コーンウォール半島
PCが予め知ってていい情報
「コーンウォール半島」は、グレート・ブリテン島?の南西イングランドで、最南部の西端に突出した半島部。最先端で、ランズエンド岬?、リザード岬?がマウント湾に面し、さらにその先にシリー諸島?を臨む。
現在「コーンウォール半島」と呼ばれるのは、ほぼデボン県?とコーンウォール県?の県域を併せた範囲にあたる。コーンウォール半島は、イギリス海峡?とブリストル水道?とに挟まれており、実際は、より広い部分が半島状になっているが、根元部は半島に含めないでいる。ちなみに、古い時代には、現状よりも広い地域が「コーンウォール地方」と呼ばれていた。
コーンウォール県の西部分をさらに細分してペンウィス半島?と呼ぶが、普通は両者を併せて、コーンウォール半島と呼ぶ。
追加情報
半島脊梁部を峰が走る地勢ではなく500m程度の丘陵が半島の正中線に直行するように、交互に入れ違いながら連続している。この地勢は、サマーセット県?とデボン県にまたがりブリストル水道に面すエクスムア高地?から続いている。デボン県では、イギリス海峡側にダートムア高地?が位置し、一帯はダートムア国立公園?になっている。
中部イングランド方面からサマーセット県の中心都市タウントンに高速道路M5が通じ、タウントンからは、地方幹線道A30がランズ・エンド岬近くの港町ペンザンス?まで通じている。A30は概ね半島の正中線に近いルートを走っている。ロンドンから発する鉄道は、デボン県を通った後、南海岸寄りにプリマス、コーンウォール県の中心都市トルロ?を経由、ランズ・エンド岬近傍のペンザンスで終点となる。ちなみに、A30の方はトルロを通過していない。
6世紀の終わり頃には、アングロ・サクソン?系の王国がイングランド?に割拠していたが、それまでの過程で、敵対的なブリトン人は、ウェールズ地方やブリテン島北方に退いていった。ただ、元々コーンウォール地方で支配的だったケルト系ブリトン人?のコルノヴィー族?は、コーンウォール半島を拠点に、長い間アングロ・サクソン勢に抵抗を続けた。
言わば、コーンウォール地方に立て篭もった型になったコルノヴィー族だが、多くが対岸のフランス、ブルターニュ地方に移住していった、と伝えられる。しかし、コーンウォール地方には後まで、ケルト系ブリトン人の文化が色濃く残った。例えば、記録によれば1700年頃まで、地域の住民はすべて、英語とケルト系のコーンウォール語?との2言語を使って生活していた。コーンウォール語の話者は、18世紀後半頃には絶えた、とされている。
GM向け参考情報
コーンウォール半島は、U.K.(連合王国)本道領内の避寒地として、冬季に国内観光客を中心に訪問客が多い地域です。
かつては、イングランド?内で経済開発が遅れた地域、と、されていましたが、近年は、観光業を中心に再開発が進んでいる、とのこと。
新石器時代の巨石記念物も遺っている他、アーサー王関連のフォーク・ロアも豊富な地域です。
主要都市
交通路
- 空港
- プリマスの近傍に国内線空港が存在。
- 陸路
- 「追加情報」を参照のこと。
:海路 プリマスと、スペイン北部との間でフェリー便が周航。
キーワード:
参照:[南西イングランド] [ブルターニュ地域圏] [大西洋のランド・マーク] [コーンウォール] [U.K.(連合王国)の諸地域] [ランド・マーク] [ブルターニュ地方] [ヨーロッパ州のランド・マーク] [アイルランド島]