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遺跡

遺跡 いせき (Archaeological Site)

PCなら予め知ってていい情報

 「遺跡(Archaeological Site)」とは、人間が過去におこなった活動の痕跡、及び、その痕跡が残っている土地を指す。

追加情報

小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10」限定
 過去に建造された建造物が部分的にでも遺っている場合、建造物自体は「遺構〔いこう〕」と呼ばれる。
 遺構の敷地(Site)を含め、周辺で過去の人間活動の痕跡が認められる一帯が「遺跡」になる。だから、「遺構」のことを「遺跡」と呼んでも間違いではない。ただ、「遺跡」と呼ぶと、建物以外の周辺も含んでしまうだけだ。
 遺構を持たない遺跡も多い。例えば、石器時代の「獲物解体場」と呼ばれるタイプの遺跡。このタイプの遺跡は、石器人が追い落とし猟などで得た獲物を、運び易く解体するため、継続的に利用した場、と考えられている。狩猟、解体に使われたであろう道具などの遺物(人工遺物)や、獲物の残余物(自然遺物)が出土するが、普通、遺構はない。

遺跡関連の用語と遺跡リスト

注記

 小辞典では、このページにある以下の解説を、みな「PCなら予め知ってていい情報」とみなしています。

遺跡名
簡単な解説

遺跡関連の用語

アクロポリス
 古代ギリシア?のポリス?の多くで、都市中核部に位置するよう、都市プランが意図された小高い丘を指す総称。通例、ポリスの祭神を祀る神殿、及び、所縁の神々の聖廟などが設けられた。
 アテネ?のアクロポリスがあまりに有名だが、多くのポリスに設けられていた。
遺丘 いきゅう
 何層もの遺跡層が成層し、丘のような形状を示すに至った遺跡。
 多くは地理的要因から対環境戦略上有利な地域に、繰り返し集落の類が営まれた結果生じる。
遺構 いこう
 「遺構」は、「人間が過去に活動した場所に残存している建造物、及び、その残余」を意味する。
 遺跡が、「遺構の敷地、及び周辺の土地一帯を含むのに対し」、遺構は、ヒトの手になる建造物自体を意味する。(元々遺構を持たないタイプの遺跡もある。例えば、回遊する狩猟採取部族の野営地の「遺跡」など)
バシリカ
 キリスト教教会建築の、古い時代の形式を指す総称。十字架形の床面プランではなく、長方形の床面を壁で囲って建てられたのが特徴。長方形床面の両脇に細長い側廊を設けたタイプも多い。ゴシック式教会建築のように、高層なイメージの演出は見られない。
ヒル・フィギュア
 丘陵などの傾斜面に刻まれた、大きな平面的図像の類を指す総称。斜面に溝を刻むことで造築され、概ね傾斜面の高い部分に刻まれる。
 イングランド?に多いチョーク・フィギュアは、ヒル・フィギュアの一類。
歴史的アレクサンドリア れきしてきアレクサンドリア
 マケドニア?のアレクサンドロス3世?の名にちなんで建造された古代都市名。
 現在、単に「アレクサンドリア」(英語読みで「アレキサンドリア」)と呼べば、普通、エジプトアレクサンドリアを指す。しかし、古代にアレクサンドリアと命名された都市は多数あった。

