ラメセス10世
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ラメセス10世は、第20王朝の第9代ファラオにあたる。その在位期間は、3〜4年説や9年説など、幾つかの説があって、定かではない。例えば、「B.C. 1106年頃からB.C.1102年頃まで」とする説もあれば、「B.C.1108年頃からB.C.1099年頃まで」とする説もあり、在位年数だけでなく、即位時期についても幾つかの説がある。
ラメセス10世自身の事跡については、ほとんど記録が知られていない。墳墓は、王家の谷に未完成の物が知られているが、副葬品などの遺物は知られていない。本人のミイラも未発見だ。
ラメセス10世の統治に関連する記録は、以下に挙げるものが現在まで知られている主要なものの全てと思われる。
- トリノ・パピルス?に、統治初年と統治2年目についての断片的な記述が見られる。
- ディル・エル・メディーナの遺跡?出土の日記に、ラメセス10世統治初期の記年で、テーベの世情が記されている。
- ヌビア地方から統治者としての碑文を刻んだ石碑が発掘されている。
ディル・エル・メディーナの遺跡から出土した、墓掘り職人の日記に拠れば、テーベの周辺ですら(だからこそ?)ラメセス9世の統治末年から、歴代の王族墓を荒らす盗掘者の被害が増えていたようだ。ラメセス10世の即位と共に、盗掘がますます増えたかにとれる記述もあるが、これは日記を記した人物の印象にすぎないかもしれない。
王家の谷で増えた盗掘については、トリノ・パピルスにも記されているし、この頃、盗掘を避けるために手配された幾つかの対策からも傍証される。
日記は、盗掘が増えるに従い、石工職人たちに無気力感が広がり、先祖伝来の墓掘りの仕事に精が出ない、旨記されている。
日記が、盗掘者は「沙漠の住人」の集団だと記していることは注目される。現在の研究者の間には、「沙漠の住人」と記された盗掘者集団は、この頃既に、ナイル・デルタ地方に、かなりの勢力が移入していた古代リビア系遊牧集団の一派だろう、と考えている者が少なくない。
ヌビアから出土した石碑の銘文には、ファラオの命で進められた、幾つかの細かな事業についての記述が見られる。ラメセス11世の代になると、ヌビア地域は事実上、第20王朝の統治から自立してしまうので、ラメセス10世を「ヌビアに支配権を及ぼした最後のファラオ」とみなす意見もある。
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参照:[歴史上の実在人物] [ラメセス9世] [ラメセス11世]