下エジプト
追加情報
- 小辞典版推奨判定
- 「情報+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 現在のエジプトで、下エジプトにあたる範囲に重なる県域を持つ県には以下のものがある。
- アレクサンドリア県
- イスマーイリーヤ県
- カーヒラ県
- カフルアッシャイアフ県
- カリュビーヤ県
- ガルビーヤ県
- シャルキーヤ県
- スワイス県
- ダカリーヤ県
- ダミエッタ県
- ファイユーム県
- ブハイラ県
- ミヌーフィーヤ県
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値8〜10」「言語+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 古代エジプト時代、「下エジプト」にあたる地域は、当時の言語で「タ・メフ(Ta Mehu)」と呼ばれた。
- 新王国時代?には20のノモス(州)が知られたが、州都の内には、未だ位置が特定されていないものもある。
- 古い時代には、ネイト神?が、下エジプトの後見神とされたが、この役割は、古王国時代?の間にウアジェト女神にとって代わられた。
- 小辞典版推奨判定
- 「歴史+知性 目標値10〜12」
- やや詳しい情報 古代エジプト?の伝統的スタンダードでは、ファラオ?は、上、下エジプトを統一支配する太陽神の化身とされた。
- この神話的なアイディアは、先王朝時代?には、すでに生じていた、と考えられる。
- ただし、「統一上エジプト王国が、統一下エジプト王国を制覇して、古代エジプト王朝?をはじめた」との歴史伝承には、多分の疑いが抱かれている。
- 基本的には、現在よりもはるかに湿地が多かった古い時代の下エジプトでは、遺物、遺跡の残存率が少なく、しかも、遺跡の石材などが後世に再利用された例も多く、古い時代のことがわかりづらいからだ。
- 上、下エジプトの統一については、次のような説が唱えられている――
- 伝承は正しい、統一上エジプト王国が形成された頃、統一下エジプト王国が形成され、前者が後者を征服することで、統一エジプト王朝が成立した。
- 伝承は半ば正しい、統一上エジプト王国が形成された頃、統一下エジプト王国が形成された。しかし、統一エジプト王朝の成立は、前者の王が後者の王女を娶る、緩い政治統合で成立した。
- 伝承は半ば以上正しくない、統一上エジプト王国が形成されたような型では、統一下エジプト王国は形成されていなかった。それは、下エジプトに複数あった地域連合が、緩い宗教同盟を結んでいたような型にすぎなかった。おそらく、統一の要は、ヘリオポリス?の神官団だったことだろう。
- 伝承は正しくない、上エジプトとは違って、下エジプトには統一王国はなかった。下エジプト王国の伝承は、統一エジプト支配を根拠付けるために創作された政治的な神話だ。
- いずれも、説でも、上、下エジプトの統一より以前、長い時間をかけ、上、下エジプトの各地は、ナイル川を利用した交易で、社会的、経済的なつながりを育てていた、との点は見解が一致している。
【参照地図】
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