ミトラ冠
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「ミトラ冠(マイトレァ)」は、キリスト教会の上位聖職者が儀式の際に被る縁無しの冠として知られる。司教冠とも。別称で「マイター(miter)」とも。
新教諸派では、一部の例外を除いてあまり用いられない。
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- 小辞典版推奨判定
- 「表現+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」「魔術+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 西欧人、ことにカソリック信徒は、「ミトラ冠(マイトレァ)」と聞くと、頭頂がとんがったタイプの被り物、特に大司教などが被る膨らみを持った円錐にも似た、長いミトラをイメージしがちだ。(俗に、トウモロコシ形とも、イカ冠とも呼ばれるタイプ)
- しかし、このタイプは、ローマン・カソリック?で発展したスタイルで、ミトラ冠は必ずしも長い被り物とも、頭頂がとがった冠とも限らない。
- ローマン・カソリックでも、長い冠以外でミトラ冠として扱われている物は少なくない。例えば、布製の丸いキャップの前後に、五角形の飾りを立てたタイプの被り物も、長くはないが「ミトラ」の1種。このタイプは、ローマン・カソリックと聖公会?とで用いられる。
- ちなみに、新教諸派でミトラ冠を用いることもあるのは、イングランド国教会?とスウェーデン・ルーテル?教会。
- 東方正教会?の聖職者は、カソリック風のミトラ冠を被ることもあるが、より伝統的な球形状のミトラ冠を被ることもある。特に上位聖職者は、球形冠のトップに小さな十字架が立てられたタイプのミトラも被る。
- 東方正教会でミトラ冠を用いるのは、いわゆる「使途継承伝説」を伝えている諸派に多い。例えばコプト教会、エチオピア正教会、アルメニア正教会、アッシリア正教会、インド正教会など。
- 小辞典版推奨判定
- 「言語+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 ミトラの語源は、古典ギリシア語?で、ヘッドバンドやターバンの類を指した言葉に由来している。
- 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小辞典版推奨判定
- 「表現+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」「魔術+知性 目標値14以上」
- さらに詳しい情報 ミトラ冠のルーツは、おそらくビザンチン王宮にあり、特に儀式用の物とは限らず、被り物一般を指していたようだ。東方正教会の伝統的なミトラ冠は、こうした背景から生まれたのだろう。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値12〜14」「表現+知性 目標値14以上」「魔術+知性 目標値14以上」
- さらに詳しい情報 東方正教会で西欧風のミトラ冠も併用されるようになったのは、オスマン=トルコ時代以降のことと言われる。
- おそらくは、オスマン=トルコの支配地でミッレト制?が発達したことと関連しているだろう、との説が唱えられている。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値10〜12」「言語+知性 目標値12〜14」
- さらに詳しい情報 古代エジプト?研究では、特に、トウモロコシのように膨らみを持つ長円錐の頂点に、小さな球を持つタイプの冠を「ミトラ」と呼ぶ。後頭部は隠れるようにデザインされているが、正面は額の部分が出るように、側面では耳を出すような形状に加工されている。
- これは、ローマン・カソリックのミトラ冠とのイメージ的な類似から、言葉が転用されたもの。
- 前面にコブラの飾りをつけ、白く塗られたミトラ冠(白冠)は、古代エジプトの伝統で、上エジプトの支配者の被り物とされた。古代エジプトの言語では、「ヘジュト(白いもの、の意味)」と呼ばれた。
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参照:[考古学、歴史研究の関連用語] [アーティファクツやオーパーツ・ソース] [エジプト誌] [上エジプトの白冠]