イラン=イスラム共和国の基本情報 2008年版
イラン=イスラム共和国の基本情報 2008年版
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概略
イラン=イスラム共和国は、西アジアの南東部で、ペルシャ湾?東岸からアラビア海?にかけての海域に面した国。
宗教家(聖職者または、イスラム法学者)からなる、最高指導会議が、行政、立法、司法の三権の上に立つ、独特なイスラム共和体制の国。
- 首都
- テヘラン?
近隣諸国
西国境の概ねがイラク共和国との国境。北西部ではトルコ共和国と国境を接している。
北部国境は、アルメニア共和国、アゼルバイジャン共和国、及びトルクメニスタンと国境を接している。カスピ海?南岸にも面し、海域を介して、カザフスタン領、ロシア連邦領も望んでいる
東側国境は、トルクメニスタン、アフガニスタン=イスラム共和国、パキスタン=イスラム共和国と接している。
南部の沿海部は、アラビア半島?の東岸に対面。海域を挟んで、アラブ首長国連邦、オマーン=スルタン国、カタール国、クウェート国、サウジ=アラビア王国、バーレーン王国の領土を望んでいる。
国土と人口
- 土地面積
- 1,636,000平方km
- 領土面積
- 1,648,000 平方km
- 土地面積対比
- U.K.(連合王国)“本国領”の6.8倍弱。(日本国の4.4倍弱)
- 最低点
- −28m(海面下)
- 最高点
- 海抜5,671m
- 海岸線
- 2,440km(他に、カスピ海?の沿岸線が740km)
- 地上国境
- 5,440km
アゼルバイジャン共和国との国境=432km(18%弱,ナヒチェバン自治共和国との国境は別)アフガニスタン=イスラム共和国との国境=936km(17%ほど)、アルメニア共和国との国境=35km(0.6%強)、イラク共和国との国境=1,458km(27%弱)、トルクメニスタンとの国境=992km(18%ほど)、トルコ共和国との国境=499km(9%ほど)、ナヒチェバン自治共和国との国境=179km(3%強)、パキスタン=イスラム共和国との国境=909km(17%弱) - 都市エリア
- 4%(2000年)
- 人口
- 2007年の推計で70,472,846人
- 人口対比
- U.K.“本国領”人口の1.2倍弱(比較する数値の年度が異なるので、目安として)。
(日本国人口の55%強) - 平均寿命(2000年〜05年)
- 70.2(♂=69,♀=72)
- 出生率(2004年)
- 14.3‰
- 死亡率(2004年)
- 4.4‰
- 乳児死亡率(2004年)
- 32‰
- 年齢別人口比率(2004年)
- 0〜14=29.8%,15〜64=65.7%,65以上=4.5%
- 平均人口密度
- 1平方kmあたり42人程度
地域による偏りは大きい。 - 平均人口密度の対比
- U.K.(連合王国)“本国領”の17%ほど。(比較する数値の年度が異なるので、目安として)
(日本国の13%弱) - 都市集住率
- 65%(2001年)
政治関係
- 政治体制
- 宗教家(聖職者または、イスラム法学者)からなる、最高指導会議が、行政、立法、司法の三権の上に立つ、独特なイスラム共和体制。
- 現行の政治体制は、1989年のイスラム革命移行のもの。
- 最高指導会議のメンバーは、終身制で任期はない。メンバーは、専門家会議で選出される。
- 最高指導会議は、軍の最高司令部であり、諜報機関、治安機関を統轄する。宣戦布告の権限を有す他、最高司法長官、国営ラジオ・テレビ局総裁、イスラーム革命防衛隊総司令官の任免権を持つ。さらに、イスラム法学者で構成される監督者評議会12人の内6人の指名権を持つなど、絶大な権限を有す。
- 大統領は、最高指導会議専権事項以外についての行政府の長とされている。直接選挙で民選されるが、立候補には、監督者評議会による審査と承認が必要。大統領の任期は4年。再選は可能だが連続3選は禁止されている。
- 大統領は就任後閣僚を指名し、閣議を主宰し行政を監督、政策を調整して議会に法案を提出する。副大統領、大臣は就任に当たって議会の承認が必要。首相職は1989年の憲法改訂で廃止された。なお、イランの場合、行政府は軍を統括しない(最高指導会議の専権事項)。
