ホルス神の盾(限定情報以上級設定)01
オーパーツ・アーキ:ホルス神の盾 - 限定情報以上(GM向け)
- このページに記される情報は、BlueRose Wikiでの、合作オリジナルについてになります。
- 「ブルーローズ」のGMをする人向けの、記事です。
公開情報級設定
初期情報
- 以下の内容は、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに伝えるといいでしょう。
- ある日、財団に召集されたPCたちは、次のような使命を与えられる。
財団に関係もある、富裕なディレッタント(NPC)の冒険を、ガードすること。 - このディレッタントは、偶然、ホルス神の盾(仮称)を入手した。古美術商から同時に買った古文書によれば、このアイテムはナポレオンがエジプトに遠征した時に入手し、秘密裏にフランスに持ち帰ったものだと言う。
しかし、関連する文献を見ても、こんなアイテムをナポレオンが持ち帰った、という記録は無い。 - ディレッタントは半信半疑のままで、「ナポレオンが持ち帰った遺物」かどうかの鑑定を、以前からつながりのあった財団に依頼して来た。(ディレッタントは、財団に対するボランティア的な資金提供者の1人なのだ)
- 財団による鑑定結果は次のようなもの。
製造時期を細かく特定する事はできない。
ただ、過去に何度か修復された塗料層などを分析したところ、少なくとも14世紀から15世紀頃には既に作られていた事は確実。
本体木材部については、あるいはローマ帝国末期に加工されたものであるかもしれない。これは、大変誤差の大きな測定値にすぎない。また、木材の原材が切り出された年代であって、盾の形状に加工された年代とも限らない。「ローマ帝国末期」説は、参考情報程度の意味しか持たない。
現在の分析技術では、これ以上の細かく製造年代を狭めることは不可能だ。
なお、添付の古文書については、紙、インク、書体の分析から、ほぼ確実にフランス第3帝政期のものと思える。 - 財団の分析結果を聞いたディレッタントは、「ホルス神の盾」が、本当に「ナポレオンが持ち帰った遺物」であるか確かめたい、という望みを抱いた。そこで、財団はブルーローズ?にガード指令を出すことにしたのだった。
- 財団NPC「ディレッタント氏は、『ホルス神の盾』が大変気に入られ、手放す気は無いとの事だ。ただ、今回の調査の結果、骨董的価値が確からしいと思えたら、さらなる分析研究のため、長期間財団に貸し出してくださるそうだ。そういうわけなので、諸君、くれぐれもよろしく頼む」
限定情報以上級設定
準公開情報級設定
- 冒険の過程で、プレイヤーが知るべき情報
- 判定不要(?)
- 見た目の印象は、古そうで骨董品と思える。だが、とても古代に制作されたとは思えない。せいぜい、数十年〜百年前くらいの印象。
- 手にとって裏面を見ると、皮製の腕通しもしつらえられている。この部分も新しそうだ(後に修復されたか?)。
- 要判定
- ホルス神の盾(公開情報級設定)も参照。
- 「歴史/分析+知性 目標値10〜12」「表現/分析+知性 目標値12〜14」
木製本体の状態から見て、古代に製作されたとは思えない。
ただ、塗装や付属部は後に修復されたようだ。細かく分析しないと断定できないが、百年以上前、あるいは数百年前の物である可能性は低くない。
きちんとした年代分析には、専用の器具、一式がいる。 - きちんとした年代分析
専用の器具一式が揃っていることを前提に、最低でも半日以上の時間がかかるものとして処理する。PCがおこなう場合は、マスターワーク?限定。
マスターワークの判定方式は、「歴史/分析+知性 目標値12〜14」「表現/分析+知性 目標値14以上」
必要な時間は最低でも1日以上(通常の2倍)になる。
判定成功の場合の分析結果は、既述。
純限定情報級設定
- プレイの首尾に応じてプレイヤーたちに伝えていく情報。
- 陰謀組織の見解
- セレスティアル・ゲート
「ホルス神の盾は、古代エジプト文明の統治者ファラオに、権威を与えた宇宙文明の手がかりです。ピラミッド・パワーを使っての宇宙文明とのコンタクト計画の参考に、是非、入手しなくては」 - 龍三合
「妲妃様が、古代エジプト神の宝貝を御所望です。我らの務めは、宝貝を入手し、妲妃様が儀式の準備をなさっている場所へ、期日までに運ぶことです」 - 銀の暁