アジア地域

西アジアの遺跡

アッシュルの遺跡 アッシュルのいせき
 アッシリア?発祥の地である古都アッシュル?市の遺跡。現イラク共和国領北部で、ティグリス川の中流域に位置。2003年以降、イラク共和国で2件目のユネスコ世界遺産として登録されている。
ウガリットの遺跡 ウガリットのいせき
 「ウガリットの遺跡」は、現、シリア=アラブ共和国領の西端で地中海に面す港湾都市ラタキア?(ラディーキヤ)に位置する。 ウガリット?は、紀元前2千年紀に地中海交易で栄えた古代都市国家の名。
エブラの遺跡 エブラのいせき
 現シリア=アラブ共和国の北部に位置する古代都市国家?遺跡
 紀元前3千年紀中葉の楔型文字のスタイによるシュメール語記法を用いた粘土板文書(エブラ文書)が、多量に出土。メソポタミアのウル第3王朝?の影響とも考えられている。
カルフの遺跡? カルフのいせき
ニムルドの遺跡
ケバラ洞窟 ケバラどうくつ
 現イスラエル領中北部、海岸寄りの内陸で、ワディ(涸谷)に口をあけた洞窟遺跡。1980年代はじめにネアンデルタール人の、ほぼ全身に近い遺骨化石が発掘された遺跡として知られる。
 「ケバラ・ケイヴ(ケバラ洞窟)」は、英語他による地名で、アラビア語による地名は「ムガート・エル・ケバラ」。
コルサバードの遺跡 コルサバードのいせき
ドゥール・シャルルキンの遺跡
テル・ハリリ
マリの遺跡
テル・ベール・シェバ
 イスラエル国南地区の北縁部でベールシェバ市の近傍に遺っている遺跡。遺跡地帯は、イスラエル国定のテル・ベール・シェバ国立公園(Tel Beersheva National Park)の1部に含まれている。
テル・マルディック?
エブラの遺跡
ドゥール・シャルルキンの遺跡 ドゥール・シャルルキンのいせき
 現、イラク共和国北部にて、ティグリス川中流域左岸に位置するアッシリア?都市遺跡
ニネヴェの遺跡 ニネヴェのいせき
 現イラク共和国領北部、モスル市?の付近でティグリス川左岸(東側)に位置するアッシリア帝国?の遺跡。粘土版文書の図書館が発見されたことで有名。
ニムルドの遺跡(カルフの遺跡) ニムルドのいせき
 現イラク共和国領、北部にある、新アッシリア時代の王都の遺跡。
バビロンの遺跡 バビロンのいせき
 古代バビロニアを代表した都市の遺跡。現、イラク共和国首都バグダードの近くに位置し、バベルの塔のモデルになった神殿があったことで知られる。
マリの遺跡 マリのいせき
 現、シリア=アラブ共和国領東部で、ユーフラテス川がシリア-イラク国境と交わる地点のシリア側にて、ユーフラテス川の南岸に位置。
 マリ王国は、紀元前3千年紀中葉から後半にかけ繁栄。独立都市国家としては、紀元前2千年紀前半まで存続。都市が滅んだのは、紀元前2千年紀中葉。
マーリブの遺跡 マーリブのいせき
 アラビア半島?の南部にて、イエメン共和国の東方内陸の岩山地帯に刻まれたワディ(涸谷)近傍に位置する遺跡。ユダヤ教聖典(『旧約』)に伝えられるシバ王国のモデルと目される、サバ王国と関係した遺跡。

