ツンドラ
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「ツンドラ」は、普通は、高緯度地帯で、樹木の育成に不適当な環境を指す。
通例、気候は寒冷で、永久凍土地帯の湿潤地が多い、コケなどの地衣類や草本類が優勢で、灌木などが生育するところもある。
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「生存+知性 目標値=8〜10」「情報+知性 目標値=10〜12」
- 簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングやブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
- ツンドラ地帯の気候は、月間平均気温が10℃を越える月がなく、少なくとも1月は平均気温が0℃を越える。概ね年の平均気温が0℃を越える月は、概ね年の半分を越すことはない。平均気温が0℃を越える月がまったくなければ、氷床か氷帽?が形成され、ツンドラは形成されてない。
- ツンドラ地域をワールド・ワイドに比較検討すると、北半球?の高緯度地帯に広がる北極ツンドラ?、南半球の高緯度地帯の南極ツンドラ?に大別される。また、細かく見れば環境は異なるが、高山地帯に高山ツンドラ?を区分することもある。
- ツンドラ地帯と樹木が育成する地域との境界部で、低木の類がまばらに育っているあたりは、「樹木境界帯(地帯)」または、「樹木限界線」と呼ばれる。
- 【参照地図】
- ツンドラ地帯の概略地図(Wikimedia Commons)
- 小事典版推奨判定
- 「生存+知性 目標値=10〜12」「情報+知性 目標値=12〜14」
- 簡単な情報 「ツンドラ」は、元々はサーミ語?で「樹のない平原」を意味した単語。ロシア語?に取り入れられ、地理用語として英語他に広まった。
- 伝統的には、トナカイの遊牧、狩猟、漁業などが営まれ、寒帯諸民族の歴史が展開されてきた。近代に入って、鉱業が営まれるようになり、近年は、石油、ウランなどを求めた大規模開発が進められている地域も珍しくない。
- 例えば、アラスカ?での油田開発などは、地域民族の伝統的な生活基盤を破壊する、として反対運動が起こされている。
- ツンドラの生態系は、生物多様性?(バイオ・ダイバーシティー)が低く、生息種ごとの個体数は比較的多い。このため、生態系は環境の変化に対して大変脆い。
- 現在、地球温暖化?の兆候とされる永久凍土地帯の縮退が、ワールド・ワイドな各所で報告されている。これらの地域ではツンドラ植生地域の縮退も観測されている。
- 小事典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値=10〜12」「生存+知性 目標値=12〜14」
- 簡単な情報 ツンドラ地帯は、その環境に応じて、「北極ツンドラ」「南極ツンドラ」と「高山ツンドラ」とに大別される。
- 北極ツンドラとは−− 「北極ツンドラ」は、ロシア連邦やU.S.A.(合衆国)のアラスカ、及びカナダの北部の広大な地域に広がっている。
- ツンドラは地下土壌が永久凍土になっている地域を指すため、厳密には北ヨーロッパ?のラップランド?などは含めない。しかし、広義には「樹林が育成しない地域一般」を指してラップランドなども「ツンドラ」と呼ぶことはある。
- 現在、北極ツンドラの各所は、チュコト人、ヌガナサン人、ネネツ人、及び、サーミ人など、トナカイの遊牧を営んできた民族や、アザラシなどの狩猟を主生業にしてきた民族の生活圏になっている。
- 南極ツンドラとは−− 「南極ツンドラ」は、南極圏及び、周縁部の島々に形成されている。ケルゲレン諸島?、サウス・サンドウィッチ諸島?、サウス・ジョージア島?などの島々、及び、南極大陸?の、極、限られた一角に見られる。
- 領域のほとんどが氷床に覆われている南極大陸は、寒く乾燥しすぎているので、植物の育成がほとんど不可能になっている。しかし、主に、南極半島?を中心にした一角では岩石質の土壌が地表に露呈し、ツンドラを成立させている。
- 北極ツンドラと違い、他の大陸から隔絶している南極ツンドラでは、大型の哺乳動物が生息していない。アザラシ、ペンギン等の海鳥や海洋動物が海岸周辺を生活圏にしている。
- 南極大陸及び、南緯60度以南の南極圏の島々では、地域の動植物は、南極条約によって保護されている。
- 高山ツンドラとは−− 「高山ツンドラ」は、樹林が形成されない植生の地域で、広義のツンドラの1類。一般に、土壌は永久凍土ではなく、本来のツンドラよりも水はけがいい。
- 標高が充分に高ければ、緯度に関係なく世界各所に散在している。従って、高山ツンドラ地帯に生息する動物種、植物種の種類は、地域ごとに偏差が大きい。
- 地域によっては、恒常的に強風が吹くため樹林の育成が妨げられていることもああり、こうした地域は高山ツンドラには含めないことが多い。
- 例えば、「高山ツンドラ」という地域区分は、世界自然基金(WWF)の整理する生態圏(エコレジオン)には採用されていない(異なる定義で区分されている)。
- 高山地帯では、ツンドラ性の植生と高度が低い地帯の樹林との境界部に低木林がベルト状に形成される。北半球?の高緯度地帯で、低地に広がるツンドラの南外縁には、通例タイガ樹林地帯?が形成される。ツンドラとたいが樹林との間の低木林地帯は「クルムホルツ」などと呼ばれている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
「増補待ち」。
別称類
主要国の言語
- 英語表記=Tundra
- ロシア語名=Тундра
- 中国語名=凍土層
- フランス語表記=Toundra
- スペイン語名=Tundra
- アラビア語名=(調査中)
リンク
関連項目
資料リンク
- Wikipedia英語版:Tundra[
[Wikipedia英語版:TundraList_of_tundra_ecoregions]](WWFの定義によるツンドラ地域の分類リスト) - Wikimedia Commons:Category:Tundra
- Tundra Ecoregions(WWF)
- THE TUNDRA BIOME(University of California Museum)
- Arctic Tundra(Classroom of the Future,Center for Educational Technologiesの、Biomes)
- Arctic Feedbacks to Global Warming(Lapin yliopisto)
活用や検討
活用
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
{{comment}}
Hiki::PluginException (not plugin method): inline plugin
キーワード:
参照:[永久凍土] [ラブラドール地方] [ケベック州(カナダ)] [ラブラドール半島] [西シベリア低地] [コミの原生林] [カナダ楯状地] [地理関連の用語] [小辞典ワールド編]