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アゼルバイジャン共和国

アゼルバイジャン共和国 
アゼルバイジャンきょうわこく 
暫定版

記事内容追加調査中の暫定版です

英語名
Republic of Azerbaijan
英語名略称 Azerbaijan
ロシア語名
Азербайджанская Республика
ロシア語名略称 Азербайджанская
アゼリー語?による現地名
Az?rbaycan Respublikas?
アゼリー語名略称 Az?rbaycan
(アゼリー語?は、アゼルバイジャン共和国の国定公用語

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「アゼルバイジャン共和国」は、南カフカス地方?でカスピ海?の西岸に面す共和国。旧ソ連邦?構成国の1つだったが、1989年に、いち早く「主権に関する法律」を採択。

 1991年にソ連崩壊?と前後して独立を宣言。国名を現行のものに変更した。1997年からGUAMの前身に関与し、現在もGUAMの1国。

 2006年現在、アルメニア共和国領に囲まれたナヒチェヴァン自治共和国?(いわゆる「アゼルバイジャン飛び地」)がアゼルバイジャン領になっている。同時に、アルメニアの実効支配地で、アルメニア人勢力が独立を宣言しているナゴルノ・カラバフ?地方の領有を主張している。

近隣諸国
 国土北部の大カフカス山脈東部を挟んで、ロシア連邦の南西連邦管区?に属すタゲスタン共和国?と国境を接している。西でグルジアアルメニア共和国と、南でイラン=イスラム共和国と国境を接している。カスピ海を介しては、カザフスタン共和国、トゥルクメニスタン共和国?と対面。
国名
 通称「アゼルバイジャン」は、アゼリー語?、ペルシア語?などに近い音。ロシア語?にも取り入れられている。国際組織やオリンピックなどで、よく用いられる公的英語名は、「リェパブリク・オブ・アザァバイヂァン(Repabric of Azerbaijan)」。
国際関係
 ナゴルノ・カラバフでは、旧ソ連時代の1988年、当時のナゴルノ・カラバフ自治州?で多数派だったアルメニア系住民が、アルメニア共和国への帰属変更を求め紛争に至った。ソ連崩壊後、アゼルバイジャンとアルメニアとの間の戦争に発展したが、両国は1994年にロシア連邦フランス共和国の仲介で停戦。2006年現在、戦闘は沈静化しているものの根本的な解決には至っていない。
 他に、イラン北西部の東アゼルイバイジャン?県、西アゼルバイジャン?県などには、アゼリー人の居住が多く、イランとの間には、帝政ロシア時代から続く民族問題も伏流。
 GUAMの構成国であることからわかるように、ロシア連邦と距離を置こうとする政策は少なくない。ただ、従来は元共産党系の大統領や政府高官が、トップ外交で、ロシア当局とのパイプも維持してきた。アゼルバイジャンの政府トップは、国内政治で際どいバランスを採ってきているので、今後はどうなるか、予断は許されない。
地域
 大きくは、北の大カフカス山脈と南の小カフカス山脈支脈、そして両者の間のクラ=アラクス低地に大別できる地域構成。2006年現在、小カフカス方面が、かなりの部分アルメニア共和国の実効支配地になっている。この実効支配地の東部では、クラ=アラクス低地に連なる平地が、イラン領に接している。
国情
 民主化した後は、大統領制に基づく共和制の政体が整えられた。しかし、初代大統領に就任したヘイダル・アリエフは元アゼルバイジャン共産党の書記長だった人物。大統領は、直接選挙で選出されるが、政府閣僚を大統領が任命するなど、強い権力が集中する体制にある。
 強権的な統治を続けたアリエフ元大統領は、健康問題で2003年に引退。長男のイルハム・アリエフが選挙で後継大統領に就任したが、権力が世襲委譲された、との批判も招いた。任期は5年なので、2007年には選挙がおこなわれるはずである。
近況
 2006年12月初頭、アゼルバイジャン大統領は、「アゼルバイジャン産原油の、ロシア経由での輸出を削減する」と、公表した。これは、ロシア当局がしばらく前に「アゼルバイジャン向けのガス、電力の輸出を削減する」と、圧力をかけたことに反発したものと見られている。
 背景には、急速に欧米諸国への接近を強めているグルジアとアゼルバイジャンとを引き離したい、とするロシア側の思惑や、アゼルバイジャンがグルジアのように欧米諸国と接近しないように、との牽制、などのロシア側の意図が推測される。
歴史
 現アゼルバイジャン共和国領も含む南カフカス地方は、オスマン=トルコと、イラン高原のイスラム王朝との間で争奪され、そこに帝政ロシアが侵出してきた、という歴史を持つ。古代には、古代アルメニア王国の領域だった時期が長いが、これはローマ帝国、ビザンツ帝国とペルシア帝国の間で争われた。
 地中海沿岸の勢力と、イラン高原の勢力とに争われ、両者が疲弊するとカフカス北部の勢力(ロシア帝国や、モンゴル勢、スキタイ人など)が侵出する、と言うパターンが繰り返された土地。ただし、これらの勢力のパワー・バランスが拮抗した時期には、カスピ海と黒海の間を媒介する交易路を握って栄えた(これも過去何度か繰り返された)。
考古学関連
 一般に知られている遺跡スポットが多いとは言えないが、スキタイ人の遺跡、新石器時代の遺跡などへの注目度は高い。旧ソ連時代の考古研究の成果が、充分整理された型でワールド・ワイドに共有されているとも言い難いとの問題もある。ブルーローズ部門が調査する必要性は、充分ある。しかし、外交、内政共に難しい国情にあるので、調査については充分な配慮をはらってもらいたい。