アフリカ地域

北アフリカの遺跡

アブ・シンベル
 エジプト北部に位置する、ナセル湖(ハイダム湖)の南部西岸にて、西岸に近接した島状の土地にある遺跡地帯の遺跡名。及び、観光客用に同じ島地内に開かれた町の名。
 アスワン・ハイダム建造時に、水没を避けて移築された、アブ・シンベル大神殿(マアバドゥ・アブー・スィンベル・イル=アクバール)小神殿(マアバドゥ=イル・アスグハール)とが位置。
アブ・シンベル小神殿 アブ・シンベルしょうしんでん
 エジプト北部のナセル湖(ハイダム湖)で、西岸南部の湖面に面した古代エジプト?遺構
 近傍に現存する大神殿(マアバドゥ・イル=アクバール)などと共に、「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の一部として、ユネスコ世界遺産に登録されている。現在の両神殿遺構は、アスワン・ハイダムを作る際に水没を避けるため、移築された物。
アブ・シンベル大神殿 アブ・シンベルだいしんでん
 エジプト北部にて、ナセル湖(ハイダム湖)西岸の南部で湖に臨む古代エジプトの遺構
 近傍に現存する小神殿(マアバドゥ・イル=アスガール)などと共に、「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の一部として、ユネスコ世界遺産に登録されている。現在の両神殿遺構は、アスワン・ハイダムを作る際に水没を避けるため、移築された物。
アポロニアの遺跡 アポロニアのいせき
 大リビア=アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国北東部、キレナイカ地方北縁の地中海岸に位置する遺跡]。[[アフダル丘陵から見下ろせ、古代ローマ系の遺構が遺る。
エル-カブの遺跡 エル-カブのいせき
 エジプト=アラブ共和国上エジプト地方で、ナイル川東岸、コム・エル・アフマル?遺跡(ヒエラコンポリスの遺跡)の対岸に位置する遺跡。2006年現在、エジプトの外国人単独行動制限地域の内に位置している。
 古王国時代?マスタバ墓、新王国時代?の神殿遺構、他が遺る。
キュレーネの遺跡
 社会主義人民リビア=アラブ共和国?キレナイカ地方で、地中海南岸近に位置する、グレコ・ローマン系古代都市の遺跡。1982年以降、ユネスコ世界遺産に登録されている。
クァーサル・イブリム
 現エジプト領南部で、ナセル湖湖上の小島に遺る遺跡。主要な遺構類は、中世下ヌビア?のもの。
グイマーのステップ・ピラミッド
 アフリカ大陸の西近海で北大西洋に浮かぶスペイン領?カナリアス諸島(カナリア諸島)に遺る遺構群。諸島内のテネリフェ島?に位置。
 比較的簡素な作りだが、メソ・アメリカ?の古代文明で建造された多段式祭壇に、外形が極めて類似したステップ・ピラミッドが複数、遺っている。現存するものは6基だが、残念なことに、往時の形状はとどめていなかった。1基のみ、全体が推定復元されている。1991年の再調査で、この遺構が意図的な建造物だったことが解明された。しかし、かえって遺構の建造者、建造経緯などが謎として提出された型になっている。2006年現在、この謎について定説は、専門的な研究者の間でも成り立っていない。
 現在までの歴史整理では、遺跡自体が場違いなものとしか言えない。遺跡自体がオーパーツと言える事例の1つになっている。
 1998年以降、遺構群の周辺は、65,000平方mを敷地にした自然保護公園とされている。
古代ムトの遺跡 こだいムトのいせき
 エジプト=アラブ共和国ダフラ・オアシスで、オアシス地帯北北西の外縁に位置。古代王朝時代に都市があった、と伝えられている遺跡。日干しレンガが崩壊し、遺丘(テル)状に堆積、マウンドになっている地区。
コム・オンボの神殿遺跡 コム・オンボの しんでんいせき
 エジプト=アラブ共和国の上エジプト地方?で、ナイル川流域に位置する、コム・オンボの町近郊に位置する神殿遺跡。
 ナイル川に面した小高い丘の上に、プトレマイオス朝時代?に建立された神殿の遺跡が遺っている。
