飛行艇でドナウに着水してもいいか?
飛行艇でドナウ川に着水してもいいか?
セッションで、こういう選択肢を思いついたとき、どう考えて行動申告を検討したらいいか、整理してみます。
考え方A
少なくとも、ドナウ川のように国際管理されていて、しかも往来も人目も多い地域での違法行為は、能力的に可能でも、PCはおこなうべきでない、と考えるべきでしょう。
この件は、ルールブックの限定情報、p.247、左列の前半「学術財団」との小見出しがつけられた単元にある記述を、根拠とした考えです。
プレイヤー専門の人で、興味がある方は、GMをする人に相談して、参照してみてください。
合法、遺法に拘り過ぎると、セッションがつまらなくなりかねない、との懸念もあるかもしれません。
ただ、ドナウ川のような場所では、一般社会とのブルーローズ部門との意識のギャップも、ゲームを盛り上げるジレンマとして処理したいところです。
ここでは、「国際管理をされている」場所で、かつ、「衆人の注目が」多い、との条件下では、PCも他よりよりタイトに合法性を意識すべきだ、との考え方を提言します。
交通速度規制の違反程度の違法行為や、触法行為については、ルールブックにある前記の記述(p.247)より、ミッションや冒険を優先した方がゲーム・コンセプトに近づけるだろうとは思います。(実際は、GMごとにシナリオの路線も考え合わせた処理がなされるはずです)
しかし、ドナウ川のような場所で、国際的な法規を破ることは、問題のレベルが異なりますし、ブルーローズ部門に所属する立場にも関る、と考えられます。
対処法
例えば、人命救助などの理由付けで、一般社会を納得させることができるなら、緊急着水をして、事後的にでも容認される道が開かれるかもしれません。
「オーパーツが暴走しそうだから」と言っても河川管理の当局が納得するはずがありません。
財団NPCが納得しても、財団から関係当局に説明できるとも思えません。
なぜ、「国際管理」云々を条件として重視しているかと言うと、「一国の当局管轄内での触法行為なら、財団の政治力もなんらかの救済をPCに対してしてくれるかもしれないが、国際管理下では、分担各国もそうそう安易に財団の意向を呑んではくれまい」との考え方です。
各国ともに、国際的体面、というものはあるでしょうから。
この類の説得ができるとしたら、アルカードです。ゾディアック・メンバーにしかできないはずのことが、財団NPCにもできるとしたら、それももおかしな話になります。
特に問題になるのは、一帯に異常な(超自然的な)危機が迫っていると高精度で推定され、危機打開のために緊急着水以外の対処法が思いつけない場合です。
(そうした情状酌量できる状況でもないのに、着水を強行したPCがいたら、「財団に迷惑をかけた」との理由で、報酬減額の対象として検討されるべきでしょう)
こうした状況こそ、ゲームを盛り上げるジレンマになると思われます。
例えば、パイロット1人を操縦担当として残し、他のPCが先行パラシュート降下。
パイロット役のPCは、何とか国際管理下にない地域に緊急着陸してから、時間差で駆けつける、とすると、優れた対処と言えると思われます。
プレイヤーが、カロンを呼んだらどうなるでしょうか?
GMをする人には、カロンに限らずゾディアック・メンバーを呼んだ場合は、「PCよりも適確な状況判断にて、容認される範囲で対応してくれる」処理を提唱します。
ゾディアック・メンバーならではの超PC級のコネで、緊急着水を国際的な問題にしないよう処理できる、としても構わないと思います。
ただし、これも、適確な状況判断で、それがベストだ、と考えられるときのみに選択されることを重ねて提唱します。
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