世界歴史の旅
世界歴史の旅
どんなシリーズか
「世界歴史の旅」は、山川出版社から刊行されている、一般向けの史跡ガイド。
シリーズの本は、いずれも、通史的な歴史概説記事のコーナーと、地域区分を踏まえた史跡ガイドとの2部構成に編成されている。
歴史概説と史跡ガイドの記事配分は、概ね半々程度の本が多い。通史概説記事の紙面は、フルカラーが多く、写真なども多い。
史跡ガイドには、史跡近傍周囲のルート・マップや、遺跡図が多め。(ただし図版類のサイズは、さほど大きくは無い)。
A5判、120頁〜160頁程度で、本体価格、2500円前後〜3000円弱程度の価格帯。
シリーズ(2008年4月現在)
- 『イタリア・バロック 美術と建築』
- 『北インド』
- 『ギリシア』
- 『三国志の舞台』
- 『スイス 中世都市の旅』
- 『スコットランド』
- 『スペイン』
- 『中国古代文明』
- 『ドイツ 古都と古城と聖堂』
- 『トルコ』
- 『南インド』
- 『ビザンティン』
- 『パリ 建築と都市』
- 『フランス 1 ロワール流域から北へ』
- 『フランス・ロマネスク』
- 類書
- 『ナイルの遺産』
この本は、「世界歴史の旅」シリーズではないが、同じ山川出版社から刊行されている類書。
感想コメント
「ブルーローズ」にどう役立つか
- プレイヤーにとっては、地域史や建築史などのイメージ・ソースとしてお勧め。
ことに、歴史技能が高めになってるPCなどを担当プレイヤーには、楽しみながら参考にできるシリーズだろう。 - 扱われている地域の現状については、情報は薄い。あくまで歴史背景のイメージ・ソースだからだ。
地域の現状を知る時にもベース資料として扱い、他のソースからの情報で補っていくといいだろう。 - どのような使い方にしろ、この本から得られる情報の、セッションでの採用/不採用は、GM裁量に従う事をお勧め。
- オリジナル・シナリオを作るGMさんには、有用性の高い良書が多いシリーズだろう。
- 史跡近傍のルート・マップや遺跡図なども多め。
- ことに、「歴史ミステリーをシナリオ・ネタに絡める傾向」のGMさんにはお勧め。
「ブルーローズ」を離れてみるとどんなシリーズか
- 普通のトラベル・ガイド書籍にも、史跡についての記事は載っているが。記事を読んで「ここから先が知りたい」って思うことは、よくある。
「世界歴史の旅」シリーズの本は、その手の「ここから先」って疑問に応えてくれるガイド・ブック。 - 史跡ガイド記事は、一般向け概説通史ではこぼれ落ち易い、ローカル・ヒストリーへのフックが豊富なとこも面白味。
郷土史の本にも似た面白味だ。ただし、この面白みの濃い・薄いは、シリーズ内でも編者、執筆者に応じて濃淡はあるようだ。 - 史跡ガイドを読みながら、通史概説記事を参照していくと、広域の内でのローカル・ヒストリーの特色もイメージされてくる、そんな仕掛けはシリーズ共通とみてもよさそうだ。
キーワード:
参照:[中華人民共和国の参照コンテンツ集] [トルコ共和国の参照コンテンツ集] [ギリシャ共和国の参照コンテンツ集] [パキスタン=イスラム共和国の参照コンテンツ集] [世界歴史の旅『北インド』] [ナイルの遺産] [世界歴史の旅『南インド』] [ロンリープラネットの自由旅行ガイド『トルコ』] [書籍紹介] [世界歴史の旅『トルコ』] [インド共和国の参照コンテンツ集] [フランス共和国の参照コンテンツ集] [山川出版社]