シャーリーの遺跡 シャーリーのいせき
 エジプトスィーワ・オアシスで、オアシスの中心部、観光客向けの繁華なエリアに遺っている遺構。古代の遺跡ではなく、1920年代の後半までは用いられていた集合住居の遺構だ。
ヂェベル・アル-マーゥタ
 エジプトスィーワ・オアシスで、中心街区の北に近接している岩山。アラビア語で「死者の山(又は、丘)」を意味する岩山で、およそ2千年ほどの間、スィーワ・オアシスの墓域として使われていた。無数の岩窟墓が遺っている。
 ヂェベル・アル-マーゥタのさらに北には、「スィーワ湖」と呼ばれる大きめの泉がある。
デール・エル-ハガル
 エジプトダフラ・オアシスで、オアシス地帯に遺る、小さめの神殿遺構。古代ローマ時代に建立された。アラビア語名は、「僧院」「修道院」といった意味。オアシスが、キリスト教化した後に、コプト教?の修道院として用いられていた。
ナブタ・プラヤの遺跡 ナブタ・プラヤのいせき
 エジプト=アラブ共和国領の南部、シャルキーヤ沙漠?内で1994年に発見された、石器文化の遺跡
 2006年現在、まだ、一般社会ではさほど有名になってはいないおうだ。しかし、各国の考古学関係者は、もちろん、一部では「知られる限り世界最古のストーン・サークル?が発掘された遺跡」として知られている。
ナブタ・プラヤのストーン・サークル
 新石器文化の巨石記念物の1つで、エジプトにあるナブタ・プラヤ遺跡?の主要な遺構。現在知られる巨石記念物遺構の内、最も古い物とされている。
ハワラの遺跡 ハワラのいせき
 エジプトで、ファイユーム地方の南東に近接した古代の遺跡地帯。古代エジプト?の中王国時代?に建立されたピラミッド址を中心に、葬祭殿跡や、より後世の墓域などが遺っている。
ヒエラコンポリスの遺跡 ヒエラコンポリスのいせき
 エジプト=アラブ共和国ルクソール市街南方でナイル川の西岸に位置する遺跡。古代エジプト?の先王朝時代?に溯る。
 2006年現在、エジプトの外国人単独行動制限地域の内に位置している。
フィラエ島のイシス神殿 フィラエとうのイシスしんでん
 エジプト=アラブ共和国南部でアスワン・ロウダムが成す人口湖に位置。人口湖の北部湖上に位置するアルギキア島に遺る、古代神殿建築複合。
 行政区で言うとアスワン県の県都アスワン市内郊外に位置。
 「本来のフィラエ島」は、現在のアルギキア島の南東に位置する。神殿は、アスワン・ロウダムの完工後、神殿複合の敷地の過半が年間のほとんどの期間水没する状態にあった。アスワン・ハイダム着工に伴うユネスコ主導の遺構移築プロジェクトの一環として、現在の位置に移築されたもの。古代からの呼称を継承し、移築された遺構は「『フィラエ島の』イシス神殿」と呼ばれている。
 「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」に含まれる古代モニュメントの1つ。1979年以降、ユネスコ世界遺産の文化遺産に登録されている。
ブヘン
 古代エジプト王朝が植民市を築いた、下ヌビア(歴史的ヌビア地域北部)の古代地名。要塞があったことで有名。
マスタバ墓 マスタバぼ
 「マスタバ墓」あるいは、単に「マスタバ」は、古代エジプト?の研究で、古代エジプト時代の早い時期に、多数建造された墓廟建造物のタイプを指す総称。
 「マスタバ」は、アラビア語で、ベンチのような長椅子の類を意味する。マスタバ墓を遠くから見ると、その外見が長椅子のように見えるため「マスタバ墓」の呼称が用いられている。
メロエの遺跡 メロエの いせき
 古代ヌビア地域で営まれたメロエ王国?遺構多数が遺っている遺跡。
 現スーダン領北部のナイル流域右岸で、アトバラ市の概ね南方、地図上の直線距離でおよそ100kmほど。
メンフィスの遺跡 メンフィスのいせき
 古代エジプト?の初期王朝時代?に、上、下エジプトの統一王都が築かれた地域の遺跡。カイロ?の南方でナイル川の西岸に位置。
 現在遺っている主要な遺構は、新王国時代?以降の宗教建築の物。同地の地方神から有力神となったプタハ神?の神殿跡、末期王国時代の宮殿跡など。

