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ホルス神

ホルス神 ホルスしん 暫定版

英語、他
Horus

記事内容追加調査中の暫定版です

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 ホルス神は、古代エジプト?の伝統神の1柱。古代エジプト王朝?の初期から、ファラオ?の王権と関係が深い。

 よく、隼の頭部を持つ男性の姿で形象られたが、隼自体の姿を採ることもあった。

【参照イメージ】

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「表現+知性 目標値10〜12」「言語+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 ホルス神は、幾つもの神格に形象られた。おそらく現代人に最もよく知られているのは、ヘレネス?が、「ハレンドテス」として伝えたイシス女神オシリス神との息子神、「守護者ホルス」だろう。
 「ハレンドテス」は、「父の守護者」または「父の後見者」と呼ばれる。オシリス神の地上における後見神であり、神話ではファラオ?の前任者とされる。古代エジプト王朝?のファラオたちは「生けるホルス」と呼ばれた。
 古代エジプト人?は、この神の名“hr”を「ホル」か「ヘル」と発音していたようだ。「隼」を意味した。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 ホルス神は、古代エジプトの伝統神の内、最も古い神の1柱だ。第1王朝?の創建と深く関係を持つはずのネケン?は、ホルス神を祭神としていた。ヘレネスがヒエラコンポリス(隼の都)と呼んだ都市のことだ。
 ファラオたちは、中王国時代?には5つの名?を名乗るようになったが、第1王朝のファラオたちは、既に後に「ホルス名?」と呼ばれることになる王名を名乗っていたようだ。これは、第1王朝の始祖と目されるナルメルの代から王名が、後にホルス名を囲うことになるセレク?枠で飾られていたことから推定される。
 ヒエラコンポリスの遺跡からは、ホルス神を形象ったと目される、隼の黄金像?が出土している。

  • 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」
さらに詳しい情報 ホルス神の古い神格は天空神だが、それは宇宙の神であり太陽神であるともされた。
 大ホルス?は「2つの天体(太陽と月)で地上を照らすもの」であり、地平のホルス?は太陽そのものである。
 古代エジプトのファラオが、ヘリオポリス?の太陽神ラー?との関係を深めるに連れ、ホルス神の存在は秘められていったが、それでもホルス神は玉座を護るものであり、プスケントを被る神であり続けた。ファラオの第1の名「カーの名」と第2の名「ホルス名」を保護する神もホルス神だった。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」「魔術+知性 目標値12〜14」
さらに詳しい情報 中王国時代に、ハレンドテスは玉座の守護者とされたが、新王国時代のホルス神は、ファラオの軍団を守護する神とされた。一方、第25王朝?、第26王朝?では、アメン神?の女神官である代々の「アメン神の神聖妻」たちが、イシス女神に抱かれる幼児ホルス?の崇拝を盛んにした。イシス女神と幼児ホルスの2神は、プトレマイオス朝?でも盛んに崇拝され、古代地中海一縁に広まるとローマでも崇拝された。
 初期のキリスト教信徒は、幼児ホルスを抱くイシス女神の像から、「幼児イエスを抱く聖母マリア」のインスピレーションを得た、と言われる。

【参照イメージ】


小辞典版推奨判定
「魔術+知性 目標値14以上」
専門的知識 「ホルスの目」は、古代エジプトで、最も強力だ、とされたシンボルの1つだった。

GM向け参考情報

 ホルス神と古代エジプトの初期王朝、古王国との関連は、断片的な記述がルールブック限定情報の第34章にあります。

ホルス神の神格

 いくつもあるホルス神の神格については、おいおい関連項目を増やしていきたいと思います。

 以下に、さしあたりの簡単なリストを挙げておきます。

大ホルス?(ハロエリス)
 太陽と月を目とする宇宙規模の隼神。
エルダー・ホルス(年長のホルス)
 ホルセムス、老ホルスとも。しばしば大ホルスと混同された。
エドフのホルス?(ホルベヘデティ)
 2重冠を被る、または、太陽円盤を頭に戴く隼の天空神。
地平のホルス?(ホルアハティ)
 太陽自体が神とみなされた。
守護者ホルス?(ハレンドテス)
 隼の頭を持つ男性神。セト神?を打ち倒し、「オシリス神の後見神」、「玉座の守護神」の地位を確固たるものにした。
冥界のホルス?(ドゥアトのホルス)
 地平のホルスと対になる神。冥界を照らす太陽の神。
地上のホルスたるラー?(ラー=ホルアクティ)
 ファラオの王権が太陽神ラー?との関係を密にした後に、顕れた神。
メセンのホルス?
 ナイル・デルタで崇拝された神。ラー神の敵対者打ち倒すための、神の銛の射出所を司る。
リビアのホルス?
 ナイル・デルタのリビア方面境界部で、軍団の守護神として崇拝された。
幼児ホルス?(ハルポクラテス)
 イシス女神に抱かれる幼児神。治癒の力と魔法を司った。
イシスの息子ホルス?(ホルセイサ)
 王と死者たちの守護神。穢れを清める神であり、太陽神、創造神ともされた。

 古代エジプト人の思考には、現代人に理解しがたい面があるのですが。上に挙げたほかの多数のホルス神を含め、すべてのホルス神は異身同体だそうです。つまり、大ホルスなり、老ホルスなりが本体で他はその化身というわけではなく、みんな一緒だそうです。

 ポリス時代のギリシア人や古代ローマ人も、異邦の神々を自分たちの伝統神と同じと「みなし」ましたが。まだこっちは、日本史で習う本地垂迹説のような感じで想像できます。けど、エジプト人の「異身同体」は謎です。

(魂に種類が幾つもあるとか、同じ人のお墓をあちこちにつくるとか、古代エジプト人の考えてたことは、謎だらけです)

 歴史的には、古代エジプトの各地で崇拝されていた地方神が勢力を広げたり、あるいは、他地域の神と同一視されたりといった経緯もある程度推定されているようです。もちろん(笑)、細かなとこは諸説あります

アイデア・フック

小辞典版推奨判定
――
ある魔術師のつぶやき 「異身同体の多数のホルス神は、アストラル・システムの上位存在が、異なる時代、異なる場所に顕現させた仮の姿――とは考えられないかね?」
「もちろん、古代エジプト人が、顕現をどう理解したか、が問題なんだがね」

活用や検討

活用

  • このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど
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