アゼルバイジャン共和国の地図

アゼルバイジャン共和国の有用地図集
(別ウィンドウで、並べて見ると多分便利)

アゼルバイジャン共和国の参照画像

アゼルバイジャン共和国の参照画像集
(別ウィンドウで、並べて見ると多分便利)

追加情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値8〜10」
やや詳しい情報 旧ナゴルノ・カラバフ自治州はソ連時代からアルメニア人が多数派を占めており、1992年にナゴルノ・カラバフ共和国?として独立を宣言。同国を国家承認しているのは、アルメニア共和国のみだが、2006年現在もアルメニア共和国軍が展開。旧自治州領以西もアルメニアの実効支配下にある。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 1828年、帝政ロシアとカジャール朝?ペルシアとの交戦の結果結ばれたトルコマンチャイ条約で、アラス川以北がロシア帝国領として割譲された。概ね現アゼルバイジャン共和国領にあたるこの地域では、主流だったアゼリー人の民族的な結束がロシア統治下で高まり、1918年、10月革命?の前後に「アゼルバイジャン民主共和国」が樹立された。
 1920年に赤軍がバクー?に侵攻し共和国は解体され、ソヴィエト政権が成立。地域は、1922年末にザカフカス=ソヴィエト連邦社会主義共和国の一部に編成された後、1936年に同連邦の解体再編成によって「アゼルバイジャン=ソヴィエト社会主義共和国」が旧ソ連邦を構成国の1つとなった。

  • 「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。
小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値12〜14」
さらに詳しい情報 アゼルバイジャン共和国は、チュルク系民族が主導する国なので、よく「独立以降、トルコと親密な外交関係を結んでアルメニアと対峙してきた」と言われる。この指摘は間違いではないが、一面的だ。
 独立以降のアゼルバイジャン共和国の外交政策をみると、実は、トルコとイランの双方と、等分の関係を維持すべく努めている基本方針が伺われる。トルコ・イラン間で摩擦が生じた場合には、どちらか片方に肩入れするような立場をできる限り避けようとする外交が目立つ。
 アゼルバイジャンでは、独立後に「イラン領内のアゼルバイジャン併合(アゼルバイジャン共和国国内では、一般に“南”または“南アゼルバイジャン”と呼ばれる)」を政府に求める声が強かった。当時、アルメニアと交戦していた政府は、一時はデモまで起きたこの要求をかなり強権的に圧殺した。
 現在まで続くアゼルバイジャンの基本的外交方針の背景には、もちろん対アルメニア政策による必要もあるだろう。もう1つの理由として、独立以降悪化したロシアとの関係もあるはずだ。(関係は、旧ソ連末期からギクシャクしだしていた、との意見も珍しくない)
 トルコもイランも歴史的経緯からロシアに対しては距離を置く政策が伝統的だ。アゼルバイジャンはGUAM加盟国だが、従来アグルジアのように、露骨にロシアと対立しようとしてきたわけではない。どちらかと言えば、ロシアとの一定の外交距離を置きながら接していこうとする政策は少なくなかった。トルコ、イランと等分に接すことでロシアとの距離を維持しようとの意識があることも伺われた。例えば、カスピ海の管理方式を沿岸諸国で協議する際などには、イランとの協調路線でロシアと接すといった外交が目立っている。
 2006年は、グルジアとロシア連邦の関係が悪化。年末に、アゼルバイジャン、ロシアの両国関係も冷却化の兆しを見せたため、カフカス情勢に注目する必要が増えた。
小辞典版推奨判定
「陰謀+知性 目標値12〜14」
さらに詳しい情報 「2005年に完工した、石油、天然ガスのパイプラインは、ロシア連邦領を回避してトルコ経由で地中海沿岸まで通じてるわね。工事支援は、U.K.(連合王国)主導、多分U.S.A.(合衆国)も絡んでたでしょうね。
 中国政府もアゼルバイジャン政府に接近してるようだし、アリエフ大統領が訪米したときは、下にも置かないもてなしだったんですって。
 そりゃそうよね、イラン戦略、イラク情勢を考えたら、ブッシュ大統領は、アゼルバイジャン・カード欲しいでしょ。
 アゼルバイジャンは、丁度、大きなパワーのキャスティング・ボードを握れるかどうか、スリリングなコールをかけてくとこ、ってことじゃない? ロシアがどう出るかが見ものよね。あ、2006年現在、って言っとかなきゃいけなかったわね」−−財団にヘッド・ハントされた元イリーガル

