マン島

英語名

Isle of Man（アィル・オブ・メァン）

マンクス（マン島語）による現地名

Ellan Vannin

• 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

　マン島（アィル・オブ・メァン）は、グレート・ブリテン島（グレイト・ブリトン）?とアイルランド島との間で、アイリッシュ海?の中ほどに位置する島。グレーター・ロンドン（グレイタァ･ロンドゥン）の１／３よりやや大きいほどの面積（日本国の淡路島?に近い広さ）。

　2007年現在は、自治権を有す王室領として、U.K.(連合王国)からは独立。ＥＵ(欧州連合)?にも参画していない。バイキングの末裔の自治領として知られている。行政中心は、ダグラス?。

　気候は、夏季に冷涼、冬季に温和で、保養客が多く訪れる。

【関連項目】
⇔ マン島自治領

【参照イメージ】

• マン島についてのフリー・メディア・ファイル集（Wikimedia Commons）

マン島の地図

⇒ マン島の有用地図集
（別ウィンドウで、並べて見ると多分便利）

• 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

小辞典版推奨判定

「交流＋知性　目標値８〜10」「情報＋知性　目標値10〜12」

やや詳しい情報　長さおよそ48kmほど、幅およそ24kmほどで、面積、572平方km。海岸線は、160kmほど。周辺には、小島や岩礁６つほどが散在。居住人口、76，538人（2005年）。平均人口密度、１平方kmあたり131人。

　島の南部、東寄りにロナルズウェイの空港が存在。イングランドのリバプール?、ヘイシャム?、アイルランド共和国?のダブリン?との間をフェリー便が就航。

　最高点は海抜620ｍほどのスネフェル山?（Snaefell）。さほど高い山はないが、平地は少なめ。

　スネフェル山を擁し、島の中ほどを占める低めの山地と、島の南部西寄りを占めるさらに低い山地との間は、谷あい地のような地形が、島の東部と西部をつなぎ、行政中心地ダグラスと西岸とを結ぶ道路が敷設されている。

　北部には平坦地が開けている。

　降水は、グレート・ブリテン島周辺島嶼の内では多め。スネフェル山周辺の降水量が最も多く、アイリッシュ海を越えてくる湿気の多い南西風が、時として、雷雨ももたらす。強風や濃霧も珍しくない。

小辞典版推奨判定

「言語＋知性　目標値８〜10」「情報＋知性　目標値10〜12」

やや詳しい情報　現在、島民のほとんどが、英語?を母語にしている。英語と共に公用語に指定されているケルト系マンクス語?も、島民の希望者には教育機会が与えられる制度が整備されている。

　マンクス語（マン島語）の歴史言語学的な分析からは、マン島へは４世紀〜５世紀頃、ケルト系の入植者が多数移住した、と推定されている。この人々は、スコットランド方面に移住し、後にスコットランド人を形成した一派と同系だったとも、ウェールズ人と同系だったとも言われるが異論もある。

　現在マン島島民は、ヴァイキング?の末裔を自負している。過去に、マン島に入植したノルマン系のヴァイキングは、中世に島の支配層となったが、先住のケルト系マンクス（マン島人）に、文化面から同化された、というのが真相であるようだ。

小辞典版推奨判定

「歴史＋知性　目標値10〜12」「情報＋知性　目標値12〜14」

やや詳しい情報　グレート・ブリテン島のローマ時代、マン島には、ケルト系の住民が居住していた、と推測されている。

　ローマ人たちは、マン島の存在に気づき「モナピア島」と呼んでいたが、特に重視してはいなかったようだ。彼らは、「ヒベルニア」と呼んでいたアイルランド島にも侵出しようとはしなかったので、マン島の拠点利用も考えなかったのかもしれない。

　マン島に伝わる伝承によれば、６世紀末頃、アイルランド島のアルスター王に征服されたと伝えられる。アイルランドの部族国家の間で、支配権が争われたらしい痕跡は、歴史記録から読み取れるようだ。

　イングランド?の歴史伝承では、ノーサンブリア王国?のエドウィン王が、アングルシー島とマン島とを征服した、と伝えられているが、これも定かではない。仮に、エドウィン王による“征服”の事実があったとしても、永続的なものでなかったことは確からしい。むしろ短期間の制圧だった可能性の方が高い。

　８世紀頃から、バイイキング勢がアイルランド島やイングランドにも来寇。マン島も襲撃された。この頃から、マン島についての歴史記録も増えてくる。

　早ければ700年過ぎ頃から、マン島にはノルマン系バイキングの前哨拠点が設営されたようだ。遅くとも900年頃には入植地も設けられたらしい。さらに、このバイキング入植地は、部族的で中央集権化されていない首長国のような様相を示していたかもしれない。

　歴史伝承では、ノルマン時代の979年に島の自治議会が始められた、と伝えられている。この自治議会は、アイスランド島や、フェロー諸島の議会よりも後発だが、中断せず営まれたとされるため、しばしば「世界最古の自治議会」と呼ばれる。

　マン島のノルマン系王国は、11世紀後半に本格的なものが建国された。1266年、ノルウェイ王マグナス４世（MagnusＩＶ）が、マン島をスコットランド王国?に割譲。14世紀に、イングランド王国の支配下に入り、15世紀のはじめに「将来に渡って」イングランド王室の所領と、定められた。　

小辞典版推奨判定

「情報＋知性　目標値12〜14」

さらに詳しい情報　島の山地は、花崗岩からなる地質が多い。

　北部に開けた平坦地は、主に最終氷期?の間に、現在のスコットランド西部から連なっていた氷河が運んだ堆積物によって形成された。

• GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイデア・フックなど

　「増補待ち」

別称類

　マンクス語?（マン島語）では、“Ellan Vannin”。

　古典ギリシア語、ラテン語で「モナピア島」。

• 小辞典
  ⇔ 小辞典ワールド編
  ⇔ ランド・マーク

関連項目

• マン島自治領
• マン島の有用地図集

資料リンク

• Wikitravel英語版:Isle_of_Man
  Wikitravel日本語版:マン島
• Wikipedia英語版:Isle_of_Man
  Wikipedia日本語版:マン島
• エリア情報：Isle of Man（英国政府観光庁）

• Isle of Man Government （マン島自治府オフィシャル・サイト、英文）
• Isle of Man Guide（英文）
• Manx Radio（マン島公営ラジオ局のオフィシャル・サイト、英文）

補助資料

あれば便利な補助資料

ロンリープラネットの自由旅行ガイド『英国』

デイビッド・エルス、他 共著、GODOT 訳 ，メディアファクトリー，Tokyo，2003．
ISBN 4-8401-0821-8

• 英国 (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)(デイビッド エルス/アラン マーフィー/マーティン ヒューズ/アビゲイル ホール/フィオン ダベンポート)
• bk１の購入案内をみる

＋αの補助資料
（なくても平気だけど、あると面白い）

『マン島の妖精物語』（〓文庫）

ソフィア・モリソン 著、ニコルズ恵美子 訳，筑摩書房，Tokyo，1994．
ISBN 4-480-83155-X

• マン島の妖精物語(ソフィア モリソン)
• bk１の購入案内をみる

活用

• このページの記事を踏まえた、アイディア・フック?、使ってみたシナリオ、セッション・レポ、などなど

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• 2007-03-02 (金) 00:54:26 鍼原神無 : 情報等級の目安を整理してみました。

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