- 立法府(議会)は、1院制で「イスラム諮問評議会」と呼ばれる。立法府としての権能を持ち、条約の批准、国家予算の認可もおこなう。ただし、立法のいずれについても監督者評議会の承認が必要とされている。
- 評議会議員は直接選挙で国民に選出される。ただし、立候補者は監督者評議会による審査、承認を得なければならない。評議員の任期は4年。
- 兵員概数(2006年)
- 総数=54万5千人,陸軍=35万人,海軍=1万8千人,空軍=5万2千人,革命防衛隊=12万5千人
- 軍事支出(2004年)
- 56億U.S.ドル相当(GDPの0.7%弱,対比する数値の年度が異なるので、目安として)
- 国民1人あたりの軍事支出(2004年)
- 83U.S.ドル相当
民族事情
- 民族事情
- ペルシャ系51%、アゼリー人24%、ギラキ=マサンダラニ8%、クルド系7%、アラブ系3%、ラー人2%他
- 言語事情
- 現代ペルシャ語?が国定公用語に定められている。他に、アラビア語、アゼリー語、クルド系言語、チュルク系言語、バローチ語などの話者も多い。
- 宗教事情
- イスラム教が国教に定められていて、主流派はシーア派の12イマム派。シーア派信徒が98%と言われる。少数派ではゾロアスター教徒、ユダヤ教徒が目立つ他、クルド系住民にはスンナ派信徒が多い。
- 識字率(1994年推計)
- 72.1%(♂=78%,♀=66%)
経済事情
- 通貨単位
- リアル(略号=Rls)
- GDP(PPP修正値)
- 8,526億U.S.ドル相当(2007年推計)
- GDPの対比
- 対比する数値の年度が異なるので、目安として
- U.K.(連合王国)の38%強。
- 日本国の20%弱。
- 国民1人あたりGDP(PPP修正値)
- 12,300U.S.ドル相当(2007年推計値)
- 国民1人あたりGDPの対比
- 対比する数値の年度が異なるので、目安として
- U.K.(連合王国)の数値の33%ほど。
- 日本国の数値の36%強。
- 国民1人あたりのエネルギー消費量(石油換算)
- 2,122kg(2003年)
- 国民1人あたりエネルギー消費量の対比
- U.K.の数値の55%ほど。
- 日本国の数値の58%強。
- 産業別労働人口比率(1996年)
- 1次=20.9%,2次=27.0%,3次=41.4%
- 輸出(2003年)
- 282億U.S.ドル相当
- 主要輸出先国(2003年)
- 日本国、中華人民共和国、シンガポール共和国、イタリア共和国、トルコ共和国
- 輸入(2003年)
- 212億U.S.ドル相当
- 主要輸入元国(2003年)
- ドイツ連邦共和国、アラブ首長国連邦、スイス連邦、イタリア共和国、フランス共和国
- 貿易依存率(2003年)
- 輸出=24.6%,輸入=20.2%
- 観光客(2004年)
- およそ、166万人
- 観光業収入(2004年)
- 13億U.S.ドル相当
(GDPの0.2%弱,対比する数値の年度が異なるので、目安として)
ソース
以下のソースを相互参照しました。必ずしも、各ソースのデータ、そのままではありません。一部の数値に端数を丸めるなどの処理もしています。
- Iran(THE WORLD FACTBOOK)
- Country profile: Iran(Country Profiles - BBC NEWS)
- Iran(Gridded Population of the World, version3)
- Iran(HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS)
- Iran,Almanacs(Infoplease)
- Wikipedia英語版:Iran
Wikipedia英語版:Politics_and_Government_of_Iran
Wikipedia英語版:Foreign_relations_of_Iran - 『データブック オブ ザ ワールド 2007年版』
『データブック オブ ザ ワールド 2008年版』
(二宮健二 編、発行,二宮書店) - 『最新 世界各国要覧 12訂版』(東京書籍編集部 編,東京書籍)
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参照:[イラン=イスラム共和国の基本情報] [イラン=イスラム共和国の基本情報 2009年版] [イラン=イスラム共和国の参照コンテンツ集]