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アルメニア共和国

アルメニア共和国 アルメニアきょうわこく 暫定版

記事内容追加調査中の暫定版です

英語名
Republic of Armenia
英語名略称=Armenia
ロシア語名
Республика Армения
ロシア語名略称=Армения
アルメニア語?による現地名の音
Hayastani Hanrapetutyun
アルメニア語名略称=Hayastan,Hayq
(アルメニア語?は、アルメニア共和国の国定公用語

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 アルメニア共和国は、南カフカス地方?の南部で、アルメニア山地の東部を占め、小カフカス山脈も擁す山がちな国。旧ソ連邦?構成国の1つだったが、1990年に主権を宣言し、現国名に改称。翌91年、独立宣言をした。

近隣諸国
 北でグルジアと、西でアゼルバイジャン共和国と国境を接している。アゼルバイジャン共和国との間では、旧ナゴルノカラバフ自治州?の帰属を巡る対立を抱えている他、アルメニア側は、2006年現在も、アゼルバイジャン領西部に実効支配地を維持。
 南ではイラン=イスラム共和国と、南東から東にかけてはトルコ共和国と国境を接している。他に、南では、ナヒチェバン自治共和国?(いわゆるアゼルバイジャン飛び地)の領域とも境界を接している。
国名
 通称「アルメニア」は、英語他で国際的に広く通用する通称。国際組織やオリンピックなどで、よく用いられる公的英語名は、「リパブリック・オブ・アルメニア(Repabric of Armenia)」。
 アルメニア語?による国名は、「ハィアスタン」。国家名正は「ハィアスタンニ・ハンラペツテュン」。
国際関係
 1988年から、ナゴルノ・カラバフの帰属を巡り、アゼルバイジャンとの抗争が表面化。これをきっかけに独立を宣言したが、旧ソ連軍が展開。独立が達成されたのは1991年になった。 2006年現在、アゼルバイジャン領のアルメニア実効支配地周辺では、両国の戦闘は停戦状態にある。しかし、ナゴルノカラバフ側のアルメニア人と、ナゴルノカラバフから逃れたアゼリー人との間では、銃撃に至る衝突も散発している。
 独立後の1992年に、国連加盟。2003年にWTOに加盟など、現在はほとんどの国際機構に加盟している。
 CIS加盟国で、ロシア連邦他との軍事同盟CSTO(集団安全保障条約機構)にも加わっている。
 トルコ共和国との間では、近年、国境封鎖が解かれた。ただし、両国の間には歴史問題もくすぶっており、アルメニア側では複雑な感情が続いている。

【参照】

地域
 アルメニア共和国本来の領土は、北部と南部とに大別される。いずれも山がちだが、人口は広く薄く分布。首都エレヴァン?周辺と、首都圏に隣接するアララト盆地の平坦地に人口が集中。
国情
 複数政党制をとっているが、大統領の権限は強い。首相を任免し、首相の提案により、その他の閣僚を任免する、などの権限を持つ。県知事や大都市の市長も、中央政府が任命する中央集権制。
 1999年には、政府の腐敗を糾弾する武装集団が議会で銃を乱射、首相ら8名の高官が殺害された事件も起きた。現在の政情は一応安定している。
歴史
 アルメニア山地は、その東部が19世紀に帝政ロシアの支配地とされたが、ほどなく民族運動が活発化。各地に離散していたアルメニア人の支援や移住もあり、1920年に社会主義共和国樹立。その後、グルジア、アゼルバイジャンと併せてザカフカス=ソヴィエト社会主義連邦共和国として旧ソ連邦に参加。ザカフカス連邦共和国は、さらに後に解消され、ソ連邦構成国としてのアルメニア共和国に移行した。
考古学関係
 古代ウラルトゥ王国、大アルメニア王国など、注目すべき遺跡は多い。しかし、旧ソ連崩壊前後から臨戦態勢が続き、充分な調査がなされているとは言いがたい。旧ソ連時代の考古研究の成果も、ワールド・ワイドに共有されているとは言いがたい。
 ブルーローズミッションに関わってくる可能性の高い地域の1つだが、調査に際しては、情勢を踏まえて慎重な行動が必要とされる。

