フォークストン
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フォークストンは、イングランドのケント県で、沿岸地帯南部を占めているシェプウェイ郡の中心的街区。現在は、西に近接したヒースの街と、ひと続きの街区をなしている。
ル・シャトルの発着駅は、港町の北でやや内陸に位置。港町から沿岸部を東に進むとドーヴァーの街に遠くない。海岸線沿いの散歩道は、緑地に縁取られている。
1981年の人口が4万4000人ほど、2007年の人口が5万3,000人強。
地域には、11世紀頃まで、半農半漁の集落があるのみだった。
18世紀末と19世紀はじめ、現在の街区の近傍に、軍体の駐屯地が設けられた。この駐屯地からは、部隊がヨーロッパ大陸のナポレオン戦争に出征。関連して、19世紀初頭から港湾などが整備され始めた。
また、ケント県にロンドンからの鉄道が敷設されると、日帰りできる海岸保養地として賑わうようにもなった。これが、現在のフォークストンの街の直接のルーツになっている。
第2次世界大戦後、フォークストンの町も、他のイングランドの地方自治体多数と同様、不況に苦しんだ。海運も振るわなくなり、ユーロトンネルが開削された後、地域の産業構造は大きく転換して現在に至っている。
「ケントのフォークストン」の地名は、遡ってもおそらく7世紀頃までと思われる。普通古英語の「フォルキャンスタン(Folcanstan)」が「フォークストン」の語源になった、と目されている。
伝承によれば、630年頃、オイシンガス家のケント王エドボルド(Eadbald of Kent)が、フォークストン西部の断崖近くに、彼の娘と数名の修道女のための尼僧院を建立したと伝えられている。この伝承の修道院は、イングランドで最古の女性修道院だった、と信じられている。
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キーワード:
参照:[ル・シャトル] [移動経路や移動方法など] [ユーロトンネル] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [小辞典ワールド編]