北アメリカ地域

ランス・オ・メドゥズ国定史跡(カナダ) ランス・オ・メドゥズこくてい しせき
 ニューファンドランド島の北西部にあるカナダの国定史跡。11世紀頃の住居址を中心にした遺跡が、管理保存されている。グリーンランドを除いた北アメリカで、現在のところ確認されている唯一のノース人?入植地跡。1978年以降、ユネスコ世界遺産に文化遺産として登録されている。
 ノース人が伝えた『グリーンランド人のサガ?』『赤毛のエイリークのサガ?』の物語に関係した入植地の遺跡と、考えられている。
 ニューファンドランド島北西部の大きな半島グレート・ノーザン半島の北端部で沿岸に位置している。「ランス・オ・メドゥズ(L'Anse aux Meduses)」は、フランス語で「クラゲの小湾」を意味している。

ヨーロッパ地域

西欧の遺跡

アフィントン・ホワイトホース
 U.K.(連合王国)南東イングランドにて、オックスフォードシャー南西端近くに位置しているチョーク・フィギュア。古代から用いられた尾根道に臨んでいた丘陵の、斜面に刻まれている。この丘のすぐ南を、現在のリッヂウェイ・ナショナル・トレイル?が通過。
 また、マウント遺跡であるアフィントン・キャッスル?も近接している。
 遺跡を擁すホワイトホース谷?地区(ヴェイル・オブ・ホワイトホース)は、現在の行政区分ではオックスフォードシャーに属すが、伝統的地域区分?ではウィルトシャー?の一部を成す。フィギュアは、テイムズ川?の南方で、地上180mほど(標高261m)の丘の上部に近い北西斜面に刻まれている。ちなみに、この丘の頂点は、オックスフォードシャー県域の最高点になっている。
 アフィントン・ホワイトホース は、おそらくイングランド?に遺るチョーク・フィギュアの内で、最も有名な作例の1つ。
アントニヌスの長城 アントニヌスのちょうじょう
 グレート・ブリテン島?北部のスコットランドで、ハイランド地方の南外周近く(ロウ・ランドの北縁沿い)に、ローマ帝国が建造した境界防備用施設の通称。2世紀中葉に、アントニヌス帝?の命令で建造された。
ヴィクスの墳墓 ヴィクスのふんぼ
 フランス北東部、ブルゴーニュ地域圏に属すコート・ドール?県の、シャティヨン・シュル・セーヌ市近郊のヴィクス村にて、20世紀中頃に発見されたケルト遺跡。調査の結果、紀元前6世紀末の墳墓と鑑定されている。
ウェイランズ・スミッシィ
 南東イングランド北西部のオックスフォードシャー南西端に位置する大きめの塚で、地下墓室を覆っている。普通は、新石器時代の墳墓と言わる。
 「ウェイランズ・スミッシィ」と言えば、ポピュラーには、遺跡地帯よりも、この墳墓遺構を指すことが多い。
カラニッシュの遺跡 カラニッシュの いせき
 スコットランドルイス島アウター・ヘブリディーズ諸島)に位置。新石器文化の巨石記念物が遺る遺跡遺構を指して「カラニッシュの立石」とも。
 ヒストリック・スコットランドに指定された史跡で、U.K.(連合王国)に現存するストーン・サークル?遺構の内、ほぼ原型をとどめている物の1つ、とされている。
ゲルマニアのローマ国境線 ゲルマニアの ローマこっきょうせん
「ゲルマニアのローマ国境線」とは、古代ローマ帝国が、ゲルマニア国境部の防衛の為に設けた防御施設遺跡の総称。ドイツでは、単に“Limes”(リーメス)と呼んで、この遺跡を指すことも多いようだ。
 1世紀末にドミティアヌス帝?の命で建造に着手され、2世紀前半のハドリアヌス帝?の代に、いったん完工。その後も増強が重ねられた。現在のドイツ領南部で、ライン川?中流域南部の右岸からドナウ川源流域の東方左岸の間に建造された。2005年以降、ユネスコ世界遺産に「ローマ帝国の国境線」の件名で、ハドリアヌスの長城と共に登録されている。
ザールブルク(ローマ砦の遺跡)
 古代ローマ帝国が、ゲルマニアの城壁?の一部として建造した古代城砦の遺跡ドイツ連邦共和国のヘッセン州?で州域西部に位置。
 遺跡は、2005年に拡張認定されたユネスコ世界遺産「ローマ帝国の国境線」?の1部として扱われている。1987年に登録されていたU.K.(連合王国)の「ハドリアヌスの長城」が拡張登録された際に含まれた。
サーン巨人 サーンきょじん
 U.K.(連合王国)南西イングランドにて、ドーセット中部南寄りに位置するサーン・アバスの村に遺る巨人像。村の真北に位置する小高い丘中腹の地面に刻まれている。「サーン・アバス巨人」とも。
タラの丘 タラのおか
 アイルランド共和国北東部のミース県で、ボイン川流域から遠くない位置にある遺跡地帯。州都ナヴァン?の南方に位置。新石器時代以降の遺跡が複合した地で、アイルランド共和国では国定史跡として扱われている。
ハドリアヌスの長城 ハドリアヌスの ちょうじょう
 グレート・ブリテン島?北部で、現在のイングランド?北縁、スコットランドとの境界近くに、ローマ帝国が建造した境界防備用施設の通称。2世紀前半に、ハドリアヌス帝の命令で建造された。
 1987年にユネスコ世界遺産に登録。その後、ドイツ連邦共和国に遺るローマ境界(リーメス・ゲルマニクス)が登録申請され、2005年以降、併せて「ローマ帝国の国境線」の件名で拡張登録されている。
メイデン・キャッスル