アルメニア共和国の地図

アルメニア共和国の参照画像

追加情報

小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 近隣のトルコ及びアゼルバイジャンとの関係が複雑なことから、政治的にはロシアとの関係が緊密。グルジア、イランとも良好な関係を維持してきた。  
 経済的には欧米諸国とも太いパイプを有す。 
 1994年5月以降、OSCEや各国の仲介で停戦に至ったナゴルノ・カラバフ紛争?については、現在も、解決を目指した外交交渉が続けられている。しかし、近い将来の解決のめどは立っていない。
 トルコ共和国との間では、長年国交が断絶されている。しかし、近年、経済関係は活発化、国境封鎖も一部開放されるなどもあり、国交樹立の兆しか、と期待もされている。
小辞典版推奨判定
「情報+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 第1次世界大戦?後の1918年、アルメニア共和国(第1共和国)?が成立したが、これは、1920年に社会主義体制に移行。アルメニア=ソヴィエト社会主義共和国となった。
 1922年に、グルジア、アゼルバイジャンと併せてザカフカス=ソヴィエト社会主義連邦共和国を結成。ザカフカス連邦共和国は、1936年に解消され、ソ連邦構成国としてのアルメニア共和国に移行した。

小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値12〜14」
詳しい情報 現在のアルメニア共和国の領域は、11世紀から14世紀にかけてセルジューク朝?に支配された。この間、古代大アルメニア王国?の系譜を引く小アルメニア?が、現トルコ領のキリキア?地方で成立。11世紀半ばから14世紀後半にかけ、西欧十字軍の同盟国として続いていた。
 現在のアルメニア領は、14世紀から15世紀にかけ、幾つかのイスラム王朝の間で支配が移り、16世紀から18世紀にかけては、オスマン=トルコ?とサファヴィー朝ペルシア?との間で争奪された。
 1828年、トルコマンチャイ条約により、アルメニア領は、サファヴィー朝から帝政ロシア?に割譲された。古代アルメニア王国領の西部がトルコ領とされる形勢は、この時に確定的になったと言えるだろう。

GM向け参考情報

位置(再整理)

 アルメニア共和国は、南カフカス地方?南縁の東西中ほどで、山地地帯を占める内陸国。

近隣諸国
 内陸国であるため、以下の諸国と地上国境を接し、取り囲まれている。
 西のトルコ共和国、北のグルジア、東のアゼルバイジャン共和国、南のイラン=イスラム共和国
 アルメニアは、アゼルバイジャン領の西部を実効支配している。2007年、現在両国は停戦状態にあるものの、臨戦態勢にある。アルメニア領内に、ほぼ囲まれた型で、いわゆるアゼルバイジャン飛び地(ナヒチュバン自治共和国?)も位置。

基礎情報

  • 目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可。
  • アルメニア共和国の基本情報 2009年版
    (別ウィンドウで並べて見ると、多分便利)

地勢と環境

 国土は9割以上が標高1000m以上で、山地に占められている。南西部でアラガツ山南麓に広がるアララト盆地が、目立つ平坦地。西部で南北の中ほどに位置するセヴァン湖は、国土面積の4%強を占めており、特徴的な地形をなしている。

 気候には、高度差と地形に応じた地域差が多い。概ね大陸性で、山地斜面を除いて乾燥。ステップ、半乾燥地帯が多いが、灌漑農業は発達している。1月の平均気温は、平地や山麓部で−5℃、山地で−12℃。7月の平坦地では平均気温25℃。

地域区分

 ナヒチェヴァン自治共和国の領域を除いた現在のアルメニア領は、11の地域圏(州と訳されることも)に区分されている。この内には、首都エレヴァンの都市圏も他の行政区と同格で含まれている。