GM向け参考情報

位置(再整理)

 アゼルバイジャン共和国は、南カフカス地方?の東部で、カスピ海?の西岸南部に面した国。

近隣諸国
 北でロシア連邦ダゲスタン共和国南連邦管区)と、南でイラン=イスラム共和国と地上国境を接している。
 西では、北西でグルジアと南西でアルメニア共和国と地上国境を接している。アルメニアは、アゼルバイジャン領の西部を実効支配している。2007年現在両国は停戦状態にあるものの、臨戦態勢にある。アルメニア領内に、ほぼ囲まれた型のいわゆるアゼルバイジャン飛び地(ナヒチュバン自治共和国?)の帰属なども巡り、2国の対立は続いている。
 東では、カスピ海?を介して、トルクメニスタンカザフスタン共和国と対面。もちろん、イラン領、ロシア領のカスピ海沿岸部も望んでいる。

基本情報

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可。

アゼルバイジャン共和国の基本情報 2009年版
(別ウィンドウで並べて見ると、多分便利)

地勢と環境

 大まかには、国土の半分が山地、半分が平地及び丘陵地と言われる。

 国土の北部では大カフカス山脈の東辺が、カスピ海?西岸まで迫っている。南西部は小カフカス山脈に占められアラス川が、イラン=イスラム共和国との国境をなした後、国内に流入してきている。

 中部の東寄りでは、南北の山地の間でクラ=アラクス低地がカスピ海沿岸まで開けている。平地部でキュラ川(クラ川)がアラス川を合した後、カスピ海に流出。

 国内各所の標高差は甚だしく、亜熱帯気候、地中海気候に近い気候から乾燥気候まで、さまざまな気候が見られる。また、北部の大カフカス山脈には、4000m級の頂も多く、夏は乾燥し冬は寒さが厳しい。大カフカスの近辺は地震帯でもある。

 バクー油田?を中心にした石油や天然ガスなど、埋蔵資源には恵まれ、重工業も発達。旧ソ連邦時代には、連邦内で豊かな国だった。バクー油田は1960年代から産出量が激減していたが、近年、カスピ海に大量の埋蔵量が推定される新しい油床が確認された。カスピ海油田開発には、他国資本が投下されている。このため、独立後、アルメニアとのナゴルノ・カラバフ戦争?で混乱した経済も持ち直してきている。

 現在は、石油関連以外の産業を育成し経済構造を多角化することが課題、と言われている。

地域区分

 アゼルバイジャン共和国(リェパブリク・オブ・アザァバイヂァン)の地方行政区画は、59の県、及び、県と同レベルの11市、小計70の行政区、そして飛び地であるナヒチュバン自治共和国?から成っている。

 ただし、以上の行政区分には、2006年現在もアルメニアに実効支配されている地域、及び、自称ナゴルノ・カラバフ共和国?の領域も含まれている。ちなみに、アゼルバイジャン側では、ナゴルノ・カラバフでアルメニアへの帰属変更要求がなされた旧ソ連時代の1988年に、自治州を廃し中央政府直轄地にしていた。

