるので、混同にも止むを得ない面もある。
現在、生態学で言われるエコゾーンは、「複数の生態圏(エコレジオン)が複合した、上位の生態系システムが見て取れる地域」として区分されている。
2006年現在、世界自然物基金?(WWF)でも採用されている8つのエコゾーンは、次のような区分になっている。
- アフロトロピック・エコゾーン?
(主にサブ・サハラ?のアフリカをカバー。グリーンランド島?も含む。 - インドマラヤ・エコゾーン?
(南アジアのインド亜大陸から、東南アジア?、及び周辺にかけて) - オウストロラシヤ・エコゾーン?
(オーストラリア大陸、ニュー・ギニア島?及び、周辺島嶼) - オセアニア・エコゾーン?
(6大州のオセアニア州から、オウストロラシヤ・エコゾーンにあたる地域を除いた地域) - 南極圏エコゾーン?
- Nearctic エコゾーン?
(北アメリカのほとんどをカバー) - Neotropic エコゾーン?
(南アメリカからカリブ海海域とメソ・アメリカ?にかけてをカバー) - Palearctic エコゾーン?
(ユーラシア大陸?の中部以北から、地中海、北アフリカにかけて)
やや詳しい情報
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「植物種、生物種の分布と地形、環境との関係に着目した地域区分」であるエコゾーンは、生態学者ミコラス・アドゥヴァーディ(Miklos Udvardy)が、1975年にはじめて公式に世に問うた。
アドゥヴァーディ以前に、類似の区分が唱えられたこともなくはなかったが、アドゥヴァーディは、世界を8つのエコゾーンに区分し、さらに、203の生物地理区分に細別する体系的な区分を提唱した。
この細別は、現在でも「Udvardyの生物地理区分」と呼ばれ、研究主題によっては重視されることがある。
正確には、アドゥヴァーディは、エコゾーンの下位区分として、植生区分(floral regions)と、生物区分(faunal provinces)とを併せて203区分、提案した。これは現在言われる生態圏の区分とは一致しない。しかし、限定された地域についての研究や、植生を重視した研究(あるいは生物種を重視した研究)研究では「Udvardyの生物地理区分」は、現在もなお重視されている。
エコゾーンの境界は、しばしば、大きなプレート?の境界で区分される。必ずしも、大陸プレート?の境界とは一致していない。しかし、ことに、周囲から弧絶した状況に置かれたプレートでは、生態的特徴が顕著になっている。
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参照:[生態圏] [オーストラリア大陸] [オセアニア州のランド・マーク] [オーストラレーシア] [地理関連の用語] [太平洋のランド・マーク] [世界自然基金] [南アメリカ]