「また厄介な秘宝が出てきたものだ。放置しておくわけにもいかぬが、ホルス神さえ変容させたトト神の魔力を解明できるやもしれぬ。みだりに破壊することも惜しい」 - シュープリーム
「陰謀組織の動向をモニターしている要員からの報告が、上層部で検討された。今回の奪取目標は、ホルス神の盾。古代エジプトのルーツに関わる宇宙文明の手がかりである可能性30%ほど、とのこと。奪取不能の場合は、破壊しても構わないとの事だが、これは最後の選択とする。破壊については、現場指揮官の判断に従うように」
準秘匿情報級設定
- プレイヤーに優れたプレイがあれば伝えていく情報。
- シナリオごとに設定。
シナリオの秘匿情報
- ルールブックの秘匿情報に準じた扱いを希望します。
もし、真相に近い線を言い当てたプレイヤーさんがいても、GMさんは「そうかもしれないねぇ」「その件は、いつかまた別の冒険で真相がわかるかもしれない」と応じていくといいでしょう。
- 前記「陰謀組織の見解」の内、龍三合の見解が最も真相に近いとの想定
(後述「アイデア・メモ」の項も参照されたし) - 実は、「ホルス神の盾」の内には、ホルス神の強力な顕現体が封じられたままになっている。その顕現体が「有翼日輪」だ。顕現体を封印しているため、盾は強力な魔力を宿している。しかし、そのフル・パワーを使いこなすためには、古代エジプトの神々への深い理解と強い崇拝心が必要になる(データ的には縁故で表現)。
銀の暁としては、通常でも魔力を防ぐ力を持ち、さらに強力なパワーも秘めたアイテムを、他の組織には渡したくない。
一案、龍三合の妲妃は、今回は、有翼日輪の顕現体を解放し、ホルス神の本体に送り返すことが目的、と想定。
妲妃としてはその時に、大ホルスと見えることができれば満足なのだ。
ルール設定
- 防具としての設定
- 購入 −−
- ペナルティ 無し
- Enc 「公開情報」参照のこと。
- 物理防御点(魔法による攻撃については、後述の別処理を)
- 防弾=5,衝撃=3,切断=3,耐熱=2
- 構造点? 物理防御点/10
- 特技
- □□□防刃(10),□□□防弾(10),□□□由来
- オリジナル特技
- ■崇拝の証し 「ホルス神」に肯定的な縁故を有しているキャラは、ホルスの盾を手にしたとき、縁故の現在値分Enc値が軽減されたものとして扱える。この処置は手にしている限り常動だが、最低でもEnc1はあるものとして扱う。
- この特技は、構造点(物理防御点で無い方)が0になった時点で失われる。失われる時点で盾を装着している者がいたら、そのキャラは、関連縁故値の現在値分活動力を失う。
- ■神聖魔術防御(15)(オリジナル特技)
- この防御点は、ルール的に「魔術+意思、他」で抵抗や回避の判定を試みることができる、あらゆる属性の魔術攻撃に対して有効(万能)とする。
- 前提条件は、盾の裏側にしつらえられている腕通しに腕を通して装備していること(構えていなくてもいい)。
- 魔術的な心理攻撃に対しても、盾を装備していれば、防御点が攻撃側の達成値を軽減させる作用をする。ルール的に「魔術+意思、他」で抵抗判定を試みることができる、あらゆる属性の心理攻撃に対して有効(万能)とする。
- この特技は、構造点(物理防御点で無い方)が0になった時点で失われる。
- 魔術攻撃の類については、盾を装備している限り、どの方向からの攻撃に対しても有効とする。
攻撃のダメージが、防御点を越えても、アイテム自体は破壊されない。
演出イメージとしては、衝撃ないなんなりの一部がアイテムに吸収され、防御点を越えた分が所持者に届くようなイメージ。 - 真理攻撃の類についても、盾を装備している限り、どの方向からの攻撃に対しても有効とする。
- ■成敗 「ホルス神」への崇拝を示す縁故最低値3を前提に、超能力攻撃と同種の攻撃をおこなえる。
- この特技は、構造点(物理防御点で無い方)が0になった時点で失われる。失われる時点で盾を装着している者がいたら、そのキャラは、関連縁故値の現在値分活動力を失う。
- ステップ1=集中アクション ダメージ決定に使うサイコロの数を決める。最大値は意思判定値まで。サイコロに等しい活動力と生命力を失う。
- ステップ2=投射アクション 「共感+直観」で命中判定をおこなう。射程は「視界(内)」。
- 相手は「運動+敏捷」で回避するか、「魔術+意思」で防御する。
