ヒーラー
- ヒーラー(Hilla,Al Hillah) 簡易版
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ヒーラーは、灌漑農業地帯の内に位置する地域センターで、穀物と果実の集散地。繊維産業も盛ん。1998年の推定人口は36万4千700人だった。
ヒーラーとその周辺では、2003年、バグダードへ侵攻途上だったU.S.A.陸軍と海兵隊が、かなり激しい抵抗にあった。
イラク側の守備部隊の規模は定かではないが数百名と言われ、重装備だったと記録されている。
イラク・バース党政権の倒壊後、イラク治安維持の地域分担?では、中部南区域に含まれ、都市の治安維持はポーランド軍の管轄とされていた。
北北東12kmほどにバビロンの遺跡が存在。同遺跡の一角は、MNFI(多国籍軍イラク)?が駐屯する軍営地として用いられている。
現在の都市バービル(人口不詳、1万人未満級)は、ヒーラーの東南東25kmにて、ヒーラーから開削されている運河沿いに位置。
2003年中は比較的平穏で、イラク国内リーグで優勝したバスケット・ボールのチームを出した。
2004年2月、自動車爆弾によるポーランド軍基地への自爆攻撃が失敗。
2005年2月28日、自動車爆弾が市街の医院近くで爆発、125名が殺害された。同年5月30日、2件の自爆テロで、警察官を含む31名が殺害され、108名が負傷。
【参照地図】
さらに詳しい情報
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ヒーラーは、古代末にササン朝に滅ぼされたアラブ系地方王朝の主要都市だった。王朝が滅びた後は、衰退。
近傍の村には、ユダヤ教の預言者で、イスラム教でも崇敬されるエゼキエル?の墓がある、と信じられている。
12世紀初頭頃再興された都市が、現在のヒーラーのルーツにあたる。かつては、シーア派の学問場が栄え、主要な宗教センターの1つに数えられた。
オスマン朝の支配下では、地域の行政中心都市とされた。ブリティッシュ・エンパイヤー(大英帝国)?が、イラクを保護領化した後も、行政中心とされた。
1920年、U.K.の統治に対する広範な反乱が起きたとき、ヒーラーも、激しい反乱の舞台となった。マンチェスター連隊に属す300名ほどが、反乱の間に殺害されている。
【参照地図】
(中部イラク地図,1992年版Perry-Castaneda Library Map Collection)
GM向け参考情報
気候帯としてはステップ気候。
ユーフラテス川支流と運河の流域では、灌漑農業が盛ん、ナツメヤシなどの植物も繁茂。
交通路
- 自動車道
- バスラ?から首都バグダードに至る基幹道路が経由。この道路は、現在の都市バービルからヒーラーに至り、ほぼ北上して首都に向かう。なお、バグダッドとカルバラーを結ぶ支道も分岐している。
- 他に、ユーフラテス川を渡河してカルバラーとの間を直接結ぶ、主要地方道も存在。
- 水路
- ユーフラテス川から、ムサイーブの下流で東に分岐した支流が、ヒーラーから開削された運河で延長されている。この運河は、バービル?、ディワニーヤ?などを経由した後、サマワの西北西125kmほどで本流に再合流している。
- 水運については、「ユーフラテス川」の項を参照されたし。
- 空港
- 近傍に空港の類はない。最も近い空港は、バグダード西方のバグダード国際空港。
活用や検討
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キーワード:
参照:[サマワ] [イラク共和国] [バグダード] [バビロンの遺跡] [ユーフラテス川]