 アゼルバイジャンの「県」は、たいへん細かく区分されている。日本人のセンスからすると「郡」程度の規模とイメージされている行政区が多い。


 アゼルバイジャンの地域は、便宜的に「北部」「中部」「南西部の山地」及び「ナヒチェバン自治共和国?(アゼルバイジャン飛び地)」に大別していくと、把握し易いでしょう。ナゴルノ・カラバフ地方とアルメニア実効支配地域は、2006年現在、「南西部の山地」の過半を占めています。

北部
 北部は大カフカス山脈の東カフカス山脈が、カスピ海?沿岸まで迫っている。北でロシア連邦の南西連邦管区?に属すタゲスタン共和国?と国境を接し、西でグルジア共和国?とも国境を接している。
 北部の東寄りでは、東カフカス山脈の山中にやや広い盆地状の平地が開けている。正確には、この平地の南東を縁取る山地は、大カフカス山脈に連なる標高500m内外の丘陵地で、北から西にかけての峻険な山よりは緩やかになっている。
 タゲスタンとの国境線上に存在するバザルジュズ山が国内最高峰で標高4466m。アゼルバイジャン領内のババダーク山が標高3629m。脊梁部では、4000m内外の峰が北西 〜 南東方向に走り、先端はカスピ海?に突出したアブシェロン半島の付け根まで伸びている。
 アブシェロン半島の北側の沿岸部は、極幅の狭い沿岸平地になっている。アブシェロン半島は緩やかな起伏を持つ程度の平坦地で、付け根部に首都バクー?を擁すほか、カスピ海油田が開発されている工業地帯。その南側では、大カフカスの裾野部は北側より緩やかな勾配になっているが、その分500m〜200m程度の丘陵地が、クラ=アラクス低地の東部に北から張り出している。
中部
 中部は、北西部でグルジア共和国と、南東部でイラン=イスラム共和国と国境を接している。また、2006年現在は、国土南西部のほとんどを占めている、自称ナゴルノ・カラバフ共和国?、及び、アルメニア実効支配地域とも接している。
 中部の土地は、西で大カフカス山脈と小カフカス山脈との間に開けた谷あい地と、東のクラ=アラクス低地とに大別できる。なお、クラ=アラクス低地に含まれるアゼルバイジャン南東部も、慣例的に中部に含めることが多い。
 西の谷あい地は「大カフカスと小カフカスとに挟まれ、標高もやや高い。クラ川を利用した人口湖であるミンギチュール貯水池が、グルジア国境の間近まで広がっている。同貯水池東部でクラ川に面す地方都市ミンギチュール(人口不詳、1万人未満級)以東、カスピ海沿岸までが、クラ=アラクス低地。低地の概ね中ほどをキュラ川が大きく蛇行しカスピ海まで流れていく。キュラ川の河口から直線距離で130kmほど上流の地点で、南西から流れてきたアラス川が合流している。
南西部の山地
 南西部の山地は小カフカス山脈の東端にあたる。西でアルメニア共和国と国境を接し、南ではアラス川イラン=イスラム共和国との国境をなしている。(アラス川は、国境線が平地に面すようになってから国境線を離れ、アゼルバイジャン領内に転じてクラ=アラクス低地を流れていく)
 ただし、2006年現在、自称ナゴルノ・カラバフ自治共和国?は、山地の東端で標高が500m程度になっている地域までを占めている。この地域の東縁は200m程度からはじまる緩やかな斜面が、低地に連なっている。ナゴルノ・カラバフ自治共和国?の領域以西で、南方のイラン国境にかけての地域は、2006年現在アルメニア側の実効支配地になっている。
 南西山地で、アゼルバイジャン側の統治が及んでいる地域は、中部低地の西側に面した山地北域。概ね標高500〜200m程度。
 ナゴルノ・カラバフ自治共和国(及び、アルメニアの実効支配地域)については、関連項目を参照のこと。⇒ ナゴルノ・カラバフ自治共和国?
ナヒチェバン自治共和国(アゼルバイジャン飛び地)
 関連項目を参照のこと。⇒ ナヒチェバン自治共和国?

