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デリーの鉄柱

デリーの鉄柱 
デリーの てっちゅう

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先的に大歓迎。

英語名
Iron pillar of Delhi

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「デリーの鉄柱」は、インド?の首都デリー?、旧市街の郊外に位置する遺物。現在は、メハラウリ村にあるイスラム寺院クトゥープ・モスク?の建築複合内で、敷地内の広場に遺る。

 時として“アショカ・ピラー”とも呼ばれるが、グプタ朝?のチャンドラ・グプタ2世?の建立とされる。(アショカ王?建立の仏教碑と混同されたか?)

 ちなみに、「アショカ・ピラー」は、アショカ王建立の柱碑の総称。

 A.D.400年の前後に建立された、と考えられている。屋外に立っていたにも関わらず、錆が内部に進行していないことからオーパーツだ、とする説もある

【参照イメージ】

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小事典版推奨判定
「情報+知性 目標値=8〜10」「交流+知性 目標値=10〜12」
簡単な情報 (必要に応じてゲーム前ブリーフィングブレイクを使いGMから素でプレイヤーに伝えてもいいかもしれない)
 鉄柱は直径およそ44cm、高さおよそ7m、地下部分は約2m。推定重量6t以上。
 観光名所にもなっているクトゥープ・モスク?敷地内の広場にて、肩までの高さほどの金属柵で周囲が囲まれている。
 頂部にガルーダの像を戴き、柱部表面には、サンス・クリットの碑文が印刻されている。碑文によれば、「ヒンドゥー神ヴィシュヌ?を称えるためにチャンドラ・グプタ2世が建立した」旨が記されている。
小事典版推奨判定
「歴史+知性 目標値=10〜12」
やや詳しい情報 デリー近郊のメハラウリ村には、かつてヒンドゥー寺院が建っていた。デリーの鉄柱は、インド・マムルーク朝の創設者クトゥブ・ウッディーン・アイバク?が、クトゥープ・モスクを建てる際に取り壊させたヒンドゥー寺院の現存する唯一の部分になっている。なぜ、鉄柱だけが遺されたかは、定かではない
 デリーの鉄柱が「チャンドラ・グプタ2世の建立による」ことは、マウリヤ朝時代の金貨に刻まれた刻印と、鉄柱の碑文や意匠との比較検討によっても、確からしいとされている。
 信憑性が定かでない歴史伝承によれば、鉄柱は、はじめヴィシュヌパダギリの地に建立されていたのが、現在の場所に移転されたという。
 「ヴィシュヌ神の足跡の丘」を意味するヴィシュヌバダギリがどこだったかは、不明になっている。有力説では、現在のインド領中部、マディヤ・プラディーシュ州?州都ボーパール?の東50kmほどのウダヤギリ(Udayagiri)だっただろう、と言われている。ウダヤギリは、サーンチー遺跡?から遠からず、デリーからは、およそ600kmほど南になる。
小事典版推奨判定
「情報+知性 目標値=12〜14」
詳しい情報 デリーの鉄柱が、“錆びない”(正確には錆が表層部分に留まっている)ことは、多くの考古学者や冶金学者、及び、技術史研究者の注目を集めた。分析によると、鉄柱は、純度の高い錬鉄(極、微細に炭素を含んだ鉄)で出来ていて、その鉄分は98%と測定されている。
 オーパーツ説の内に、「鉄柱は純度が高いから錆びない」と説くものがあるが、これは誤ちだ。専門家によれば、純度99.72%の鉄であっても屋外で放置すれば、50年ほどで錆びるという。
 鉄柱が“錆びない”ことを説明しようとした第2の説は、「輸入されたダマスカス鋼?で作られた」というもの。しかし、ダマスカス鋼も、大変錆びにくい金属として知られるが、まったく錆ないわけではない。
 リンを比較的多く含んだ鉄鉱石から作った鉄材を加熱しながら叩くと、鉄の表面はリン酸化合物で覆われる。鉄柱は、このように作った鉄製の円盤を積み重ねて作り、さらに叩いて一体化させた、という説がある。この工法なら、鉄柱の表面がリン酸化合物でコーティングされた状態になり、錆に強い鉄柱ができる、という説だ。
 インドで採掘される鉄鋼石にはリンの含有量が多いものがある。また、インドでは鉄を精製する際にリンを含む植物を加えていたとの記録があるとも言われる。
 一説にインドの伝説に伝えられるウーツ鋼が、このような工法で、あえてリン分を多くした鉄材だった、とする説がある。しかし、リンには鋼材の強度を低下させる性質もあり、多量に含むと脆くなる。リン含有度を高めた鉄がウーツ鋼だ、との説には疑問も唱えられている。
 実は、地上からの測定によると、鉄柱の地下部分は、錆による腐食がかなり進行している、との測定結果が出されている。デリーの鉄柱が意図的に作製されたウーツ鋼の類だ、という説も、この測定結果を根拠に否定されている。
 現在のところ最も有力視されている説は、「鉄柱の表面にリンの酸化物の皮膜が偶然に形成された」との説だ。しかし、この説も、現在までのところ、どのような偶然のメカニズムが、皮膜を生じさせたか、充分説得力のあるモデルを提出していないようだ。偶然に形成されたなら、他に類似の遺物が幾つか知られていてもよさそうなものだ、との疑問もある。
小事典版推奨判定
「歴史+知性 目標値=12〜14」
詳しい情報 ヴィシュヌバダギリの候補地ウダヤギリは、北回帰線上に位置している。グプタ朝時代にヴィシュヌパダギリだった、と思われる遺跡では、夏至の日前後の早朝に鉄柱の影が、現在も遺るヴィシュヌ神の姿を刻んだ石板の上のみに射した、と言われている。
 鉄柱は、1種の季節カレンダーとして立てられた、とする説だ。しかし、この説が正しいとすると、何故、鉄柱が緯度の異なるデリーに移築されたが、よくわからなくなる。あるいは、鉄柱本来の建立目的が忘れられたのだろうか?

GM向け参考情報

 「増補待ち」。

別称類

  • チャンドラヴァルマンの柱

主要国の言語

  • 英語表記=Iron pillar of Delhi
  • フランス語表記=Pilier de fer de Delhi
  • スペイン語名=(調査中)
  • アラビア語名の音=(調査中)
  • ロシア語表記=(調査中)
  • 中国語表記=(調査中)

リンク

関連項目

  • クトゥープ・モスク?

資料リンク

活用や検討

活用

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重要な改訂の情報

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検討

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更新日時:2008/05/20 10:55:02
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