オイングス
PCが予め知ってていい情報
やや詳しい情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
「オイングス」は、アイルランドの民話で語られる妖精王の1人。神話的な物語でも語られ、ボアンド女神とダグダ神との密通の子、とされた。「オェングス」とも、「マク・インド・オーグ」とも。時代が下ると「マク・オーグ」とも。
妖精王としてはボイン渓谷?にあるブルグ・ナ・ボーネ?から通じる地下異界に住まうとされた。ブルグ・ナ・ボーネから通じる地下異界は、ダグダ神の領域だったが、オイングスはトリックめいた謎かけで、居住を許され妖精王となった。
神格としては、トゥアター・デ・ダナンの属す青年神とされ、少年神の姿でイメージされることもあった。愛と若さ、美を司る神とされた。
黄金製の竪琴を持ち、4羽の小鳥を頭の周りにつき従わせているとも、オイングスがキスをすると、キスをしたところから小鳥が飛び立つ、ともされた。
アイルランドには、ラブ・レターの末尾に“xxxx”を記す古い習慣があるが。これは、オイングスに付き従って飛んでいる4羽の小鳥を意味した、と言われる。
密通の結果、ボアンド女神がオイングスを身ごもった時、ダグダ神は持ち物である竪琴を奏で、太陽を9ヵ月間空に留めた。つまり、神通力で日時が進まないようにしたので、女神の夫神は出産に気づかなかった、する物語だ。
誕生後、オイングスは、やはりダグダ神の息子であるミディル神?に預けられ、養育された。
成長したオイングスは、ブルグ・ナ・ボーネから通じる異界へ渡り、ダグダ神の宮殿を訪ねる。ダグダに「昼と夜に居させてほしい」と願い許されると。何日も宮殿に留まった。ダグダ神が問いただすと、オイングスは「昼と夜とは永遠のことだ」と答えた。ダグダ神はオイングスが異界に永遠に留まることを許す。こうしてオイングスは父神の宮殿を得て、異界を統べる妖精王になった。
「フィン物語群?」の1編、『ティアルミドとグラーネの追跡?』では、主人公である美青年ティアルミド・ウァ・ドゥネ?が、オイングスに育てられた養子として語られている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。
「増補待ち」。
リンク
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
検討
- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
- 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)
キーワード:
参照:[+αのワールド用語] [ボアンド女神]