 地域は、便宜上、北部と南部とに大別し、北部を北部山岳地帯と北部平坦地とに再区分していくと把握し易い。

北部山岳地帯
 北部山岳地帯では、まず国土北辺で西から東へ、シラク、ロリ、タブシュの3地域圏が並び、3地域圏の南で西から東に、アラガツォトゥン、コタイク、ゲガークニックの3地域圏が並ぶ。以上の都合6地域圏便宜的に北部山岳地帯とみなす。
 北部山岳地帯は、小カフカス山脈に占められた山岳地帯で、ゲガークニックはセヴァン湖を擁している。
 シラク、アラガツォトゥンはトルコと国境を接し、シラク、ロリ、タブシュはグルジアと国境を接している。
 タブシュ、ゲガークニックは。アゼルバイジャンと国境を接しているが、2006年現在、ゲガークニック南部の西方はアルメニア側の実効支配地になっている。
北部平坦地
 北部平坦地は、北部山岳地帯の南西に位置。アルマヴィール地域圏、アアラト地域圏、首都エレヴァンの地域圏?から成る。
 アララト盆地の平坦地にあたり、アルマヴィール、アララトの両地域圏は、トルコと国境を接している。アララト地域圏の南縁はナヒチェヴァン自治共和国の北西縁に接している。
 エレヴァンの地域圏は、アラガツォトゥン(北西)、コタイク(北〜東)、アララト(南)、アルマヴィール(西)の4地域圏の真ん中に囲まれている。
南部
 南部は、北寄りのヴァヨッツゾールと、南側のシュニックの2地域圏から成る。狭義のクルディスタン山地?に連なる山地で、標高は北部山岳地帯に見劣りしない。
 南部2地域圏の東は、アゼルバイジャン領のアルメニア実効支配地。西はナヒチェヴァン自治共和国領。南ではイランと国境を接している。

人口分布

 人口は、山がちな国土の全域に広く薄く分布。首都エレヴァン?周辺と、首都圏に隣接するアララト盆地の平坦地に人口が集中。他に、セヴァン湖周辺、セヴァン湖から流出するラズダン川の流域の人口がやや多めと想定。

【参照データ】

主要都市

北部平坦地
エレヴァン?(首都)
北部山岳地帯
ギュムリ?(シラクの行政中心都市、アルメニア第2の規模の都市)、ヴァナゾール?(ロリの行政中心都市)

正規の出入国ルート

注記
 アルメニアを扱った、日本語のトラベル・ガイド類の内には、「アルメニア - トルコ間の国境は封鎖されている」と記されているものもあります。
 以下の記述では、2006年現在の状況を、「基本的に、一部開放されているが、何かの事情で封鎖されることもある」(GMはシナリオの都合に応じて何かの理由をつけて封鎖してもいい)、との想定で記すことにします。例えば、「クルド分離派の活動が活発だ、との理由でトルコ側が封鎖」などです。
 この関連は、特にGMごとの判断に委ねられる部分が多い“設定”と、みなすことにします。
(興味のある方は、次のコンテンツを参照してみてください。「トルコ 近隣国との経済関係 - アルメニア」 2004年12月20日(JETROの、トルコ関連情報))
スカイ・ゲート
 首都エレヴァンの近郊に国際空港が位置。
国際鉄路
 トルコ南東部のエルズルム?から、アラス川に絡むように敷設された鉄路が1本、ギュムリ?に至っている。この鉄路は、2006年現在、開放され列車の運行もあるが、何かの事情で、どちらかの国で封鎖されることもある、と想定。
 ギュムリからは、アラス川がアルメニア - トルコ国境を成している渓谷沿いに鉄路が敷設されている。このルートは、アララト地域南部の地方都市アララト市に至り、その後ナヒチェヴァン自治共和国?の領域に向けて敷設されている。
 2006年現在、この鉄路は、アルメニア側とアゼルバイジャン側(ナヒチェヴァン側)の双方で封鎖されていると想定。
 ギュムリからは、東に伸びた鉄路がロリ地域のヴァナゾール?に至った後、北に向かい国境を越えてグルジア首都のトビリシ?方面に向かう。
 アルメニア側の、ゲガークニック地域からは、アゼルバイジャン領のアルメニア実効支配地を通り、ナゴルノ・カラバフ自治共和国?領に至る地方鉄路が敷設されている。この鉄路は、2006年現在運行されているが、軍により臨検が不定期にある他、外国人らしき者は鉄道職員に誰何されることもある、と想定。
主要国際自動車道
 主要な国際自動車道は、トルコとの間に3本、グルジア?との間に3本、アゼルバイジャンとの間に2本(内1本はナヒチェヴァン自治共和国?との間)、アゼルバイジャン側アルメニア実効支配地との間に2本、イランとの間に3本、敷設されている。他に、アゼルバイジャン領のアルメニア実効支配地との間にも1本の主要道路が敷設されている。
トルコとの国際自動車道 トルコとの間の自動車道は、アルメニアのギュムリ?と、トルコ側の地方都市カルス(人口不詳、10万人未満級)との間に1本、アルメニアのアララト地域とトルコ側のアララト山北麓方面とを結ぶ道が1本。左記2本が基幹的なルートで、他に1本、アラス川沿いにアルメニアのアルマヴィール地域にやや細い道が通っている。
 2006年現在、これらのルート上の国境ゲートは開放され往来もあるが、何かの事情でどちらかの国で封鎖されることもある、と想定。
グルジアとの国際自動車道 アルメニアのシラク地域と、グルジアのアジャリア地域?との間に1本。アルメニアのエレヴァンとトルコのイスタンブール?との間を通行する長距離バスは、このルートを通り、グルジア経由でトルコとの間を往来している。
 アルメニアのロリ地域とグルジアのクヴェモ・カトゥリ地域の間に2本。このルートの西側の道は、アルメニア 〜 グルジア間の鉄路に沿うように敷設されている。2本の自動車道は、クヴェモ・カトゥリ地域で合流し、トビリシ?に至っている。
アゼルバイジャンとの国際自動車道 以下のルートは、いずれも2006年現在封鎖されていると想定。
 アルメニア側のタブシュ地域とアゼルバイジャンの西部との間に1本。アルメニア側のアララト地域とナヒチェヴァン自治共和国との間に1本。
アゼルバイジャン領のアルメニア実効支配地との間の自動車道 アルメニアのシュニック地域から、実効支配地を経由してナゴルノ・カラバフまで至る自動車道が1本。このルートでは、2006年現在、軍による検問が数箇所でおこなわれている、と想定。
(アルメニアと、アゼルバイジャン領実効支配地との間には、他にも、山道のようなルートを想定してもいい。ただし、自動車類による通行が可能かはGMの裁量。しかるべき下調べか地元民の案内がなければ、道に迷ったり遭難する可能性がある、との処理を推奨。地域は、中部以北で標高2000m内外、南部で標高1000m内外。ただし、南部では、実効支配地側に出ると急に低地が開ける(つまり山道はそれだけ険しい))

