ステップ・ピラミッド
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「ステップ・ピラミッド」は、遺構、ことに古代建築で、上に行くほど小さくなる方形の部位を積みかさなた外見の物を総称する用語。
外形上の大まかな類似のみに着目するカテゴリになっている。
(日本語では、しばしば「階段式ピラミッド」と訳されるようだ)
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今日、「ステップ・ピラミッド」は、建造物の外見のみに限って、その機能や、内部構造、系譜関係などはあえて問わずに用いる言葉として広く使われている。
古代エジプト?で一時盛んに作られたピラミッド?は、古代の世界7不思議?にも挙げられていた。あまりに有名なためか、ピラミッド形の建造物を、皆、「ピラミッド」と呼ぶ用法は古くからあり、現在も普通に用いられている。
例えば、ルーブル博物館?に建造された、ガラス張りの建造物が「ルーブル・ピラミッド」と呼ばれている。
考古学が、科学的手法で整備される以前から、メソポタミアの多層式神殿、ジッグラト?を、メソポタミア式ピラミッドと呼ぶことも広くなされていた。また、メソ・アメリカの多段式祭壇が、メソ・アメリカ式ピラミッドと呼ばれたりもした。
しかし、考古研究が、建物の内部構造や、社会的機能までも研究するようになってくると、上記のような用法の不都合も明らかになってきた。
古代ヌビアで作成された、ヌビア式ピラミッドに、明らかにエジプトのピラミッドとの系譜関係が見て取れる。これらをヌビア形ピラミッドと呼ぶのが妥当なのに対し、メソ・アメリカの多段式祭壇とエジプトのピラミッドとの間には系譜関係は考えられない。第一、エジプトのピラミッドは祭壇ではないので、機能が異なる。
同様のことはジッグラトにも言える。「ジッグラトが、エジプトのピラミッド初期のイメージ・ソースだったかもしれない」と、いう説は、考古研究の分野で、今でも議論されることもある未解決の話題だ。しかし、もし、仮にそうであったとしても、神殿だったジッグラトと、エジプトのピラミッドとは、別種の建造物になる。
大体、ジッグラトも、多段式祭壇も、正確には、真正なピラミッドの形状をしていない。大まかには四角錐台だ。ジッグラトや、多段式祭壇をピラミッドと呼ぶのは、日常会話なら構わない印象論だが、考古研究では不都合が少なくない。
「ステップ・ピラミッド」は、こうした不都合を踏まえて、あえて、外形の大まかな類似のみに限定して、様々な文化の遺構に対して用いられる。
サッカラの遺跡?では、古代エジプト?の古王国時代?に作られ、真正ピラミッド?の前身として位置づけられるダハシュールの階段式ピラミッド?の作例が知られている。
真正ピラミッドの機能が、「宗教的な記念建造物」という以上に詳しくは解明されておらず、議論も続いているのに対し、ダハシュールの階段式ピラミッドは、地下墓廟の地上モニュメントだったことが明らかにされている。
(真正ピラミッドもかつては、墓廟モニュメントとみなす意見が主流だったが、現在は、これを疑問視する説の方が強くなっている)
【参照イメージ】
(ルーブル・ピラミッド)
(ダハシュールの階段ピラミッド)
(Wikimedia Commons)
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