スカンディナヴィア(地域)
- スカンディナヴィア(地域) (Scandinavia) 簡易版
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「スカンディナヴィア(地域)」は、北ヨーロッパ?の広域を指す地域概念。
しばしば、地理的なスカンディナヴィア半島?の領域と混同されたり、政治的な「スカンディナヴィア諸国」の領域と混同されたりする。
歴史的、文化的な意味では、また別の範囲が定義されるが、一般的には、地理的な意味や、政治的な意味で用いられることの方が、多いようだ。
- 地理的な意味でのスカンディナヴィア
- スカンディナヴィア半島?の領域。スウェーデン王国とノルウェイ王国?の国土にほぼ等しい。
- 政治的な意味でのスカンディナヴィア
- 「スカンディナヴィア3国」と呼ばれる、スウェーデン王国、ノルウェイ王国、デンマーク王国(本土領)の、国土を指すことが多い。
- 近年、フィンランド共和国の領域を含めることも増えてきている。
- 広義のスカンディナヴィアは「北ヨーロッパ?」に近いが、北ヨーロッパに含まれえるバルト3国(エストニア共和国、ラトヴィア共和国、リトアニア共和国)などを、スカンディナヴィア諸国に含めることは、今のところはまれと言える。
- その他
- 「スカンディナヴィア諸国」と言って、民族的、言語的に同系集団が主流のアイスランド共和国、フェロー諸島(デンマーク領)も含める。この場合は、文科系統のことなるフィンランドの領域を含めることは、むしろまれだが、皆無ではない。
【参照地図】
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「スカンディナヴィア」という地域名は、古代から用いられた歴史的な地域名。ただし、古い時代のスカンディナヴィアは、かなり狭い領域を指していた。
現在のように、広域を指す地位概念として「スカンディナヴィア」が用いられはじめたのは、比較的新しい時代のこと。具体的には、19世紀初頭に戦われたナポレオン戦争?の戦後頃から、と目されている。
古代の地域名としての「スカンディナヴィア」は、ローマの大プリニウスが紀元1世紀に『博物誌』に記した例が、文字で伝えられた最古の事例とされている。
大プリニウスの記述によるスカンディナヴィアは「カテガット海峡に位置した23の島からなる海域」だった。しかし、細かな地理的説明を読むと、ノルウェイとスウェーデンの南部沿海部も含んでいたようだ。
つまり、古代地域名としてのスカンディナヴィアは「諸島だと誤認されていた時期の、スカンディナヴィア南域」にあたる。ローマ時代には、スカンディナヴィアが大きな半島であることが知られておらず、諸島だとイメージされていたのだ。
有力な語源説では、西ゲルマン系諸語と北ゲルマン系諸語が明瞭に分化していなかった時期の古ノルド語?で「暗い島」(skad=暗い,島=aujo)を「スカンディナヴィア」の語源とする説が有力。しかし、この説には異説も多数ある。
「スカンザ(Scandza)」という異名も併用されていたが、これは、古代地域名としての「スカンディナヴィア」とほぼ等しかったようだ。
550年頃に、ゴート人でアリウス派キリスト教の聖職者だったったヨルダネスは「ゴート人は海の向こうのスカンザから来た」と記し、その後長く影響力を持った、「ゲルマン人北方起源説」の論拠とされた。
もちろん、現在では、ゴート族が東方から西ヨーロッパに移動したことが、考古学的もほぼ確認されている。
(「ゲルマン人北方起源説」の方も、20世紀には、学問的にはほぼ否定されたが、強く拘る論者も、極、一部にいる)
リンク
関連項目
資料リンク
- Wikipedia英語版:Scandinavia
- スカンジナビア政府観光局
スウェーデン、デンマーク、ノルウェイ?、3国政府共同の観光サイト。 - Historical atlas of Scandinavia
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参照:[ヨーロッパ州のランド・マーク] [ランド・マーク] [北極圏のランド・マーク] [ゴトランド島] [スウェーヴ族]