ユーロトンネル
PCが予め知ってていい情報
- 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。
「ユーロトンネル(ユゥルォ・トンネル)」は、ドーヴァー海峡底の地中に敷設された鉄道用トンネル。フランスのカレー?と、U.K.(連合王国)のフォークストンとの間に設けられている。「チャンネル海峡トンネル(Channel Tunnel)」とも、「ドーヴァー海峡トンネル」とも。
トンネルを利用した鉄路では、高速列車ユーロスターや、いわゆるカー・トレインの類に属す「ル・シャトル」、貨物列車が運行されている。客車は、グレイター・ロンドン?とパリ?の間を結んでいる他、ベルギーとの間を結ぶ路線でも運行されている。貨物列車は、ターミナルで操車作業をされ、更に遠隔地までも(例えば、U.K.側ではブリストルまで)運行されることがある。
2006年現在、高速列車ユーロスターは、例えば、ロンドン 〜 パリ?間を3時間ほどで結び、18両編成の列車は800人を移送できる。ル・シャトルは、「鉄道版フェリー」と呼ぶべき「カー・トレイン」の1つで、自動車移送専用の車両とキャビン車両とで編成されている。
かねてから財政悪化が著しかったユーロトンネル社は、2006年11月に債権者団に承認された財政再建計画を実施、債務額は半分以下に減額した。2007年7月、株主から承認を得て新会社(グループ・ユーロトンネル社)への株式交換がおこなわれる。グループ・ユーロトンネル社は、旧ユーロトンネル社の業務を引き継ぐ予定。
【参照地図】
- England Rail Travel Map(European Rail Guide)
広域での高速鉄道網地図が掲載されています。
追加情報
- 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値10〜12」「交流+知性 目標値12〜14」
- やや詳しい情報 ユーロトンネルは、海底部の距離が世界1位の37.9km。ただし、全長は50.5kmmで日本の青函トンネル?に次ぐ世界第2位(いずれの順位も、海底トンネルの世界順位)。ドーヴァー海峡底通過部の最深深度は6Om。
- 2本の列車用トンネルと、保守作業用トンネル1本との3本からなる。保守用トンネルは、不慮の事故が発生した際の対処作業、及び、避難経路としても設計されている。
- 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
- 小事典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」
- さらに詳しい情報 ドーヴァー海峡底にトンネルを掘削する計画は、19世紀から何度か立案されていたが、いずれの計画も、諸般の事情から中途で破棄されていた。
- ユーロトンネルは、1986年に着工計画が調印され、1994年に完工した。総工費は、およそ1兆8000億円相当だった、と言われる。建設には、U.K.、フランス両国政府からの資金援助はなされておらず、両国以外からの資本も加えた民間事業で完工。その後、民営会社である旧ユーロ・トンネル社に管理、運営された。
- ただし、旧ユーロ・トンネル社は、トンネル自体の管理運営会社。走行する鉄道は、関係各国国鉄の子会社になっている。また、トンネルの安全な管理、運営を確保するために設置されている「安全委員会」も、U.K.、フランス両国からのメンバーで構成されている。
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- さらに詳しい情報 ユーロトンネルは、建設にかかった費用60億ポンドの返済が遅れていた。債務を負っていた旧ユーロトンネル社は、かねてから利息支払いも困難な状況にあった。
- 2006年7月、ユーロトンネル社は、かねてから懸念されていた債務処理についての債権者との協議に失敗。フランスの破産法適用を申請し、パリ商業裁判所の保護下に入る手続きを採った。
- 2006年11月の債権者投票で、再建計画が承認された。もしこの計画が否認されていたら、事業を精算しなければならなかった。
- その後、再建計画が実施され、債務が91億ユーロから41億ユーロに減額した。これにより、運営会社は旧ユーロ・トンネル社から、新会社、グループ・ユーロトンネルに移行することが、株主会にも承認された。
- 再建計画の成功は、「旧ユーロトンネル社の利用率見積もりが、楽観的過ぎた」点をシビアに見直した結果、などの報道が聞かれている。
GM向け参考情報
- GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど
用途
シームレス・ワールドでワールド・ワイドに冒険を繰り広げるPCチームは、ユーロスターやル・シャトルよりも、飛行機便などを使うことの方が多そうです。
しかし、ジェシカ・ローズやナサニエル?などの主要NPCは、パリ?にあるユネスコ本部や、ブリュッセル?(ベルギー首都)にあるEU本部など、何かとユーロトンネルを利用して行き来していることでしょう。
PCも、U.K.(連合王国)在住なら、あれこれの理由で利用した回数は多そうです。
陰謀組織のNPCも使っていそうですね。
ちなみに「ユーロ・スター?のファースト・クラスは、飛行機のファースト・クラスより快適」と言う意見も聞きます。ワインや食事も楽しめるとのこと。詳細は、関連項目を参照してください。
⇒ ユーロスター、ル・シャトル
構造概要
ユーロ・トンネルは、2本の列車用トンネルと、保守作業用トンネル1本との3本からなる。保守用トンネルは、不慮の事故が発生した際の対処作業、及び、避難経路としても設計されている。
これは、建設当初からカー・トレイン(ル・シャトル)を運行する計画が見込まれていたため。ガソリンを入れたままの自動車を多数、高速移送するため、万一火災事故が生じた場合の対処策は何重にも考慮されている。
3本目の保守作業用トンネルは、直径4.8m。保守作業のみならず緊急時の避難用救援用としても設計されている。保守用トンネルは、列車走行はできないが、メンテナンス用、消防用、救急車両の3種の専用自動車が走行できるように作られている。
また、保守用兼緊急用としてトンネル両端の入口からそれぞれ8kmのところに、別のトンネル線路に列車が直接渡れる分岐線(渡り線)が設けられている。
さらに、保守用トンネルを介して列車走行用トンネル同士を結ぶ通路が385mごとに設けられている他、2本のトンネルの間には直径2メートルの風道(ピストン・リリーフ・ダクト)が250m間隔で設けられている。
ちなみに、この保守用トンネルは、ままU.K.に不法入国を試みる難民に利用されることもあるらしい。シナリオのソースに使えるかもしれない話題なので、興味のある人は、まずはCLAIRのロンドン事務局だより、「なぜ難民は英国を目指すのか」からあたってみてください。ただし、当該コンテンツが2001年3月公開の記事であることには留意されたし。
別称類
「チャンネル・トンネル(チャンネル海峡トンネル)」、「ドーヴァー海峡トンネル」、「ドーヴァー・トンネル」など。
活用や検討
活用
重要な改訂の情報
- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) - 2006-11-28 (火) 19:42:42 鍼原神無 : 債務処理計画承認の報道を踏まえて、記事内容を一部改訂。
- 2007-07-01 (日) 13:10:09 鍼原神無 : 最近の動向を踏まえて、記事内容を一部改訂。
検討
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キーワード:
参照:[小辞典ワールド編] [ランド・マーク] [フォークストン] [ケント県,南東イングランドの〜] [ユーロスター] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [ユーロトンネル・シャトル] [移動経路や移動方法など] [ル・シャトル] [ノール=パ・ド・カレー地域圏] [輸送機器]