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アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストの洞窟群

アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストの洞窟群 アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストのどうくつぐん (The Caves of the Aggtelek Karst and the Slovak Karst)

PCが予め知ってていい情報

 ハンガリー共和国の北東部から、スロヴァキア共和国?の南東にかけて、石灰岸台地の地中で国境にまたがっている鍾乳洞穴群。

 国境をまたがっている洞穴は極、一部だが、規模としては欧州最大。ハンガリー側の一帯は、グテレク国立公園、スロヴァキア側では国定景観保護区に指定されている。

 1995年にハンガリーの自然遺産として世界遺産に登録され、2000年にはスロヴァキア側の世界最大級の氷穴、ドブシンスカ氷穴などが追加され境界が変更された。現在は、ハンガリー、スロヴァキア、共同遺産、と規定されている。

やや詳しい情報

 洞穴群の位置は、ハンガリー側で、スロヴァキアとの国境の中央部東寄り。スロヴァキア側にあるタトラ山脈(西カルパティア山脈の一部)に連なる山地南麓にあたる。

 712と言われる、洞穴群の複合。鍾乳穴では、様々な色や形の石筍が見られ、ごく薄い鍾乳石が細かく密集してレースのカーテンのようになっている洞窟もある。洞窟内の平均気温は10℃ほど。一般参観客は、内部をガイド・ツアーに従って周る形式。

高さ25mの石筍が見られる通称「天体観測所」、間口30m×奥行き120m×高さ40mの通称「巨人の広間」、長さ500m×幅15mの地中湖を擁す通称「岩の広間」などが名所。

ちなみに、「岩の広間」の地中湖では、ボート遊びも楽しめる。また、夏季の観光シーズン(7〜8月)にコンサートやオペラが上映される通称「コンサートの広間」もある。他に、特徴的なスポットとしては、ぜんそくなど呼吸器系疾患の療養所として活用されているスペースもある。洞窟内の清浄な空気を利用、とのことで、年間数百人の患者が訪れている、と言う。

詳しい情報

 洞穴群は、最深部で地下450mほど。温帯気候と、過去の氷河活動との組合わせは珍しく、億年オーダーでの地質研究、地球科学の研究の貴重なデータ収集スポットにもなっている。

GM向け参考情報

記事内容追加調査中です

バラドゥラ洞(バラドゥラ=ドミッツァ洞とも)

 全長約25kmと洞窟群の中でも最大規模。北側の5.6kmはスロヴァキア領に属する。

 入ってしばらくのあたりは、内外の温度差により、洞窟から水蒸気があがっている。

 事実は未確認だが、洞穴内では国境を越えて行き来できても、双方の国の洞穴出口で、チェックされ、普通は国境越境はできない。それ以前に、普通の参観客は、ツアー・ガイドに管理されている、と想定。

ドミツァ洞穴

 スロヴァキア側の洞穴群で最も大きく7kmほど。ハンガリー側のパラドゥラ洞につながっている。

ドブシンスカ氷穴

 全長1.2kmの氷でおおわれた洞窟。まだ氷河時代だった40万年ほど前に、天井が陥没。地表から閉ざされ、太古の冷気が封じ込められていた。

周辺環境

 気候帯としては、温帯気候に近く四季もあり、降水も多い。洞穴群の地区はやや冷涼。夜や雨天にはかなり冷え込む。

 洞穴群が位置する石灰岩台地は、典型的な温帯石灰地質のカルスト地形を示している。

現地までのアクセス

 ハンガリー側では、首都ブダペシュト?からグテレク国立公園まで、バスで4〜5時間。あるいは、北部の丘陵性高地にある町エゲル?、などがやや近い。

 スロヴァキア側では、地方都市コシツェ?から、急行列車で1時間の位置にあるロジュニャヴァの町から、本数の非常に少ないバス便があるのみ。なお、スロヴァキア側のアクセス・ルートは、ある程度険しい山間自動車道と想定。

活用や検討

活用

  • 新石器時代以降の居住・埋葬地跡などは、近傍地域にも多数あるようだ。超古代遺産を宿している可能性がある遺跡が新たに発見されたという導入も不自然ではない。
  • ワールド・ワイドな「ブルーローズ」としては、どこかよその国で発見された、新石器時代遺物を、鍾乳洞の特定のスポットに持ってて、なんか儀式っぽいことすると、何かが起こる、とかはどうか?

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)

更新日時:2005/11/24 05:36:45
キーワード:[ハンガリー] [世界遺産] [新石器時代] [スロヴァキア]
参照:[ユネスコ世界遺産] [カルパティア山脈]
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