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ホル・アハ

ホル・アハ (Hor-Aha) 暫定版

記事内容追加調査中の暫定版です

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 ホル・アハは、古代エジプト?、初期王朝?のファラオ?

 現在の歴史概説書類では、「アハ」と記されることもある。

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 ホル・アハは、初期王朝時代に整理されている第1王朝?のファラオ。活動したのは、紀元前31世紀頃。
 「第1王朝初代のファラオ」とする説と、「第2代ファラオ」とする説とがある。
 初代とする説ではホル・アハをを王朝開祖として、ナルメルを始祖とみなす。
 第2代とするのは、ナルメルを上下エジプトを統一した最初のファラオ?と見なす立場での整理。
 「ホル・アハ(戦う隼)」は、ファラオとしてのホルス名?で、ホルス神と同体であることを宣言する名とも思える。
 彼は「メン(樹立された者)」という2女神名?(ネプティ名)も使っていたことがわかっている。
 このことから、「ホル・アハが、マネトーの記したメネスの伝承ソース」だ、と言う説も唱えられている。現在では、マネトーよりはるかに古い時代の王名表で、「最初のファラオ」が、「メニ」または「ミン」と記された物が多数知られてるからだ。この立場では、ホル・アハが第1王朝初代とされる。
 また、ホル・アハをメネスとみなす立場では、彼こそメンフィスを創建したファラオと論じられる。

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
さらに詳しい情報 「ホル・アハ」がホルス名であることは、この名がホルス名を記す飾り枠に囲まれて刻印された遺物が幾つも発掘されているため知られている。
 「メンと同一人物」とされるのは、「ホル・アハ」のホルス名と「メン」の2女神名とを刻んだ象牙製の遺物が、ナカダ遺跡?に位置するネイトホテップの墓所から出土しているため。
 ところが、同じアビュドスの別の遺構からは、「ナルメル」の名と、「メン」の名を並記した遺物も出土している。
 「メネスはホル・アハか、ナルメルか」。
 かつて、この件の決着をつけようと、ホル・アハの墓所と目されている2つの遺構、サッカラの墓域?にある墓所と、アビュドスの墓域?にある墓所のどちらが、真にホル・アハの墓所かが議論された。
 実は、アビュドスの墓所は、19世紀の宝探し的発掘で遺物が持ち去られてしまい、しかも、出土物は散逸してしまっている。サッカラの墓所は、発掘された時点ですでに盗掘されていて、遺物は持ち去られた後だった。そこで、議論が生じたのだが、「ホル・アハの墓所がメンフィスを見下ろしていた位置のサッカラにあれば、ホル・アハがメネスである可能性が高くなる」との主張も絡んだ議論だった。
 結局、以前の議論は決着がつかなかったのだが、近年は、2つの墓所を再調査し、盗掘などを免れた小さな遺物を収拾整理した再分析がおこなわれている。
 メンの名とホル・アハの名が併記された遺物も、メンの名とナルメルの名が併記された遺物も、こうした落ち穂拾い的な地道な調査で見出された。
 ちなみに、ネイトホテップは、「ホル・アハの妃」とも、「ナルメルの妃でホル・アハとジェル?の生母」とも言われてる女性だ。
 ネイトホテップが「ナルメルの妃で、ホル・アハとジェルとはナルメルの息子」と、されることもが多いが、異論もある
小辞典版推奨判定
「歴史+直観 目標値12〜14」
インスピレーション 「意外と、ネイトホテップの素性がわかれば、ホル・アハとナルメルのメネス論争も決着がつくんじゃねーかな」―― ロマン大好きな古代史マニア
小辞典版推奨判定
「表現+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 「『ナカダ遺跡のネイトホテップ墓所から出土した『ホル・アハ』名と『メン』の名を併記した遺物」。小さな象牙製のラベルでしたな。素朴ですが細かな図像が刻まれております。
 『ロータス(蓮)の茎とパピルスの茎を結んだ象徴的な台座の上で、2人のキャラクターが、上下エジプト受領の儀式を執りおこなっている様子』が描かれてまして。その上に『ホル・アハ』の名と『メン』の名の刻印を見ることができます。ホル・アハが、上下エジプトに支配を及ぼしたファラオだったことの証、としてよろしいかろうと思われます。
 ときに、ロータスは上エジプトを象徴しまして、パピルスは下エジプトを象徴する植物――これは、古美術品の研究家の間では定説でございますが。なぜか、歴史研究の先生方は、あまりお認めにならない。どうしてなのでしょうか?」―― 趣味人の古美術商
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値14以上」
専門的知識 現在は、ホル・アハの墓所は、アビュドスの遺跡地帯にあるB19号遺構だ、とする説が優勢になっているようだ。
 アビュドスの墓域の再調査で発掘された細かな遺物からは、初期王朝時代にヌビアで何度か戦闘が繰り返されたことが推定されている。また、エジプトでも統一王朝に対する反乱も起きていたようだ。

小辞典版推奨判定
――
番外編 「歴史家の先生方に、ロータスとパピルスの象徴をお認めになる方が、めったにいらっしゃらないのは何故でしょうか?」
 「うっ、……それは、証拠が乏しいからです」
 「これは異なことを。多くの壁画を見れば、明らかかと。証拠は多くございましょうに?」
 「いやー、ファラオの2重冠みたいに決定的な証拠が乏しい、って意味で。実は、内心賛成の先生もいることはいるんですよ。ただ、口にすると、学会で『証拠はどこだ』って突っ込まれかねないんで。多分、それで、言い出さないでいるんだろうと思います」
 「ふっ、所詮、俗物は、俗物に理解されることしか研究しない、と言うことかな」
 「魔法使いのあなた様にそう言われましても……」
 「充分証拠が集まるまでは、判断保留にしておくだけです」
 「直観よ、直観を信じればいいのよ☆ そうすれば、道は示されるわ☆」
 「「「……」」」

GM向け参考情報

  • GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど

 ホル・アハを第1王朝初代の統一王でメネスの伝承上のルーツとみなす説は、現在優勢のようです。かえって、「ブルーローズ」の題材としては、面白みが乏しい人物かもしれません(?)。

 ここは、何か突飛な料理法を考えたいところです。

 あまり歴史マニアックにもってくと、シナリオ・メイクもマスタリングも面倒です。

 安易な連想かもしれませんけど、例えば、ホルス神ろ絡めると、感覚的にも納得し易いプロットを作れるかもしれません。

活用や検討

活用

  • このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど
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重要な改訂の情報

  • 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
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検討

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更新日時:2007/02/01 12:50:17
キーワード:
参照:[ナルメル] [歴史上の実在人物] [アハ] [ナルメルの化粧パレット] [メンフィスの遺跡] [メネス]
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