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イラン=イスラム共和国の基本情報 2009年版

イラン=イスラム共和国の基本情報 2009年版

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概略

 イラン=イスラム共和国は、西アジアの南東部で、ペルシャ湾?東岸からアラビア海?にかけての海域に面した国。

 宗教家(聖職者または、イスラム法学者)からなる、最高指導会議が、行政、立法、司法の三権の上に立つ、独特なイスラム共和体制の国。

国家体制
 宗教家(聖職者または、イスラム法学者)からなる、最高指導会議が、行政、立法、司法の三権の上に立つ、独特なイスラム共和体制。
 現行の政治体制は、1989年のイスラム革命移行のもの。
首都
テヘラン?

近隣諸国

 西国境の概ねがイラク共和国との国境。北西部ではトルコ共和国と国境を接している。

 北部国境は、アルメニア共和国アゼルバイジャン共和国、及びトルクメニスタンと国境を接している。カスピ海?南岸にも面し、海域を介して、カザフスタン領ロシア連邦領も望んでいる

 東側国境は、トルクメニスタン、アフガニスタン=イスラム共和国パキスタン=イスラム共和国と接している。

 南部の沿海部は、アラビア半島?の東岸に対面。海域を挟んで、アラブ首長国連邦オマーン=スルタン国カタール国クウェート国サウジ=アラビア王国バーレーン王国の領土を望んでいる。

国土

土地面積
1,636,000平方km
領土面積
1,648,000 平方km
土地面積対比
U.K.(連合王国)“本国領”の6.8倍弱。(日本国の4.4倍弱)
最低点
−28m(海面下)
最高点
海抜5,671m
海岸線
2,440km(他に、カスピ海?の沿岸線が740km)
地上国境
5,440km
アゼルバイジャン共和国との国境=432km(18%弱,ナヒチェバン自治共和国との国境は別)アフガニスタン=イスラム共和国との国境=936km(17%ほど)、アルメニア共和国との国境=35km(0.6%強)、イラク共和国との国境=1,458km(27%弱)、トルクメニスタンとの国境=992km(18%ほど)、トルコ共和国との国境=499km(9%ほど)、ナヒチェバン自治共和国との国境=179km(3%強)、パキスタン=イスラム共和国との国境=909km(17%弱)
都市エリア
4%(2000年)

人口

人口
2009年の推計で74,196,000人
人口対比
U.K.“本国領”人口の1.2倍ほど。
日本国人口の58%ほど(比較する数値の年度が異なるので、目安として)。
平均寿命(2005年)
69.5(♂=68.0,♀=71.0)
出生率(2004年)
14.3
死亡率(2004年)
4.4‰
乳児死亡率(2005年)
37.2‰
年齢別人口比率(2005年)
0〜14=28.7%,15〜64=66.8%,65以上=4.5%
平均人口密度
1平方kmあたり45人程度
地域による偏りは大きい。
平均人口密度の対比
U.K.(連合王国)“本国領”の18%強。
日本国の数値の13%強(比較する数値の年度が異なるので、目安として)。
都市集住率
65%(2001年)

民族事情

民族事情
 ペルシャ系51%、アゼリー人24%、ギラキ=マサンダラニ8%、クルド系7%、アラブ系3%、ラー人2%他
言語事情
 現代ペルシャ語?国定公用語に定められている。他に、アラビア語、アゼリー語、クルド系言語、チュルク系言語、バローチ語などの話者も多い。
宗教事情
 イスラム教が国教に定められていて、主流派はシーア派の12イマム派。シーア派信徒が98%と言われる。少数派ではゾロアスター教徒、ユダヤ教徒が目立つ他、クルド系住民にはスンナ派信徒が多い。
識字率(1994年推計)
72.1%(♂=78%,♀=66%)

経済事情

通貨単位
リアル(略号=Rls)
GDP(PPP修正値)
8,197億9,900万U.S.ドル相当(2008年推計)
GDPの対比
U.K.(連合王国)の37%弱。
日本国の19%弱。
国民1人あたりGDP(PPP修正値)
11,250U.S.ドル相当(2008年推計値)
国民1人あたりGDPの対比
U.K.(連合王国)の数値の32%弱。
日本国の数値の33%ほど。
Gini係数?(2008年)
38
国民1人あたりのエネルギー消費量(石油換算)
2,323kg(2004年)
国民1人あたりエネルギー消費量の対比
U.K.の数値の63%弱。
日本国の数値の67%ほど。
産業別労働人口比率(1996年)
1次=20.9%,2次=27.0%,3次=41.4%
輸出(2004年)
444億U.S.ドル相当
主要輸出先国(2004年)
日本国イタリア共和国フランス共和国アラブ首長国連邦ネーデルラント王国
輸入(2004年)
352億U.S.ドル相当
主要輸入元国(2004年)
アラブ首長国連邦、ドイツ連邦共和国、フランス共和国、イタリア共和国、中華人民共和国
貿易依存率(2005年)
輸出=30.8%,輸入=21.9%
観光客(2005年)
およそ、166万人
観光業収入(2005年)
13億U.S.ドル相当
(GDPの0.2%弱,対比する数値の年度が異なるので、目安として)

政治関係

政治体制
 宗教家(聖職者または、イスラム法学者)からなる、最高指導会議が、行政、立法、司法の三権の上に立つ、独特なイスラム共和体制。
 現行の政治体制は、1989年のイスラム革命移行のもの。
 最高指導会議のメンバーは、終身制で任期はない。メンバーは、専門家会議で選出される。
 最高指導会議は、軍の最高司令部であり、諜報機関、治安機関を統轄する。宣戦布告の権限を有す他、最高司法長官、国営ラジオ・テレビ局総裁、イスラーム革命防衛隊総司令官の任免権を持つ。さらに、イスラム法学者で構成される監督者評議会12人の内6人の指名権を持つなど、絶大な権限を有す。
 大統領は、最高指導会議専権事項以外についての行政府の長とされている。直接選挙で民選されるが、立候補には、監督者評議会による審査と承認が必要。大統領の任期は4年。再選は可能だが連続3選は禁止されている。
 大統領は就任後閣僚を指名し、閣議を主宰し行政を監督、政策を調整して議会に法案を提出する。副大統領、大臣は就任に当たって議会の承認が必要。首相職は1989年の憲法改訂で廃止された。なお、イランの場合、行政府は軍を統括しない(最高指導会議の専権事項)。
 立法府(議会)は、1院制で「イスラム諮問評議会」と呼ばれる。立法府としての権能を持ち、条約の批准、国家予算の認可もおこなう。ただし、立法のいずれについても監督者評議会の承認が必要とされている。
 評議会議員は直接選挙で国民に選出される。ただし、立候補者は監督者評議会による審査、承認を得なければならない。評議員の任期は4年。
兵員概数(2007年)
総数=54万5千人,陸軍=35万人,海軍=1万8千人,空軍=5万2千人,革命防衛隊=12万5千人
軍事支出(2005年)
52億U.S.ドル相当(GDPの0.6%強,対比する数値の年度が異なるので、目安として)
国民1人あたりの軍事支出(2005年)
81U.S.ドル相当

ソース

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更新日時:2009/10/19 22:56:18
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参照:[イラン=イスラム共和国の基本情報] [イラン=イスラム共和国] [国別基本情報のインデックス]
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