安定陸塊

英語表記

Craton

フランス語表記

Craton

スペイン語表記

crat?n

ロシア語表記

Древние платформы

アラビア語名

（調査中）

中文表記

克拉通

• 「判定処理なしに、ＰＣが知ってることにしていい」情報とします。

　特に無し。

　「安定陸塊」については、関連技能を持たないＰＣは、予備知識なしの処理で不自然ではないと思われます。

• 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

小事典版推奨判定

「情報＋知性　目標値=８〜10」

簡単な情報　（シナリオによっては、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに伝えるＧＭ裁量をしてもいいかもしれない）

　「安定陸塊（Craton）」とは、大陸地殻?のうち、カンブリア紀?（現在から、５億0，500年前〜５億4，500万年前）にすでに安定化していた陸塊を指す。「安定地塊」とも。欧米語で用いられる“Craton”は、ギリシア語?から作られた造語で、学術用語。

　楯状地?、プラットフォーム（卓状地?）は、通例、安定陸塊の一部になっている。安定陸塊の周囲に形成されることがある付加体は、多くの場合、沈み込み帯などに伴って形成された、帯状の堆積物が成す地層（地向斜性トラフ）などになっている。

　大まかには、「大陸地殻の内、最低５億年ほどは、造山運動や火山活動、地殻沈降などによる地殻変動を被らずに現在まで続いている部分」と考えるとわかり易いだろう。

　安定陸塊の地表は、長期に渡る侵食作用で、台地や丘陵（準平原）、構造平野?などを形成。盾状地や卓上地を含んでいる。あるいは古期造山帯?の痕跡が含まれていることもある。

　例えば、楯状地の外周を古期造山帯が取り囲む安定陸塊を、さらにその外縁に新期造山帯?が位置することもある。

　「安定陸塊（craton）」という用語、概念は、1920年代初頭にドイツの地質学者によって、「造山帯（Orogenic belt）」の用語、概念と併せて提唱されたもの。

小事典版推奨判定

「情報＋知性　目標値=10〜12」

やや詳しい情報　安定陸塊は、多くの場合、大陸の内部で見つかる。特徴として、古生代?以前の結晶質基盤岩の厚い地殻からできている。この地殻は、主に花崗岩?など、軽量で無色の火成岩?から成る。

　安定陸塊の地盤は、たいへん厚みがあり、深度200 kmほどにおよぶ根（下部リソスフェア）を持っている。

　安定陸塊に近い概念に、「剛塊?」がある。剛塊には、通例、古期造山帯は含まれない。

　また、「ベイスメント（Basement）」も、安定地塊に近い概念だ。しかし、ベイスメントは「３億９千万年前〜３億１千万年前の造山運動以降、造山運動を被っていない平坦な地層の陸地」なので、安定陸塊よりも新しい地層も含むことになる。

【参照イメージ】

• 大陸地殻の構造区分図（Wikimedia Commons）
  
  （地図中、ピンクに彩色されている部分は、卓状地?、オレンジ系に彩色されている部分は、盾状地。大陸棚など浅海の地殻は、組成上、「陸地」と整理されることに注意）

• ＧＭ向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど。

　「増補待ち」。

別称類

主要国の言語

• 英語表記=Craton
• フランス語表記=Craton
• スペイン語表記=crat?n
• ロシア語表記=Древние платформы
• アラビア語名=（調査中）
• 中文表記=克拉通

• ＋αのワールド用語
• 小辞典

関連項目

• 花崗岩?
• 火成岩?
• カンブリア紀?
• ギリシア語?
• 剛塊?
• 構造平野?
• 古期造山帯?
• 古生代?
• 新期造山帯?
• 造山帯
• 大陸地殻?
• 卓状地?
• 楯状地?

資料リンク

• Wikipedia英語版:Craton
  Category:Cratons
  Wikipedia英語版:Category:Historical geology
• Wikimedia Commons:Category:Cratons
  安定陸塊関連のファイル集アーガイブ。

活用

• このページの記事を踏まえた、アイデア・フック、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど

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