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スリランカ島

スリランカ島 スリ・ランカとう (Isle of Sri Lanka) 簡易版

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

PCが予め知ってていい情報

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 「スリランカ島」は、インド亜大陸の南東近海で、インド洋に浮かぶ、大きめの島。

 ポーク海峡?、マンナール湾?を挟んで、南アジア大陸部と対面している。よく、「洋ナシに似た形」と形容される。

 旧称、「セイロン島」。周辺島嶼を含めて、2006年現在、スリランカ民主社会主義共和国の領土。スリランカ独立と前後して、島名も改称されたが、ワールド・ワイドには現在も「セイロン島」の地名が用いられることもある。


 2004年にスマトラ沖海底地震で生じたインド洋大津波では、南東岸、東岸、南岸を中心に沿岸部に大きな被害を被った。復旧は進んでいるが、旧情に復すには、なお数年かかるだろう、と言われている。

【参照地図】

やや詳しい情報

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 スリランカ島は、最大南北幅438km、最大東西幅225km。陸地面積、64,740平方km。海岸線は、1,340kmほど。

 中南部にピドゥルタラガラ山?(2,524m)を最高峰とする高山地帯があり、周辺に高原地帯を擁す。高原地帯のさらに外縁に平野が開ける。

 北緯5°から北緯10°に渡る熱帯の島だが、海洋風によって気候は和らげられている。12月〜翌年3月頃は北東モンスーンの季節で、6月〜10月頃は南西モンスーンの季節。

 基本的に湿潤で、平均年降水量は、1300〜5000mm。5月〜10月頃の降水量が多い。モンスーンが中央山地に降らせる雨は、山地南側と西側とに降水量が多い。北東側では降水量が少なめなうえ、降水季も限られている。

 1月頃が最も冷える時期。平均気温は、平地部では28℃ほどだが、中央山地、及び周辺の高地では氷点下に下がり積雪も見る。


 島域は、高度に応じて3種に大別することができる。「中央山地、高原地帯」「周辺平野部」「沿岸低地帯」の3地域だ。

 この内、最も広いのは、周辺平野部で、標高30mほど〜200mほどのなだらかな微傾斜地が、高原地帯の四方に広がっている。

 ただし、島域南西部は傾斜が比較的急なうえ、中央高地から南に連なった低い山地が、ラクワナ丘陵をなして、沿岸低地帯の間際にまで迫っている。この地域では、低い山地によって、平野部が西と東とに分けられている感もある。

 中央山地、高原地帯では、島域全体の中南部に高い山地が集中し、その周囲を、やや起伏もある高原地帯が取り囲んでいる。高原地帯の南北幅は、大まかに65kmほど。

 高原地帯の中ほど南寄りに、島の最高峰ピドゥルタラガラ山が位置し、その西南西50kmに頂を持つアダムズ・ピーク?も、標高2,243mと高い。ピドゥルタラガラ山の東方50kmにも、標高2,036mのナムナカラ山がある。これらの高山地帯から、周囲の高原を通って、主要河川が四方に流出している。

 一連の高峰が連なる尾根筋と山系とは、高原地帯を細別している。北西方面のハットン高原や、東方のウヴァ盆地などだ。

 高山の山系を中心に、宝石類、チタン、良質の黒鉛などの埋蔵資源を産す。


 沿岸低地帯は、海岸から標高30mほどで沿岸部を取り巻いている。多くの沿岸は、砂浜だが、海中の珊瑚礁によって変化をつけられた海岸線を持つ。

 北端のジャフナ半島では、海岸の数箇所で石灰岩の岩床があまり高くない崖のように波に洗われている。

 北東部沿岸からは、インド側の地方都市ラーマナサプラム?方面に向けて、「アダムズ・ブリッジ」と通称される石灰岩の岩礁が断続。ヒンドゥー神話では「ラーマの橋」と呼ばれている。

 歴史伝承によれば、この岩礁は、15世紀後半まで海上の堤道をなしていたのが、サイクロンによって途切れたと言う。1度の災害で海没したかどうかは疑問だが、かつて天然の堤道があったことは、あながち根も葉もない神話ではない、とする意見は少なくない。

 北東部、及び南西部の海岸部では、結晶質の岩地が砂浜を区切っている箇所も見られる。北東部沿岸に散在する小島や大きめの岩礁は小舟にとっての理想的な寄港地として、古くから活用されてきた。


 19世紀までのスリランカ島では、高山を除いた、ほとんど全域が樹林に覆われていた。20世紀の間に開発が進み、現在は、樹林は島域の1/3弱、原生林は自然保護区も含めて全島の1/5ほど。

 現スリランカ政府は、南東部にヤラ国立公園、北西部にウィルパット地区の国立を設けているほか、北部のマハウェリ・ガンガ川?流域開発計画でも、およそ1,900平方kmの自然保護区設けることにしている。

