インド洋
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インド洋と南極海との境は南緯60°の線で区分され、大西洋との境は東経20°の線で、太平洋?との境は東経147°の線で区分される。
海域面積は、概ね73,556,000平方km。容積は、およそ 292,131,000立方kmと推定されている。
海域の平均深度は、3,890mで、太平洋?より浅いことになる。最深部は、スンダ列島?外縁に位置するスンダ海溝?にあり、深度7,450m。
インド洋では、島の数は太平洋?より少ない。やはり島数が多くはない大西洋で、大西洋中央海嶺沿いに島嶼が多いの対し、インド洋の島嶼は大陸近くに点在する傾向が強い。
主要な島々には、マダガスカル島?(島としては世界第4位の面積)の他、モルジブ諸島?、コモロ諸島、セーシェル諸島?、ココス諸島?などがある。
主要な海流は、海域北部の海流と、南部の海流とに2大別される。
基本的には、北の海流が時計回り(北を上にして)に巡り、南の海流は時計と逆周りに巡る。しかし、冬季の間、北の海流はモンスーンの季節風の影響を被って、逆転する。
インド洋の季節風は、概して南半球の方が北半球よりも緩やか。北部海域では、10月から翌4月までの間、強い北東モンスーンが、南アジアに多量の降雨をもたらす。モンスーン風の風向きが変わる時期、アラビア海?やベンガル湾の沿岸部がハリケーンに見舞われることが増える。
南部海域では、夏にモーリシャス付近で激しい嵐が起きることがある。
帆船が主流だった近代以前の沿岸航海では、特にアフリカ東岸やアラビア半島、メソポタミア地域と南アジアとの間で、季節風と海流とが大いに活用された。風も、海流も季節によって方向が変わるので、ある季節に出かけた船は、季節風と海流の方向変わった季節に戻って行くことが容易だったためだ。
現在のインド洋は、ペルシア湾岸?やインドネシア?から採掘される石油や、石油製品などが大量輸送される海路を、多数擁している。
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インド洋の海底では、アフリカプレート?、南極プレート?、とインド・オーストリアプレート?、とがマダガスカル島?の東方にて1点に交わっている。
ムンバイ?沖から概ね南北に走るチャゴス・ラカディヴ海嶺と、その先に連なる中央インド洋海嶺、中央インド洋海嶺からさらに南東に連なる、南東インド洋海嶺、そして、マダカスカル島の南方沖合いを、南西-北東方向に走っている南西インド洋海嶺が、Y字を逆さにした形状(北を上として)に交わっている地点が、3プレートが号している地点になる。
現在、多数の研究者に概ね合意されている大陸移動のモデルでは、現在からおよそ1億年前頃、まず、大西洋が生まれた後、インド洋がテーチス海から文節された、と考えられている。
現在のインド洋の海底地形は、大西洋や太平洋?の海底地形と比べると、比較的複雑だ。上記の3系統の海峰により3大別され、それぞれの地域が、さらに海嶺によって、より細かな海盆などに区分されている。
海域を縁取っている大陸沿岸の浅海(大陸棚)は、概して狭く、平均200kmほど。例外的なのは、オーストラリア西岸に連なる浅海で、場所によっては1000km以上の幅を持つエクスマウス海台などを擁す。
インド洋の深層海流は、南大西洋から流入する海流をメイン・トレンドとし、紅海から流出してくる深層海流、南極大陸近傍を流れる深層海流が複合している。太平洋との間には、深層海流の行き来はほとんどない。島嶼や海盆地が多いほか、インド洋北東海域海底で概ね南北に走ってい東経90度海嶺などに阻まれるためだ。
南緯20°線あたりより北では、表層部の海水温は、22℃〜28℃ほどの間で推移。南緯40°線を南に越えると海水温は急激に低下する。
氷山や流氷は、南極洋の海域に近い南緯65°あたりまでは年間を通じて見られる。流氷の南限は、南緯45°線あたり、と言われている。
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