国内交通網

空港
 ギュムリ?の近郊に地方空港が位置。
鉄道網
 国際鉄路が、そのまま国内の基幹的な鉄道網を成している。首都エレヴァンには、ギュムリ? 〜 アララト市間の鉄路の途上から分岐した鉄路が、敷設されている。
国内道路網
 調査中です。

別称類

主要国の言語

  • 英語名=Republic of Armenia(リェパブリク・オブ・アルミィニェア)
    略称=Armenia(アルミィニェア)
  • ロシア語表記=Республика Армения
    略称=Армения
  • フランス語表記名=R?publique d'Arm?nie
    略称=Arm?nie
  • スペイン語表記=Rep?blica de Armenia
    略称=Armenia
  • アラビア語名の音=(調査中)
  • 中国語表記=亞美尼亞共和國
    略称=亞美尼亞

その他

  • アルメニア語?現地名の音写=Hayastani Hanrapetutyun(ハィアスタンニ・ハンラペツテュン)
    アルメニア語名略称の音写=Hayastan(ハィアスタン)、又は、Hayq(ハィク)
    (アルメニア語?は、アルメニア共和国の国定公用語

リンク

関連項目

周辺地域、諸国

資料リンク

活用や検討

活用

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検討

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更新日時:2009/08/03 21:01:20
キーワード:
参照:[グルジアの基本情報 2009年版] [アルメニア共和国の参照コンテンツ集] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [東ヨーロッパ] [アゼルバイジャン共和国の有用地図集] [アルメニア共和国の基本情報 2009年版] [中東] [アルメニア共和国の参照画像集] [トルコ共和国の基本情報 2008年版] [イラン=イスラム共和国の基本情報 2009年版] [アラス川] [アルメニア共和国の有用地図集] [アゼルバイジャン共和国] [カフカス地方] [タウロス山脈] [クラ=アラクス低地] [アゼリー人] [アルメニア山地] [トルコ共和国] [アゼルバイジャン共和国の基本情報 2008年版] [ヨーロッパ] [アジア州の現存国家] [クルディスタン] [イラン=イスラム共和国] [ウルミエ湖] [アジア州のランド・マーク] [アルメニア共和国の基本情報] [グルジア] [旅行人ノート6『シルクロード』] [アゼルバイジャン共和国の基本情報 2009年版] [アルメニア共和国の基本情報 2007年版] [現存国家] [アルメニア人] [グルジアの基本情報 2008年版] [小カフカス山脈] [アフリカ州のランド・マーク] [アララト山] [国際関係の関連用語] [アルメニア共和国の基本情報 2008年版] [セヴァン湖] [エルブルズ山脈] [イラン=イスラム共和国の基本情報 2008年版]
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