 スリランカ島は、13世紀頃までは、人口過疎と言える島で、目立つ人口集中地は北部にしかなかった。平野地帯でも農村は樹林によって分断され、沿岸地にも漁村が散在、高山地帯は狩猟採集民の領域、という住み分けがなされていた。

 西欧社会との接触により、まず人口集中地が南西部に移っていった。(北部が再開発さえれたのは、比較的近年のこと)。16世紀頃から、西欧社会の支配が強まり、南西部や高原地帯が大々的に開拓されていった。高山地帯に多い大規模農場(プランテーション)は、植民地時代の産物だ。

 1970年頃から、社会主義的な開発計画が進められ、1980年代頃から北部や東部に、灌漑用人造湖を中心にした開拓地が増えた。北西部のジャフナ半島が開拓され、現在のように居住者が増えたのも1980年代頃からことだ。

【参照地図】

さらに詳しい情報

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

 スリランカ島の地殻は、そのほとんどが、20億年ほど前、インド亜大陸と同時期に形成されたもの。共に、ゴンドワナ大陸の一画をなしていた、と推定されている。現在も、島はインド亜大陸と同じサブ・プレート上にある。大まかに言って、島の地殻の9割ほどが20億年前のもので、残りの1割ほどがより、新しい時代に形成された地殻と目されている。

 2億年ほど前、インド亜大陸とスリランカ島を乗せたサブ・プレートは、ゴンドワナ大陸から別れて北上。4千5百万年ほど前からユーシア・プレートに一体化をはじめ、ヒマラヤの造山運動を生じた。この頃から、島はしばしば地震に見舞われるようになった。

 島のごく限られた一画に、1億9千万億年前頃〜1億4千万年前頃に地殻が形成された地域と、2千万年前頃から5百万年前頃にかけて地殻が形成された地域がみられる。これらの時期、島も大きな火山活動を伴う造陸運動が断続したのだろう、と考えられている。

GM向け参考情報

  • GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど

捕捉情報

スリランカ島の気候(再整理と補完)
 スリランカ島は位置的には熱帯にあるが、気候は、海洋風によって和らげられている。昼夜の気温差は、概ね4℃〜7℃程度。
 1月頃が最も冷える時期。平均気温は、平地部では28℃ほどだが、高度による差が大きい。中央山地では、冬季には−16℃ほどに下がることもある、沿岸平地部では、夏季に32℃〜38℃ほどに至ることもある。
 季節は、次の4季に大別することができる。
  • 5月半ば頃から、10月頃の南西モンスーン季
    インド洋の湿気を含んだ南西風が降水をもたらす。中央山地の南西部で、しばしば豪雨となる。
  • 10月頃から、11月頃
    南西モンスーン季と北東モンスーン季の合間の時期。この期間も突発的な熱帯集中雨(スコール)が降ることはある。さらにまれになるが、サイクロンに見舞われることもある。
  • 12月頃から、翌年3月頃
    北東モンスーン季。ベンガル湾からのモンスーンが吹き、しばしば雷雨をもたらす。南西モンスーンほどではないが、この時期、中央山地の北東斜面に降水が多い。
  • 3月頃から、5月半ば頃
    2つのモンスーン季の合間の時期。この期間、島には不規則な風が吹き寄せる。夜間に、雷を伴った、にわか雨が降ることがある。
 基本的に湿潤で、平均年降水量は、1300〜5000mm。5月〜10月頃の降水量が多い。モンスーンが中央山地に降らせる雨は、山地南側と西側とに降水量が多く、北東側では比較的少なめ。島域北東部は乾燥気味になっている。
スリランカ島の環境
 スリランカ島の環境は、まず、降水パターンに応じて大別することができる。
 高原地帯も含んだ南西部は、最も湿潤な地域になっている。これらの地域の平均降水量は、年間250cmに及ぶ。
 南東地域、東部地域、北東地域は、比較的乾燥気味の地域。これらの、平均降水量は、年間1200mm〜1900mmほどだし、ほとんど12月〜翌年3月の北東モンスーン季にしか降水を得ない。
 湿潤地帯では、野生の植生として、低地で熱帯樹林、高原地帯で亜熱帯樹林が見られる。高山地帯では、強風のため、樹林の育成は見られない。現在、島域の1/3ほどが樹林で、原生林は自然保護区も含めて、島域の1/5ほど。
 北東部平地を中心にした比較的乾燥した地域では、背の低い樹木の茂みが散在し、サボテンの類も目立つ。これらの地域では、植物は北東モンスーン季に急速に繁茂する。モンスーン季以外には、まれな降水に備えるような適応が、見られる。
 伝統的には、島の西部から南西部にかけてが米作地帯で、北部から北東部にかけては畑作地帯だった。
 しかし、1980年代に社会主義的な開発計画がおこなわれ、北部や北東部に灌漑用の人造湖が設けらると、周辺の耕地化が進められた。
 高原地帯には、植民地時代に遡る、大規模農園(プランテーション)が目立ち、茶などを栽培している。

【参照地図】

活用や検討

活用

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