人口分布

 基本的には、領土にほぼ均一に分散しているが、バクー周辺とアブシェロン半島南部に連なるカスピ海沿岸の人口密度が高い。

 都市集住率も50%なので、農耕地にもそれなりの人口が分散していると想定される。

 ただし、これは統計処理されたデータなので、山岳地帯では、都市集住率が平均値よりさらに上がり、非都市部の人口密度が下がる、と想定して構わないだろう。

【参照データ】

主要都市

北部
バクー?(首都) 
中部低地
ギャンジャ?(アゼルバイジャン第2の都市、西部の中心的都市でもある)

正規の出入国ルート

スカイ・ゲート
 首都バクーの東方で、アブシェロン半島の概ね中央部に国際空港が位置。
海港
 首都バクーの港湾に、イラン=イスラム共和国トルクメニスタンのそれぞれの間をつなぐカスピ海フェリー便が就航。
 他に、カスピ海沿岸都市には複数の港湾都市が、商工業港として存在。(もちろんブルーローズのメンバーなら、ミッション次第で正規の出入国に利用できることだろう)
国際鉄路
 タゲスタン共和国?を経由する国際鉄路が、首都バクー?に至っている。
 グルジア共和国?の首都トビリシ?を経由する国際鉄路が、ギャンジャ?を経由し首都バクー?に至っている。
(以上の2路線は全体として、大カフカス山脈を南と北で囲んだ国際路線の一部をなしている)
 アルメニア共和国領、及び、ナヒチェバン自治共和国?の領域の間では、両国の南縁を通ってグルジア共和国領に至る国際鉄路が敷設されている。しかし、2006年現在、この鉄路は、実効支配地を含めたアルメニアの統治領域の手前で運行が途絶している、と想定する。
 イラン=イスラム共和国との間には、直接連絡する鉄路は敷設されていない。
 アルメニア領から敷設されている国際鉄路が、アゼルバイジャン領南東部で大きくカーブした後、カスピ海沿岸を南下。イランとの国境ゲイトを擁すカスピ海沿岸の地方都市アスタラ(人口不詳、10万人未満級)まで至っている。アスタラのイラン側には、同規模で同名の都市(イラン風に「アースターラー」と呼ばれている)が隣接している。
 ただし、この国境ゲイトは、2006年現在、イラン国籍以外の者のアゼルバイジャン入国が認められていない。逆は原則可能と思われるが、イラン側の事情でアゼルバイジャン国籍以外の者の通行が拒否されることもあり得る。(しかし、ブルーローズのメンバーなら、事前に両国政府当局の特別な了承を得ていれば通行が許可されるかもしれない)
 なお、アルメニア領から敷設されている路線は、バクー 〜 トビリシ間を結ぶ基幹鉄路と支線で結ばれている。
主要国際自動車道
 ロシア連邦のタゲスタン共和国?との間に国際自動車道が1本敷設されており、出入国ゲートが設けられている。
 グルジア共和国?との間には、大カフカス山脈の南麓に1本、小カフカス山脈の北麓に1本、計2本の国際自動車道が敷設されており、それぞれに出入国ゲートが設けられている。
 アルメニア共和国本来の領域との間には、2本の国際自動車道が敷設されているが、いずれの国境ゲイトも閉鎖されていると想定。
 イラン=イスラム共和国との間には、カスピ海?西岸沿いに国際自動車道が1本敷設されている。このルートの出入国ゲイトは、この方面の国際鉄路同様、地方都市アスタラに設けられている。
 他に、ナヒチュバン自治共和国からイランに通じる国際自動車道もあるが、これは、ナヒチュバン自治共和国の項で扱うことにする。⇒ ナヒチェバン自治共和国?
:国際自動車道補足: 上に記した主要国際道以外のルートももちろんある。GMは、そうした細かなルートまで掲載されている地図をセッション現場で使えるなら、活用していいだろう。もちろん、そうした細かな道にも国境ゲートは設けられていると想定。
 ただし、2006年現在の情勢では、アルメニア実効支配地との境界部には、一般人や外国人旅行者は、普通近づくことも許可されない、と想定すべきだろう。もちろん、ブルーローズのメンバーであるPCは、ミッションの内容によっては、関係当局に特別な了承を得て、通行が認められるかもしれない。

国内交通網

空路
 アゼルバイジャンの国内線が、首都バクー?と西部のギャンジャ?、及びナヒチュバン自治共和国?首都のナヒチュバン?との間を結んでいる。
鉄路
 国際鉄路が、そのまま国内基幹鉄路を兼ねている。唯一の例外が、大カフカス山脈南麓で、グルジアとの国境近くまで至っている地方路線。この路線は、クラ・アラクス低地?のが西部の山間地から東部の平野部に連なるあたりで、バクー? 〜 トビリシ?間の基幹鉄路に連絡している。
自動車道
 北部の大カフカス山脈高山地帯を除けば、アルメニア実効支配地域も含めて、国内はほぼ自動車網が網羅している。もちろん、この自動車網には国際自動車道も含まれている。