 U.K.(連合王国)南西イングランド地域に存在する遺跡。ヒトの活動痕跡は、新石器時代まで遡るものが確認されている。新石器時代末には、生活拠点として塚が築かれたが、大規模に拡張されたのは、鉄器が導入されたケルト時代のこと。通称で「キャッスル」と呼ばれているが、“Hill Fort(丘の砦)"と呼ばれている類の遺跡。イングリッシュ・ヘリテイジ?に指定されている。
更新日時:2008/09/15 22:36:17
キーワード:
参照:[ケバラ洞窟] [アーティファクツ] [歴史的ヌビア地域] [シャムシ・イル] [クリミア半島] [ハワラの遺跡] [マスタバ墓] [ニムルドの遺跡] [遺構] [スーダン共和国の有用地図集] [ケーナ市] [シリア=アラブ共和国の諸地域] [アル-ワディ・アル-ジャディッド県] [考古学、歴史研究の関連用語] [UFO] [スコットランド] [小辞典ワールド編] [クウェート国] [先史文明遺跡126号] [レバノン共和国] [アブ・シンベル大神殿] [ケーナ県] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [ダンディー・ロゥ] [エジプト=アラブ共和国] [ウアジェト女神] [コスタ・スメラルダ] [カラニッシュの遺跡] [ブルガリア共和国] [エディンバラ] [書籍紹介] [ドゥンクーラ] [アスワン市] [プロヴァンス地方] [マン島の有用地図集] [ニネヴェの遺跡] [ドーチェスター,ドーセット県の〜] [ナブタ・プラヤのストーン・サークル] [マリョルカ島] [遺跡] [アレマニア] [シャーリーの遺跡] [アーティファクツやオーパーツ・ソース] [ハルトゥーム州] [コム・オンボの神殿遺跡] [サハラ沙漠] [ティグラト・ピラセル3世] [ハドリアヌスの長城] [イシス女神] [北コルドファン州] [ミニヤー市] [ヴィクスの墳墓] [ギザ市] [コプトス] [エレファンティネ島] [ナイルの遺産] [アフィントン・ホワイトホース] [ヨルダン=ハシミテ王国の有用地図集] [サルディニア島] [アッシュルの遺跡] [ゴトランド島] [考古学] [アレクサンドリア,歴史的〜] [ケルマーンシャー州] [オールド・ドゥンクーラ] [VTOL類で遺跡に着陸してもいいか?] [エル-カブ] [装備パック] [国立公園、自然保護区など] [ヒル・フィギュア] [ラフーン] [マサハルタ] [アレクサンドリア県] [青ナイル] [スリランカ民主社会主義共和国の参照コンテンツ集] [遺跡警察] [ハルガ市] [Gridded Population of the World, version3] [ダフラ・オアシス] [ランス・オ・メドゥズ国定史跡(カナダ)] [BRICs] [エル-カブの遺跡] [アトリビス,下エジプトの〜] [メロエの遺跡] [歴史的ヌビア地域略史] [アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群] [マリの遺跡] [小辞典] [オフィシャルNPCと組織、他] [タラの丘] [ヒエラコンポリスの遺跡] [アスワン県] [デリーの鉄柱] [ヂェベル・アル-マーゥタ] [アジア州のランド・マーク] [ファイユーム県] [ニーダーエスターライヒ] [ユネスコ世界遺産] [ウガリットの遺跡] [ヴィクトリア瀑布] [ドーセット,イングランドの〜] [+αのワールド用語] [アポリノポリス・パルワ] [ハルガ・オアシス] [エジプトの外国人単独行動制限地域] [ベニ・スウェーフ市] [シリア=アラブ共和国の有用地図集] [ルクソール市] [アスワン・ハイダム] [ネフシュタン] [ブルーローズ] [ボイン川] [エジプト誌] [ブヘン] [クァーサル・イブリム] [ザールブルク(ローマ砦の遺跡)] [古代ムトの遺跡] [世界歴史の旅『トルコ』] [タウヌス山地] [レバノン共和国の有用地図集] [サーン巨人] [ソールズベリー] [ギザ県] [アントニヌスの長城] [ティグリス川] [イラン=イスラム共和国の有用地図集] [アルシノエの遺跡] [世界歴史の旅『南インド』] [テル・ベール・シェバ] [遺物] [エブラの遺跡] [アッ-サラーム] [アラド,イスラエルの〜] [グイマーのステップ・ピラミッド] [ベールシェバ] [新石器時代] [パキスタン=イスラム共和国の参照コンテンツ集] [ナブタ・プラヤの遺跡] [アブ・シンベル小神殿] [ドゥール・シャルルキンの遺跡] [アポロニアの遺跡] [ミース県] [Global Egyptian Museum,The〜] [アクロポリス] [ルクソール] [デジタルカメラ] [メイデン・キャッスル] [ウェイランズ・スミッシィ] [キュレーネの遺跡] [イラク共和国の有用地図集] [タニス,古代エジプトの〜] [アブ・シンベル] [デール・エル-ハガル] [下エジプト] [オーパーツ] [南西イングランド] [NPCのシーア] [世界歴史の旅『北インド』] [ロードス島の有用地図集] [ゲルマニアのローマ国境線(遺跡)] [ベニ・スウェーフ県] [シリア=アラブ共和国] [フィラエ島のイシス神殿] [アフリカ州のランド・マーク] [ティアマト女神] [アフダル山地,リビアの〜] [マーリブの遺跡] [アル-バダリ] [ウィニペソーキ湖のミステリー・ストーン] [ファラス]
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