グアドループ地域圏
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「グアドループ地域圏」は、カリブ海東部海域の小アンティル諸島で、グアドループ島を主島に、周辺島嶼も含んで営まれているフランスの海外地域圏。
グアドループ地域圏は、リーワード諸島?に属す島々で構成されている。主なところで、マリー・ガラント島?、ラ・デジラード島?、プティ・テール諸島?、レ・サント諸島?などが含まれている。
同じく小アンティル諸島に属す、サン・マルタン島?、サン・バルテルミー島?は、グアドループ地域圏から分離。現在は、それぞれがフランスの海外準県になっている。
グアドループ地域圏は、海外県も兼ねている。ドミニカ島?(ドミニカ共和国)、アンティグア・バーブーダの島々、モントセラット島?(U.K.領)などとも遠くない。
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グアドループ地域圏は、現在のフランス共和国で営まれている4つの海外地域圏の1つ。“本土領”の地域圏とは異なり、1つの県(海外県)が、地域圏を兼ねている扱い。
グアドループ島を主島に、主島の南東に位置するマリー・ガラント島?、東方に位置するラ・デジラード島?、南方に位置するレ・サント諸島?などからなっている。他に、国立公園とされているプティ・テール諸島?もある。
地域圏の土地面積総計は、1,628平方km(内88%ほどがグアドプール島?)。およそ、41万人弱が居住(2007年現在)。平均人口密度は、1平方kmあたり215人ほどの計算になる。
首府(県庁)は、グアドループ島のバス・テール市?。グアドプール島南西の沿岸で、スフリエール山の南西に立地。
首府には地域行政府と地域議会が設けられ、フランスの国民議会にも代議員の議席を有す。地方議会の議長が、行政府の長を兼務するが、これは“本土領”の県と同様の制度。
住民はアフリカ系(かつの黒人奴隷の子孫)と、混血(ムラータ)がほとんど。少数派に、ヨーロッパ系白人、インド人を主にした南アジア系、レバノン、シリアなどからの移入者(と、その子孫)、華人(中国系)がいる。白人の間では、フランス系が多数派だが、かつてノルウェーの植民地荘園が営まれていた関係でノルマン系(北方ゲルマン系)もいる。
主要言語は、フランス語とフランス語ベースのクレオール語。公用語はフランス語だが、日常会話のほとんどは、クレオール語でまかなわれている。
宗教はカトリック信徒がほとんどで91%。カソリック信徒が5%、ヒンドゥー教、及びアフリカ系宗教の信徒が計4%、キリスト教系新興宗教の信徒が2%。(パーセンテージは、いずれも、2006年推計)。
地域住民1人あたりのGRPは、2006年の統計で平均17,338ユーロ。21,780U.S.ドルに相当(MER?比較)。
主島のグアドループ島には、15世紀末クリストファー・コロンブス?が第2回の航海で上陸した。この時は水を求めての上陸で、入植などはなされなかった。元々はカリブ族の部族集団が先住していた。
17世紀頃、現在のセント・クリストファー島?を拠点にしていたフランス=アメリカ諸島会社は、周辺の島々へも開拓事業を拡大。グアドループ島、マルティニーク島、ドミニカ島?に入植団が上陸することになった。入植団は、黒人奴隷も移送し、サトウキビ栽培を主事業に植民地を発展させていった。
フランス王国がグアドループ島の領有を宣言したのは、1635年のこと。この前後、多数のカリブ人?が島から放逐された。1674年にフランス王国に併合され、本格的に属領化された。
主島のグアドループ島は、その後度々,U.K.(連合王国)の侵攻を受け、占領された時期もある。1810年からの占領では、U.K.とスウェーデン王国の同盟により1813年以降、統治権がスウェーデンに委譲された。。しかし、実際は、スウェーデンから派遣された総督の下で、U.K.の植民地府が統治を続けた。フランスの統治権が最終的に確定されたのは、1815年のウィーン会議?による。
第2次世界大戦?後の1946年、小アンティル諸島のフランス領の島々と共に、フランスの海外県に。内サン・バルテルミー島?及び、サン・マルタン島?北部のフランス領(フレンチ・サイド)は、2003年の地方選挙の結果、グアドループ海外県から分離。2007年に、それぞれ、フランスの海外準県の地位を獲得している。
2003年には、残ったグランピアン海外県が、海外地域圏も兼ねるようになった。
地域圏の主産業は、観光業、農業、及び、食品加工業を主にした軽工業。観光業に付随する類を主にしてサービス業も盛ん。ただし、物品は、フランス“本土領”からの輸入品への依存度が高い。
観光客の8割以上はフランス本土領から、10%強が他のヨーロッパ諸国から、3%強がU.S.A.(合衆国)から、2%弱がカナダから訪れている。他のカリブ諸島への観光業同様、客船で訪れる観光客が多め。
農業では、植民地時代から、サトウキビが主作物だった。近年は、果樹や穀物、根菜類の生産も増えている。精糖業、ラム酒醸造が伝統的な軽工業。
太陽発電の普及が進んでいる。
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グアドループ島など、カリブ諸島のフランス領の島々で、公式に奴隷制が廃止されたのは、1848年のこと。
1810年に、フランス本国での革命に際し、U.K.軍が侵攻した際、奴隷解放が約されたが、この時は、黒人たちも動員してU.K.軍を撃退した後、解放の約束が翻された。
現在、黒人と、黒人と他民族の混血のムラータを併せると、島の住民のほとんどを占める(2006年の推計で75%)。先住カリブ民の子孫は、ほとんど居住していない。
黒人や、ムラータの人たちの間では、女性の民族衣装に特有のものが伝わっている。
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参照:[グアドループ島] [フランス共和国の海外地域]