トピック:アゼルバイジャン地域の歴史的背景

 現在のアゼルバイジャン共和国(リェパブリク・オブ・アザァバイヂァン)領域一帯を「アゼルバイジャン」と呼ぶ地域名が定着したのは、そう古いことではない。おそらくは、サファヴィー朝?が南カフカス地域?をオスマン=トルコ帝国から奪取して後のことであり、あるいは17世紀以降のことと思われる。

 現在のイラン領北西部に、東アゼルイバイジャン?県、西アゼルバイジャン?県が存在するが、歴史的には、まずこの地域が「アゼルバイジャン」と呼ばれていた。ただし、同地域でアゼリー人が主流になったのも、16世紀のことで、現イラン領に「アゼルバイジャン」の地域名が定着したのもその頃のことと思われる。(参照⇒ アゼリー人

 ともあれ、サファヴィー朝?によるカフカス地方制圧以降、地域は主に、イラン高原のイスラム王朝とロシア帝国との間で争奪され、オスマン帝国が関与することがあっても間接的関与になっていった。こうした内で現在に至る「アゼルバイジャン」の地域名が定着した。

別称類

主要国の言語

  • 英語表記=Republic of Azerbaijan(リェパブリク・オブ・アザァバイヂァン)
    略称=Azerbaijan(アザァバイヂァン)
  • ロシア語名=Азербайджанская Республика(アゼルバイシャン・レスプブリカ)
    略称=Азербайджанская(アゼルバイシャン)
  • フランス語表記=R?publique d'Azerba?djanbr
    略称=Azerba?djanbr
  • スペイン語表記=Rep?blica de Azerbaiy?n
    略称=Azerba?djanbr
  • アラビア語名の音=(調査中)
  • 中国語表記=阿塞拜疆共和國
    略称=阿塞拜疆

その他

  • アゼリー語名=Az?rbaycan Respublikas?(アゼルバイジャン・レスプブリカス)
    略称=Az?rbaycan(アゼルバイジャン)
    (アゼリー語?は、アゼルバイジャン共和国の国定公用語

活用や検討

活用

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重要な改訂の情報

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更新日時:2009/07/28 19:39:55
キーワード:
参照:[カフカス地方] [ペルシアン・アゼルバイジャン] [トルコ共和国の基本情報 2008年版] [アゼルバイジャン共和国の基本情報 2009年版] [アゼルバイジャン共和国の基本情報] [ロシア連邦の南連邦管区] [トルクメニスタン] [トルコ共和国] [セヴァン湖] [イラン=イスラム共和国の基本情報 2009年版] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [ウルミエ湖] [アルメニア山地] [ロシア連邦] [カザフスタン共和国の基本情報 2008年版] [イラン=イスラム共和国] [アラス川] [アゼルバイジャン共和国の有用地図集] [アフリカ州のランド・マーク] [グルジア] [カザフスタン共和国の基本情報 2009年版] [アゼルバイジャン共和国の参照画像集] [アゼルバイジャン共和国の参照コンテンツ集] [アルメニア共和国] [グルジアの基本情報 2008年版] [アジア州の現存国家] [スタヴロポリ地方] [現存国家] [クラ川] [タジキスタン共和国の基本情報 2008年版] [ダゲスタン共和国] [クラ=アラクス低地] [旅行人ノート6『シルクロード』] [グルジアの基本情報 2009年版] [アルメニア共和国の基本情報 2008年版] [大カフカス山脈] [東ヨーロッパ] [中東] [小辞典ワールド編] [アゼルバイジャン共和国の基本情報 2007年版] [国際関係の関連用語] [アジア州のランド・マーク] [カザフスタン共和国] [タレシュ人] [アルメニア共和国の有用地図集] [タジキスタン共和国の基本情報 2009年版] [トルクメニスタンの基本情報 2008年版] [GUAM] [アルメニア共和国の基本情報 2009年版] [アゼリー人] [アゼルバイジャン共和国の基本情報 2008年版] [ロシア連邦の基本情報 2008年版] [ヨーロッパ州の現存国家] [小カフカス山脈] [エルブルズ山脈] [レズギン人] [イラン=イスラム共和国の基本情報 2008年版] [ヨーロッパ]
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