- 命中したらサイコロを振ってダメージを決める。ダメージは浸透ダメージで、通常の防具は無効。魔術結界のような万能防御点はダメージを軽減する。魔法属性は防御点として機能しない。
- 演出 命中した瞬間、日輪を取り囲むウ2体のウラエウス?から白い光が迸る。霊視の類を持っているキャラなら、白く輝く聖なるコブラ2体が宙を飛び、1つの対象を貫くように見えるだろう。ダメージを受けた相手は、槍に刺されたような痛みを感じ生命力がけずられるが、傷跡は一切残らないし、血も流さない。生命力を持たない対象には、攻撃不能。
アイデア・メモ
- このオーパーツのアーキは、ツール・タイプのオーパーツとして構想しました。
準秘匿情報級設定に例示した「陰謀組織の見解」は、「銀の暁にとってはいささか厄介だが、セレスティアル・ゲートや龍三合にはかなり魅力的なアイテムで、シュープリームは他の組織の邪魔をしたい」といった想定です。 - 準秘匿情報級設定に例示した「陰謀組織の見解」のどれが真相に近いかや、優先順位を変えれば、バリエーションの異なるシナリオが作れることでしょう。
- あるいは、シナリオで想定する真相に応じて、陰謀組織の見解をアレンジしていってもいい。
- あるいは、特定縁故を持つキャラクターにとって、ガイド・タイプのオーパーツとして機能する、とのアレンジも考えられます。
- 別のオーパーツをメインにすえて、NPCやクリーチャーが「ホルス神の盾」を既に所有している、といった使い方もできるでしょう。
オープン・ミッションのソース(概要)
マスタリング・チップス
- 「ホルス神の盾」について
- オリジナル特技に前提条件として設けてある縁故を削除するような改造はしない方がいいでしょう。他の縁故に変更するなどの改造は構わないと思います。
理由は主に2つ。魔術系の運命を持っていないキャラに、超能力類似パワーを無条件に与えるようなアイテムは便利すぎて、ゲーム・バランスに悪影響を与える。
ゲーム的にも、誰にでも超常現象をひき起こせるようなアイテムは、世界の常識を改変しかねない。
- ディレッタントのNPCについて
- ディレッタントのNPCは、キャスト・レベルLev2のキャラが好ましい。
セッション展開に応じて異常との遭遇判定をおこなってもいいので、Lev2はほしい。(NPCの異常との遭遇はGMが自由に演出していいが、山場では判定を交えると盛り上がるかもしれない。例えばPCから応援があるかもしれない)
Lev3以上だと、「PCに支援されるキャラ」としては強くなりすぎるかもしれない。 - 一案としては次のようなキャラがお勧め。
「水星・牡牛座」の運命で「超古代文明の研究にはまり」を「ホルス神の盾の真相解明を志し」とアレンジ。これに、金星の運命を加えて作成。
例えば「金星・水瓶座」「金星・牡牛座」「金星・乙女座」など。あるいは「木星・牡羊座」もいい。
社交値を高めにしながら、初期には、超古代文明やシャドウ・ウォーズにあまり関わりが深くなさそうな運命を選びたい。 - このNPCは、サンプルPCの「富豪の令嬢」とキャラが被り易い。
- もし、PCチームに富豪の令嬢がいたら、NPCの方は、ドンファン風の男性キャラにするなどしてみたい。あるいは、ルールブック第17章に掲載されたリプレイを参考に、財団とつながりのある研究者NPCを作ってもいい。
このページの記事でメインに想定しているシナリオ路線では、学者のNPCは、財団と関係していても、超古代文明については半信半疑、くらいにアレンジすると面白いかもしれない。
活用や検討
活用
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- 内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。
(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要)
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- このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など
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キーワード:
参照:[シナリオ] [ホルス神の盾(公開情報級設定)] [オーパーツ設定集]